Episode 21 昇れ! 天への階段
一行は4つの鍵を揃えて、階段へやってきた。
ボス討伐には、見届け人が必要だ。下記参照。
忍者女神 (本編を探して、見つけられたかな? 隠れるのが非常に上手な女神だ。中央からの密偵である。)
とんがり帽子と砂漠マント人
シルバーフルプレートとブラックフルプレート
今日は皆仮面をつけている。そういう遊びでも流行っているの?
いいんだよ! 同じ顔だからって個性を強烈に出そうとしなくても…
…!? 竜(雌)は仮面を貸して貰わなくても大丈夫! 元々顔が違うんだから! (ヾ(´・ω・`)
皆仮面を装備した! ですよねー。
一行は階段を駆け上がっていくが、終わりが見えない。
疲労だけが蓄積する。
特にシルバートとブラクートの消耗が激しい。
「脱げ! その重たい鎧を!」
いやんいやんして、頑なに鎧を脱ぐ事を拒否している。埒が明かない。
一行の休憩 & 作戦タイムである。
「この無限階段はどこまで行っても無限階段だ。つまり、ループしているかも知れない。」
「そこで、レースだ。上手く行けば、帰って来れる。」
出場選手は素面 (最終決戦だかんね)、忍者、とんがり、マント、シルバート。
素面とは酒が人物を操作していない時のこと! 女神様のこと!
やめなよぉー、シルバートの体力はもうほとんど残ってないよ。
言い出しっぺの外道勇者は当然不参加である。
優勝は忍者女神。秘技 ”三段飛ばし” が炸裂した!
視線が集まって、隠れようとしたが、隠れられるところはどこにもなかった…
ループしているのが分かったので、一行は階段の一番下まで下りてきた。
帰る時はすぐ帰れます。
シルバートは日陰に放置された。よく頑張った。もういいんだ。頑張らなくても…
ループ会場を後にした最後の勇者は円柱状の建物の周りを回り始めた。くるくる。ぐるぐる。
コンコン
「入ってますかぁー?」
当然、返事はない。
抜け道探しだ。設計者が楽を出来るように裏道は整備されている。そういったご都合主義。
音が変わった。
その扉に女神様が体当たりして、弾き返される。ぶぎゃ。
引戸である。上と下に取っ手がついている。
とんがりはとんがりが伸びて嬉しそうだ。
ドラゴン(雌)ととんがり(女)のフラグが立った。
とんがりをとんがりにした事でとんがりフラグがとんがったのだ。
ブラクートが期待したヘルメットでこちらを見てくる。
残念。このパーティーにはそこまでの力自慢はいないようだ…、折角のブラクートルートをふいにした。
悲報:鍵 は い ら な か っ た。
人生は遠回りすれば、かけがえない多くの物が手に入る。なんといらない鍵を4本も手に入れたのだ!
…とことことこ
「こんにちはー、あなた方は32番目の到達者様達です。女神シェルターへようこそ。」
くそぅ、あと1カ月早ければ、1番を取れた筈なのに…
またしても仮面だった! 仮面愛が強い!
「他の世界の女神臭を感知させて頂きました。あちらにシャワー室がありますから、身綺麗にしてから、エレベーターをお使いください。魔王がお待ちです、はよはよ。」
「他の方々は結構です。そのまま待機を願います。」
この世界は他の世界の建築様式を取り込んでいるようだ。
(えれべーたー擬き・・・ジャパニティック的な構造物)
女神様は石鹸をたくさん、たーーくさん使用して、迷惑行為を働いた。すっきり。
だが、そこにはもう誰もいなかったいう…
女神様抜きで最終戦が始まった。
「よく来たな。俺が魔王バスタードだ。この塔から見える景色は素晴らしいと思わないか? ちっぽけな事を考えるの馬鹿らしくなる。」
「同感だ。最終決戦の場に相応しい。」
(・д[柱](忍者女神)
忍者さんは定位置だ。もう隠れる必要はないぞー。
「バスタ、バスタ、バスタァーード!」
「あぶあぶあぶ…」
『ラストカウンター』 Miss.
とんでもねぇー 一方的な展開である。
かつてここまでボコられた勇者はいただろうか?
何よりも華麗な速度が足りない!
「ハハハ、楽しいなぁー。」
魔王だけが楽しいボーナスステージである。ずっと敵のターン!
「そろそろ第2ステージに行くか。付いてこい。そこで今回の顛末を教えてやる。」
女神様が頂上に辿り着いた時、おバカにも塔から飛び込んでいく勇者の勇気ある自殺現場を見た!
「うおっしゃー!」 女神様が日頃の恨みを発散した。
☆黄泉路の道☆
魔王が何かを伝えようとしていたみたいだが、最後の勇者はそれどころではない。
自分が生き残る事に必死である!
まさか2連続で空中から墜ちるとは想定していなかったのだ。ノーパラシュート!
「は、母なる女神よ、俺を抱けー!」
『受け流し』でダメージを巨神になすりつけた。
なんかいいクッションになると思ったのであろう。
おお、魔王よ。見誤っているぞ。勇者は防御スキルしか持っていないのだ。
おお、勇者よ。2期連続で死んでしまうとはなんと情けない。ラスト× がつきますよ。
一行が心配になって、やってきた。
あっ、生きてた。
「あんじゃらっぺっぴょーーん! なじゃらんがぁー! マウンティーンゴリ~ラ、ウホッ、ウホッ、どまっちゃんてんざーー!!」
これは大声を出して、痛みを誤魔化しているのだ。
精神が壊れてるので、言葉が上手く出てこないのだ。
「凄まじい…。トラックに何度も突っ込まれたような衝撃だった。Σ(;゜∀゜)ノ」
「俺はこの前死んでいるから、耐えられた。死んだことが無い奴だったら、無理だっただろう。頑丈さが上がったぜ。」
おお、とある漫画構文である。
余談だが、(空から)トラックだぁーー!×? の衝撃を受けた巨神は核をぶち壊され、爆散し、赤い女神汁になった。
そのうち綺麗な神水になることだろう。
勇者は体が×になっているから、○にする為に、ストレッチを始めた。
ダメージは『受け流し』ているので、気分の問題なのだ。
『身代わり』の命を守った。『身代わり』はとても感謝している。
一行は魔王と供にいた仮面秘書女神から聞いた今回の経緯を勇者へと話す。
「「「かくかくしかじか~」」」
みんな一斉に喋りだした。この世界での目立ちたい力は異常である。
当然、教えて貰えなかった女神様は隅っこで体育座りの住人である。飴食べる??
最後の勇者が頑張って皆から聞き取った事を纏めてみよう。
・ 魔王は偽物。もうこの世界に本物はいない。
・ 時間稼ぎの為に置かれた偽物である。
・ 偽魔王も複製+1が使えたが、自分が偽物であるという事に耐えられなかった。
・ 俺の生き様は俺が決める!
魔王の事にさして興味のない勇者は今回の内容を『受け流し』た。
取り敢えず、仕事は終わったので、神界に帰還である。
この戦いで仲良くなったドラゴン(雌)ととんがり(女)は手を繋いで帰って行った。
恋愛は自由だ。誰にも止める権利はない。
To Be Continued…
決着がついた!
この世界の女神 (ボスモンスター)は強すぎて、勇者が勝てるイメージが全く浮かばなかった。無念。まだまだ続きます。
Q. 女神様いじめられてる? いくない!
A. 特別待遇されてます。そこに愛はない。ここは敵地 (アウェイ)で、22万対1のパワーバランスなので、仕方がないのです。
Q. 本物の魔王はどこどこどこ? (゜Д゜≡゜Д゜)?
A. 13話のラストで女神様と共にこの世界を離れている。勇者達とは入れ違いである。
Q. ミャあちゃんの出番がない! ぷんすこ!
A. 猫は気まぐれだ。一応付いてきてはいるから、そのうち出番がある。
女神汁に竜の卵が浮かんでいるようだ。食べられた竜は卵まで退化する事で、強固な石になり、難を逃れた。竜は数が減っているから、大切に育てて欲しい。
(ドラゴンフラグが立ちました。)
お読みくださりありがとうございます。