Episode 17 Go!Go!砂漠船 砂!砂!砂漠国! (南部)
とても長い回。だが、1話で終わる。
他国に出荷される日がやってきた。
物は最後の勇者とミャあとほろ酔い女神様である。
朝から酒を飲んでるなんて…、吐く! 絶対吐きますよー! このポンコツ女神様!
取り敢えず、乗船。
「俺四男だからさ、引き継げる物なんてほとんどないんだ。」
「俺なんて八男だぜ。待っててもどうしようもないからさ、新天地で一花咲かせに来たんだ。」
「そーそー、僕も第12王子だけどさ、綺麗な女神なお姉さんに溺れる為に、このビックウェーブに乗ったんだ。」
王子は帰ってくれないか! 君の今後がとても心配だ!
「あー、テステス。この船の艦長女神だ。本日は我が船に乗ってくれてありがとう。この船は女神力で運行しているので、我々が死なない限りきちんと目的地に到着する。我々は女神だ、安心して守られてくれ。」
「それと、この艦にはまだ結婚相手を見つけられてないものが大勢いる。ぜひ口説いて貰いたい。指輪をしていない者がその対象者だ。ちなみに、砂漠国は一夫多妻制だ。頑張りたまえ。」
「…最後になるが、……私だって口説いて構わないんだからね! …コホン、各人の健闘を願う。では…、うひゃぁああー、超恥ずかしいぃぃー。」
マイク! マイクがONのままですよー!
超盛り上がった! 男女ともにやる気が爆上がりだ。
おーっと、女性だって口説く権利はあるのだぜ。男女平等法だ。
ざざーんと砂クジラが砂から大ジャンプを見せる。
『目からビーム☆ミ』 ピゅーん
臆するな! カッコいいチョキのポーズを取るのだ! V (ヴィクトリー)! 女神四十八手の一つ。全てはVへ通ずる。
目がチカっとする為、1日に1回の使用制限がある。使用回数を犠牲に威力を増大させた。一撃必殺技である。
…また貴方(Vの人)ですか! いい加減怒られますよ!
「撃破ぁー!!」 クジラさぁーん!! (泣)
貴方のお肉は美味く頂きます。
神力で翼を生やした女神が砂クジラを『アイテム箱』に回収しました。
*アイテムは別腹なので、いくらでも回収可能である。
女神とは蛮族である。やりたい放題だ…
だが、このパフォーマンスは超盛り上がった。砂漠だらけの景色はとても暇だからだ。
最後の勇者は酔いを受け流した。女神様は盛大にぶちまけた。
とーちゃーく!
砂漠船内では、カジノも行われていたので、勝者と敗者がハッキリと別れた。
金と女を掴んだ者は我が世の春である。
パンツ一枚あればいいじゃあないか! お情けで砂漠マントが被せられた。砂漠は日が超強いのだ。
艦長? 恋人繋ぎでデレデレしてる。この船にも立派な英雄がいたのだな…、王子!? やるやんけ! 船長交代の日も近そうだ。
(英雄、ここにいたのか!? これは翻訳さんのミスだから、帰るのだ。)
だが、まだ、入国したばかり。この先もチャンスはゴロゴロん転がってるから、諦めずに頑張って欲しい。
砂漠の街に森が3つデデデン!と隣接する不思議空間である。完全にやってますね…
ここだけオアシスである。
街に入ると、砂漠マント人がたくさん歩いていた。ここは色々な匂いに溢れている。
クジラの解体ショーが始まると、人がそちらに流れて行った。
今のうちに、お昼休憩である。
香辛料を使った新鮮砂クジラステーキと果物汁?%が出てきた。
あっ、クジラさん、さっきぶりですね…
(∩´∀`)∩うまそー (忍者女神)
店を出ると、怪しい三角帽集団に取り囲まれた。どんどん増える… これが『テレポト』の威力である。
「なのじゃ♪」 一際長いとんがりがのじゃ語を話す。
大魔法使いのとんがりは異世界一! 他の魔法使いの身長を越えるぐらいそびえ立っている。
身長が足りなくても、他の物で補えばいいのだ。その無駄な努力に目頭が熱くなる。推定+60センチ。
のじゃロリはだいたい無害なので、怪しいとんがり帽子群に付いていった。
(『テレポト』・・・修行すれば、色んなとこにいけるようになるが、大抵行きたい場所に行った後に飽きる。悲しきかな。)
「女神を対価に極大魔法を連発する?」
「そのような噂に騙されてはいかん。」
悪い噂の流布。ささやき戦術でござったか! かたじけない!
「女神を犠牲にして作った国に女神が住みたいわけないし、幸せになれるわけがないからのー。」
「人材は貴重。中央もあの手この手で引き留めに必死なのじゃ。」
「身長が持ってかれたのー。」
「もう神力を使うなと言われておる。」
「だが、いざその時になったら迷わずやるがの。」
こっちが話さなくても、お話してくれるおしゃべり幼女ありがとう。
最後の勇者は持ってる現代の知識をひけらかした。
「ポールダンスとな。」
かき氷を教えました。
シシケバブを教えました。
カリーを教えました。
↓
サンドアートを教えました。
サンドボーディングを教えました。
気球を教えました。
飛行船を教えました。
満点の星空のコーヒーを熱く語りました。
「おおー、たくさん教えてくれてありがとなのじゃ。」
「ある程度分かれば、失敗覚悟で必死にチャレンジするでな、楽しみにしとくとよいのじゃー。」
「女神は基本暇をもて余しておるからのー。」
最後の勇者は最後に鍵について尋ねた。
「鍵はのー、……落とした! ごめんち」
ちいさ~いか~ぎ、ちいさ~いか~ぎ、み~つからない!
3時間も探してしまった。
『テレポト』で内外を探しまくるとんがり集団。さぞ迷惑だっただろう…
超盛り上がった! 解せぬ。
イベントだと勘違いしたのか砂漠のマント達も一緒に探してくれた。いい奴らだ! あったけぇ。
最後の勇者 + とんがり異世界一が肩車で倍プッシュ。天届くとんがりアンテナが探索範囲を広げたとゆうのに…
皆でいらいらしたから、『クリエイト』で鍵探知機が作られました。
頼るべきは女神の神力である。
おかしい。うちの女神様より神力を使うのが上手である。肉体派と頭脳派の違いだろうか?
最後の勇者は女神の使っていた技を心に深く刻んだ。女神様の体をより上手く効率良く利用する為だ。
はっけーん!
城内の雌の脱衣場の下に落ちてたぞ。見つからないわけだ。
ド小さい鍵を手に入れた。
「あはは、すまんのー。ロリストンと脱ぎ散らかした時に落っことしてしもうんたじゃの、反省反省。」
3日後、
「次は騎士王のところかの? 女神ワープでばびゅーんって送ってやるでな、感謝するがいいのじゃ。」
「これは餞別じゃ。また遊びに来るとよい、ラスト。」
「あと、今度来たら、一緒にお風呂で遊ぶのじゃ。楽しみにしてるぞーい!」
「ぞい、ぞーい!」
ぞいで語るなし! いつの間にか仲良くなったのだ。ロリシーンはない。この小説は健全だ。
香辛料各種セット、香水×44を手に入れた。
どんだけぇー、めっちゃ我慢してたんだな。女神の悪臭を。
見てみろ、泣きそうだぞ。そこなる女神様。
ばびゅーんを使用した。
(ばびゅーん・・・女神ポータル (只今、実験中の装置)。時々、新たな地図を開拓してしまう優れもの。SOSを出せば、女神がキャッチして、救出に来てくれる。80%くらいの実行命中率がある。)
彼らは幸運にも西の騎士国に辿り着いた。
香辛料各種セットは最後の勇者がソッコー西の国で売りました。
いいお値段だった。お金より重要な物はないのだ。
To Be Continued…
『Skill』
勇者 (ラスト):『ステータス改竄』(使用済) 『ラストカウンター』『自動回復(強)』『肩代わり』『受け流し』
女神様 (タティチ、ナッキュル):『ガチャる』『鑑定しちゃうぞ☆ミ』『女神様通信』『お裁縫』
『地獄耳』『メガセツナ』『メガメガ』『48手』『大切斬』『プリズン』『ジェイル』『変化の巻』
『目からビーム☆ミ』『アイテム箱』『テレポト』『クリエイト』『SOS』(四十八手)
『SOS』・・・古来より使われて来た遭難信号だ。ケツを振れ! S!O!S! さすれば、輝かしく、空中に文字が現れるのだ! ブバハハハ、笑っちまうぜ! まーた君 (チョキの人)か! 壊れるなぁー! そろそろ女神様達からリンチされますよ。
お読みくださりありがとうございます。