表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻影を纏う刃  作者: ふたばみつき
幻影を纏う刃編
3/75

第1話 目覚め

 俺が目が覚めるとそこには見た事もない天井があった。

 そして、寝た事もないベットに寝ていた。

 

 ここはどこや!?

 はや!? また転生したんか!?


 その瞬間、俺は思わずベットから起き上がった。


 すると、間髪入れずに身体を突き抜ける様な痛みが走り。頭へと突き抜けて行った。そして、身体は勝手に痛みの元凶へと視線を向けていた。

 視線の先には服があるので見えなかったが、その場所は俺が意識を失う前に負傷していた場所だった。


 俺は恐る恐る服をめくってみる。


 女の子らしく、くびれたウエストに綺麗なお肌におへそ。これは、かれこれ14年間見て来た俺の肉体だ。ここに別段変わったところはない。変わったところは無いが、そこには身に覚えの無い包帯が巻かれていた。


 なんだこれは?

 そう思うと、思わず首を傾げてしまった。


 誰かが手当てをしてくれたのだろうか? いや、どう考えてもそうだろう。無意識でこんな芸当をしたとは到底思えない。そんなことが出来たら、天才外科医ブラック・ジャック以外の何者でもない。

 もしかして、仲間が死にかけになっていた俺を見つけて、手当てしてくれたのだろうか?

 

 そんな考えが頭を過ると、無意識に仲間がいないか辺りの様子を眺めていた。

 しかし、そこに仲間の姿はなく。その代わりに一人の少女がいた。


 外に跳ねた金髪。わんぱくそうな見た目だ。

 そんな彼女は気持ち良さそうにヨダレを滴ながらベットに顔を乗せて爆睡していた。

 ノースリーブのシャツに短パンと露出の多い服装をしている。シャツから良い感じに横乳が見えそうだ……


 思わずその方向へと視線が伸び、鼻の下も伸びる。


 もう少し、もうちょいで見え、もうちょ……

 痛い痛い痛い!! 脇腹が痛い!!

 傷口が開く開く!! 開いちゃう!!


 あっぶね~ 危うく傷口がぱっくり開いて逝く所だったぜ~ 

 危うく、おっぱいに殺される所だったぜ……


「うにゅ……」


 と、俺が一人で馬鹿をやっているとその少女が目を擦りながら目を覚ました。


 チッ!! おしい!! 

 もうちょいでおっぱいが拝めたのに……

 よもや、本丸まで覗き込めるかもとか思ったが、そうそう甘い話ではない様だな、やはり敵は本能寺にあり……


 そんな関係ないことを思っていると。少女は横乳と脇を見せなが一度伸びをしてみせた。

 そして、俺が目を覚ましているのを目にすると、目をギョッと見開いて驚いた様子を見せた。


「……お、起きてる」


 取り敢えず、一度頭を下げてみた。

 すると、あちらさんも頭を一度下げて来た。


「だ、大丈夫ですか。痛い所とかないですか?」

「……ウン。ダイジョウブ」


 カタコトですいやせんね。


 あっし、学が無い者でして。この世界の言語がカタコトなんすわ。その様子を見て彼女は更にギョっとした顔を見せた。


 まぁ、そうでしょうな!!


「ちょっ! ちょっと、待っててね。いま、皆を呼んで来るから!」


 取り敢えず、恥ずかしいから喋らずに一度だけ頷いて見せた。あんまり喋ると馬鹿がバレるからね。

 その様子を見た彼女は、ドタバタと部屋を出てどこかへと行ってしまった。

 それにして、ここはどこであの娘は一体誰なんだろうか?


 取り敢えず、敵ではなさそうだが、謎は深まるばかりだ……

 俺はこれから一体、どうなってしまうんだ……

 それに皆は無事だろうか……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ