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Episode 15 女神三人女衆と猿、蜂、蟹、 (前半戦)

この森には、まだ見ぬ女神種が多くいるという。


「鬼ごっこしましょー! ど・れ・にしようかな? ……き・み・に決めちゃった・ぞ☆」


「うわぁあああーー」



「かぁーくれんぼしましょー! みぃ~つけた♪」


背後からの肩トンである。


「まだ、隠れてませんからぁーーー」



「だるま……、だるまさ…」


おかしい、どんどん声が近づいてくる!? 何が起こっているんだ?


「…だるまさんがころころころころ


バック走だ。木を抱いたまま走っている。なんという抱きつき力!


「止まれぇぇええー!」 隊長が叫ぶ!


ころん・だ! だ! だ!」


無慈悲(むじひ)の速攻3連打である。


「あっ、君動いちゃったね、今日からよろしくね♪」


「ぬわぁあああーーー」



「「なんて恐ろしい相手なんだ」」 彼らはもう助からない。


こうして、一人一人と虫の子が散り、分隊は瓦解した。



我らが女神様はレアエネミー:真似リピート(モノマネ)女神と戦闘中である。


真似(まね)リピート・・・相手の尊厳(そんげん)とアイデンティティを同時に挑発する行為。



「私が相手よ。」

「私が美しい。」


「私は可愛い。麗しの女神様。」

「あんたはブス。マジでブス。」


「むきぃいいいー (=`ェ´=)」

「むきぃいいいー バーカ、バーカ。」


「ブース、ブース、ブサイクブサイク、ぷぺぷー ( *´艸`)」



勇者の『肩代わり』で、一方はほぼ無敵、もう一方はダメージを負う。決着は近い…


「それにしてもあんたくさ…」


『地獄耳』発動


渾身(こんしん)の力で()り飛ばした。ノックアウト!



サルゥー↑女神が現れた。


鼻をつまんでくっせーだ。 (ヾノ・∀・`)


「お尻ぺーんぺーん!」


「待て、それは罠…」


隊長が言い終わる前に飛び出して行った。喧嘩っぱやい女神様である。


「こっちは任せろ!」 勇者はそれを追いかける。



女神式瞬動術『メガセツナ』


女神式ラッシュ『メガメガ』


(あお)り猿だけを追い詰め、殴る。殴る。殴る。


やめてー、その猿のHPが尽きちゃうぅー!


他の猿を狙ってくださぁーーい!


『48手』からの~ 『メガメガ』


(『48手』・・・一気に48の拳を具現化(ぐげんか)する技。『メガメガ』と合わせると、スーパーラッシュ。)


ちーん(オーバーキル)。 女神様はさっきの(うら)みを見事に果たした。



怒れる猿達(うギィーー!)。 女神様百猿組み手が始まった。


「上等よ! かかってきなさい! ぼっこぼっこにしてあげるわ!」


しゅうりょ~。


女神様が疲れで大の字に倒れている。お行儀(ぎょうぎ)が悪い。


「流石は女神学校だ。いい教育をしている。」


女神様を()めずに、学校を誉める。これが俺達の勇者だ!



最後の勇者は中央から借りた捕縛アイテム(拘束の縄)を女神様に投げる。


「ふぎゃ。」 油断は命取りである。


縄の最終強度が知りたかったのだ。


「あふん。」


「ちょっとぉー! 大事なとこに食い込んでるから、早く解きなさいよぉー!」


「解き方なぞ知らん。転移陣を貰ってきたから、日頃どれだけ迷惑をかけてるかを自覚して、大人しく待つんだな。」



『ラストカウンター』発動! (『肩代わり(VS猿戦の)』分)


そのとんでも威力にサルは気絶した振りを続行した。


一発しか撃てないのに、(だま)されてやんのーw


最後の勇者は猿達を縄で捕まえた。


(これでどんな女神にも通用する事が分かったな。今後の為に、内緒で何個かがめておこう。)



動けなくなった女神様と猿達を(まと)めて、転移陣で帰る。あふん。あふん。



「ぷはー、仕事終わりの一杯は最高ねー、今日はべろんべろんになるまで飲むわよー!」


隊員が部屋にこもってうめき声を上げていても、次の日に妻がいても、この世界では普通のことなのだ。気にすんな。



翌日、二日酔いで調子の悪い女神様は蜂女神達相手に大苦戦を強いられていた。


攻撃が当たらないのである。


昨日の疲れと主に主に深酒が原因である。


体調を整えさせるのも勇者の仕事である。


女神様は麻痺の尻尾攻撃で刺されまくる。


最後の勇者は『肩代り』からの『受け流し』で蜂に返しまくる。


麻痺の蜂女神の出来上がりである。


女神は盛大にやらかした。ここは森だから、片付けるのにもそんなに手間はかからない。肥料になるのだー!



元気になった女神様を早く寝かしつけた最後の勇者は頑張って、マッサージを(ほどこ)した。


「プロは二度同じ失敗はしない!」



昨日の反省を生かした女神様は今日は絶好調である。断酒を決意したそうだ。多分3日も持たない。


『大切斬』


(かに)っても女神。四十八手の一つを覚えていたようだ。超攻撃力特化の女神である。


蟹がわらわらと()いてきた。危険な相手である。


「女神四十八手『プリズン』」


蟹の手が四角のブロックで固められたぁー!!


もう手が動かない…、諦めたようだ…、次はもっとマシな手に改造されてきてください。



「女神四十八手『ジェイル』」


それは味方ですよ! 初日の事を根に持っていたんだな…、(ひらめ)いたとばかりに最後の勇者に攻撃してきおった。


『受け流し』 女神様は鎖で縛られたのであった。


女神様は電気あんまの刑に(しょ)された。


ほんとにやるこの勇者は外道である。


あとで恥ずかしくなった女神様との会話はこの日は無かったという…


To Be Continued… To Be Continued… To Be Continued… To Be Continued… To Be Continued…


くそぅ、エンディングの時間が来てしまった。今日の分が詰め込めないじゃあないか。次回へ持ち越しだ。

延長お願いします! 延長お願いしま…

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