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Episode 19 竜の里 VS 合体超巨大女神神 (東部)

最後の勇者達は女神の転移実験 part. 2 (ばびゅーん)によって、只今(ただいま)竜の里にいる。


「見ろぉ! 私のこの巨大な(つか)を! 掘り起こしてはくれないかぁ!」×2


巨大化して大声になり、ウザさが倍増したIソードが “聖剣の刑” に(しょ)されている。竜に埋められたのだ。無視が一番である。


(『iソード (×2)』・・・インテリジェンスソード。女神様がこよなくウザがっている愛剣である。)



巨神(女神神-めがみがみ-)のドラゴン踊り食いによって喰われた為、竜は少ない。


女神1%様は今日も今日とてごろつきの酒盛りに参加中である。


お酒大好き♪ これを止めるのは至難(しなん)の技である。



カーンカーンカーン (敵襲だ)


『口から女神 (女神大砲)』から発射され、着弾した女神が里を(おそ)い始める。兵糧だ。兵糧しか狙ってない。そういう目をしている! 渡さんぞー!


(『口から女神』・・・別名:『念じてちび神様』。本来はおしゃまな分体が出てくる技である。巨大化の影響で出てくる者も巨大化(普通女神化)した。)


1対多数だから、ドラゴン達もそうそう引けを取らないであろう…


ここは任せた。お腹が六分目満たされてる竜達よ。



最後の勇者はドラゴン達と作戦会議を始めた。


「…『ラストカウンター』だったか? それじゃあ攻撃力が足りなそうだな。なにせ我らの最強の! 比類なき! 圧倒的な! 桁違いの! ブレス! を食らっても生き残ってる奴だからな。」


おおぅ、自身の攻撃力に絶対的な! 自信があるようだ…



勇者は切り口を変えてみることにした。


「…落とし穴は古典的で原始的な方法だが、今なお使われている史上最強の罠だ!」


「最強か… お前らはどう思う?」


「…いや、ありかも知れんの。だって、あいつ(女神神)おバカじゃろぉー。なぁーにが女神唾飛(つばと)ばしじゃ、こっちだって、高速ドラゴン唾吐(つばは)きじゃ。いい気になるなよ、ぺっぺっぺー、デカ娘がぁああー!」


竜のプライドは物凄く高い。どんな事でも負けたくないのだ。


(たま)にはこういうアホみたいな作戦もいいかもしれませんね…」


決を取る!


「賛成」「賛成」「賛成」「反対」「賛成」「賛成」「反対」「腹減った」「腹減った」「眠い」「賛成」「()れる」「賛成」「賛成」


もうお腹空いちゃったの?? おやつを食べなさい!


なんて燃費(ねんぴ)の悪い生物どもだ。


酒飲み過ぎでトイレ近いやつがいるぅー!



8対2で可決した! ねぇ、本当にそれ(落とし穴)でいいの??



ここで、最後の勇者がドラゴンに聞いた神撃(しんげき)巨神(きょがみ)についての情報を(まと)めておこう。


『女神巨大棍棒』・・・女神どもを固めて、創り出した巨棒。(ゆえ)に、武器から女神の手が出てきたりもする。捕まれるとウザい。亡者(もうじゃ)の巨棒とも呼ばれる。


『女神型巨大手裏剣』・・・昔いた転生者が使っていたような投擲(とうてき)武器。スピードも速く、もし、止まっても分離した女神がまた投げてくので、ウザい。自律型手裏剣。


『両目からごんぶとビーム』・・・膨大(ぼうだい)な神気によって、連射すら可能な攻撃。結構な数の竜が蒸発した。


『メガミィックフィールド (特大)』・・・神気を使った無敵バリア。まず、これを()がさないとダメージを与えられない。


バリアを使わせると、空腹になり、捕食(ほしょく)行動が始まる。


巨神は全体的に四十八手がパワーアップした性能を持っているようだ。



今回は落とし穴なので、戦わない。


ダメだったら、また別の手段を勇者が考えるだろう。



女神の涙で出来た青スライムが(おそ)ってきた。


女神のしょんべんで出来た黄スライムが襲ってきた。


排泄物(はいせつぶつ)すら利用する女神のエコである。エコエコエコ。



「僕達は悪いスライぴぎゃー」


“業火のブレス”、そこに慈悲(じひ)はなかった。


これは竜と女神の戦争である。



巨神が移動する導線に(食べ物)を配置。どの世界でも熊は人気がない。


ブレスで穴を空け、ブレスで壁をつるつるにし、底に眠り花を()き詰めた巨匠(きょしょう)の作品。


最後に(ふた)を土と同化させることも忘れない。


これは落とした相手が永眠できるように配慮(はいりょ)された至高の罠。



ドラゴンの力をフルに使って、立派な穴が出来上がった。



落ちたぁー!



女神は深く暗い地の底に沈んだ。


その自重から登って来られないようだ。


ミッション・コンプリート!



鍵は地面に落ちて、すでに回収済みだった。つまり、巨神をどうにかする必要はなかった。


ドロップ品は1回まで。現実は非情である。


宴会(えんかい)が始まった。勇者はドラゴンには無用のスキル書を貰った。


スキル:『挑発』を習得しました。


「やーい、ウスノロー!」「うがぁぁーー!」


酔っている女神様を(いか)らせることに成功した。スキルの最終確認が終了した。


To Be Continued…     (*゜∀゜)ノ€[酒] (忍者女神)

『Skill』


勇者 (ラスト):『ステータス改竄』(使用済) 『ラストカウンター』『自動回復(強)』『肩代わり』『受け流し』『身代わり』『挑発』


女神様 (タティチ、ナッキュル):『ガチャる』『鑑定しちゃうぞ☆ミ』『女神様通信』『お裁縫』


『地獄耳』『メガセツナ』『メガメガ』『48手』『大切斬』『プリズン』『ジェイル』『変化の巻』


『目からビーム☆ミ』『アイテム箱』『テレポト』『クリエイト』『SOS』


『鵜の目と鷹の目』『n倍女神拳 (神気ブースト)』『スタンプ』


『iソード (×2)』『念じてちび神様』『女神様棍棒』『メガミィックフィールド』(四十八手)



『iソード (×2)』・・・iの意志が込められている。つまり私の分身だ。一緒にV (ヴィクトリー)を決めようぜ! さぁ、勇敢なる隙だらけのVのポーズを取るのだ! ウザいが、性能はピカイチだ。使ってくれよな、私を!


『メガミィックフィールド』・・・神力を用いてバリアを張る技。無敵だが無敵ではない。神力の残量には注意されたし。神力は自然回復。今回のお話では、ほぼ無限である。


『女神様棍棒』・・・どうしても武器がない時、女神様を拾って、武器にしよう。神力をまとった女神様の固さは折り紙付きである。これは2Pプレイ時限定の禁断の協力タッグ技である。亜種:『女神様型手裏剣』



お読みくださりありがとうございます。

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