Episode 14 必勝法! (ただし、この世界に限る!)
前回までのあらすじ (だいたいあってるはず)
ガチャ被害にあった最後の勇者は最後の女神様を効率良く使い潰し、鉄火丼まで辿り着いたが、相討ちとなった。恐るべきは城の重圧である。
その後、最後の勇者は左遷された女神様のケツを拭く為に、女神型モンスターはびこる次の世界へ降り立った。だが、天国へ行く為には4つのギザギザ(鍵の別名)が必要であった。
「この世界一見A級だが、とんでもない必勝法がある。」
「な ん だ っ て ー !?」
「問おう、相手は誰だ?」
「女神であります。」
「お前は誰だ?」
「女神であります!」
「殴り飛ばせる!!」
「ふぉおおーー、やっちゃるけん! やっちゃるけん! 私の時代がきたぁーー!!」
最後の勇者の心情はこうである。
(こいつは監査を恐れて、お金を持ってこなかった。俺が使うはずだった金の分は体で頑張って貰わなければなるまい。)
(それに、働かせてこき使わなけば、また自堕落女神に一直線だ。)
(道具を上手く扱ってこその超一流だからな。)
最後の女神様の心情はこうである。
(ふふふ、ふはははは、時代が私を迎え入れた。女神どもを殴って憂さ晴らしだー!)
「新たな名前を決めなければならないな。」「来たわね。」
「コブシィチ、ナグリィチ」「やだやだ」
「ならば、グィッチ」「やだやだやだ」
「ならばならば、ナッキュル」「あざまる水産クス! アルティメッチャサンチュー!」
「ステータスを見せてくれ。お前のことが知りたいんだ。」
(えっ? 今日は何でこんな積極的なの?)
「まさか私の溢れんばかりの魅力が貴方を虜に?」
「お前をここの改造部に差し出す。」
「すんませんでしたぁー! 見せます、見せます、私の恥部を。」
~ステータス~
【名前】ナッキュル(たいそう気に入っている)
【年齢】許可されてません。
【性別】女
【BWH】??(どうしてもというなら…)
【種族】神族(女神様2% [自粛中])
【レベル】205(ペナルティー発生中。現世にて、能力1/10)
【HP】4250
【MP】4250
【SP】21250(神力)
【攻撃力】425 (例:15+(205×100×2%))
【防御力】8122↑(422)(衣様+1のお力:7800)
【魔法力】432
【敏捷性】428
(HP、MPは初期値150、1レベルで1000上昇、SPは初期値750、1レベルで5000上限、攻撃力などは初期15くらい、1レベルで100上昇。)
【状態異常】アルコール依存性気味(酩酊時:-50%)
感想:弱い。
ステータスに余計な項目(BWH)が足されてるぅー!!
だが、悲しきかな。人気の出なそうな女神様にそこまでの需要はないのである…
衣様 → 流石は聖女に託される最終装備。違いのある衣である。
衣様が本体。これはそう言われても仕方ないステータスである。
衣様一生付いて行きます!!
(神界では、全力で驚異の20万であるが、現界ではやる気次第…)
最後の勇者はそう認識した。
「俺とお前が組めば、無敵だ。頼んだぜ。ダメージディーラー。」
ダメージディーラー・・・女神様をその気にさせる為にアタッカーを更にカッコよく言ってみただけの言葉。後衛にも使われる。
(道具を上手く(ry)
「デレた、やっとデレおった。こいつ、私に気があるに違いない…」
女神様はいつでも有り余る自信に満ち溢れているのだ。
んだらば、作戦会議いっでみっか!
「確かタティチだったな。」
「ナッキュルです!」
「だが、資料には…」
「ナッキュルって言ってんだろうが! 今日からそう決まったんだよ。予習ぐらいしてこいよ!」
理不尽である。理不尽様がおかんむりである。
~ステータス~
【名前】オオサソリ リーダー(デカイ強い尻尾を手に入れてみせる!)
【年齢】許可されてません。
【性別】男
【種族】人族(虫族かも知れない…)
【レベル】150
【HP】30000
【MP】30000
【攻撃力】3000
【防御力】3000
【魔法力】3000
【敏捷性】3000
【スキル】見 て い る な(そうそうスキルは見させんぞー!)
(簡単にスキルを人に明かすわけないだろうがー、ばぁ~か!)
「うがぁーー!」 これには、女神様も怒っていらっしゃる。
隊長の先程の理不尽様への意趣返しである。してやったり。
(最近『鑑定しちゃうぞ☆ミ』の調子が悪いのよね…)
女神様は気付いてないかも知れないが、女神力2%なので、こんなものである。
一言よろしいだろうか! 物申す!
嘘だ! こんな都合のいいステータスなど存在しない。まるで私が手抜きをしたいと言っているような物じゃあないか!
貴様! さては、やっているな! (偽装と隠蔽でっしゃろ?)
ぐぬぬ、モブのくせに、精鋭モブだとぉ!?
オオサソリリーダーが分隊の他のメンバーを紹介してくれました。
足がたくさんあって、カッコいいに違いないムカデ。
自分より大きな球を転がす事ができる力持ち。フンコロガシ。
黒く俊敏であり、生命力が高いゴ…
言わせないぜ! カット!
異界の悪魔の書: “昆虫事典(図なし)” から名前を拝借したんだな。ぷぷぷ。
この世界の女神様には悪意があると思います!
これはジャポニンがソロモン72柱を好きなようなものー! (違う)
その他には、ヤスデサブリーダー、ヤンヤンヤンヤンマ、トノサッマガエル、トノサマバッター、
ナナホシテントウ、コーカサスオオカブト、オオエンマハンミョウ、オニヤンマ…
などがあった。3秒で忘れていい。この物語には関係のない事柄だ。
Q. 女神様の名前をころころ変える意味あるのー? 覚えられない。やめて!
A. あるぜ。布石をごろごろ転がしくんだ。どれかは役に立つ。
To Be Continued… (・д[壁](忍者女神)
『Skill』
勇者 (ラスト):『ステータス改竄』(使用済) 『ラストカウンター』『自動回復(強)』『肩代わり』『受け流し』
女神様 (タティチ、ナッキュル):『ガチャる』『鑑定しちゃうぞ☆ミ』『女神様通信』『お裁縫』(四十八手)
『鑑定しちゃうぞ☆ミ』・・・皆大好き『鑑定』の女神版。SP消費がとても多いので、最近は『ジャッジ』(簡易鑑定)が好まれる。レベルやステータス差で正しく見えたり、見えなかったりする。
勇者が『鑑定』をする事でバトル中によそ見が発生し、死ぬ事が稀に起こっているのが目下 (もっか)の問題点である。相手から目線を切らさないように!
『お裁縫』・・・おさいほう。女神様の一張羅 (いっちょうら)を増やす技。もしくは、衣様を違う服に創り替える技。『クリエイト』もあるが、あっちは0から。こちらは衣様がおわす分、消費SPが低く抑えられる。衣様に感謝せよ。
でしゃばり天の声が解説に復帰しました!
女神がいっぱいいるぞ! 四十八手を埋めるチャンスが来た! 頑張って、埋めるぞぉー! 物語の最後のEXに図鑑を載せます。
神界の女神様には、人の子を攻撃できない明確なルールがあります。
気楽に書いていきます。多少テコ入れします。
お読みくださりありがとうございます。