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俺は私になった。  作者: 雪村 敦
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十六章 ナイトラン

 会社のガレージを出て20分。おじさんのガレージが見えてくる。

 憲治郎おじさんは、家にガレージを持たずに、違うところでガレージを持ってる。それぐらいにバイクが好きで、いじれるスペースを確保してるんだと。俺には残念ながらよくわからない世界だ。

 ガレージのシャッターは、俺も鍵を持ってるから普通に開けて中に入る。

 中は、カワサキやらヤマハやらの国産メーカーから、BMWやらトライアンフやらの外車まで、何台もバイクがあり、一番手前にはハーレーが2台と、ヤマハのSR400が1台停まってる。

 ハーレーにはそれぞれ、『Sportster883』と『Sportster1200』と書いてある。

 どっちか忘れたが、おじさんがパパサンって呼んでたけど、どっちか分からない。

 乗ってきたバイクを端に止めると、SRのタイヤの上に手を入れて、鍵を探す。

 何か車屋さんとかの暗黙の了解なのか独自ルールなのかはわからないが、フロントのタイヤの上に鍵を置くってこの業界だと一般的な方法らしい。

 鍵を取ると、バイクを押してガレージを出る。

 シャッターを閉めると、バイクにまたがり、キックを出す。

 一度キックが重くなるまで蹴ると、左側のハンドルのレバーを握って、上死点を出してやる。

 上死点が出れば、レバーを離して、キックを上まで戻して下まで蹴りぬくのだが、体重が軽くなったせいでキックを踏み抜けない。

 仕方がないからステップの上から思いっきり飛び乗るくらいのイメージでキックを蹴り、降り切った瞬間スロットルを少し開く。

 よかった。

 今度はかかった。

 空はすでにきれいなオレンジ色を過ぎて暗くなり始めてる。

 タブレットを見ると、矢代さんからチャットで、一度戻ってほしいと連絡が来ている。どうやらETCのカードを渡したいらしい。

 シフトを握って一速に入れると、そのまま会社に向かって走り出す。

 会社につくと、矢代さんがリュックサックとカードを持って立ってる。

「西住ちゃんごめんね。」

「問題ないです。」

 手渡されるリュックを背負って、渡されたカードをETCの機械に差し込む。ETCの機械がついててよかった。

 それと同時に、もう一枚のカードを渡される。

「ガソリンとかの給油はこのカードでやって。あとで経費で落とすから。」

「了解しました。行ってきます。」

 クラッチを握りながら、1速に入れてアクセルをあおり、クラッチをゆっくり離す。

 走り出したらクラッチを握ってアクセルを戻す。それと同時に2速に入れてアクセルをあおってクラッチを離す。

 そうして3速まで上げると、高速の入り口につく。

 そのままETCのゲートを通ると、すぐに速度を上げて、4速にあげる。

 前に高速に乗った時にも思ったけど、走る時の抵抗が少ない気がする。

 身長とか体格が小さくなったから、空気抵抗が少なくなったのかな。じゃぁ体重も軽くなったから、燃費もよくなるかも。

 でも髪がなびくのはどうにかしたいな。

 なんだかんだ女子になってから髪を1回も切っていないから、今ではかなりの長さだ。

 何気、髪質がいいことに驚いてる。こんなに長くしても全然毛先が痛んでない。それにごわごわしたりしないから、すごくさらさらだ。かなり髪質のいいんだなぁって思っているけど、実際じゃまだ。

 前に神田先生とかに髪を切りたいって言ったら必死に止められた。

 バイクに乗ってると邪魔なんだけどな~。

 3時間半くらい走った時、視界の奥でサービスエリアが見えてくる。

 そろそろ休憩入れるか。

 ウィンカーを出して、サービスエリアに入り、駐輪スペースにバイクを停める。

「ふぅ…。」

 ヘルメットを脱ぎ、夜空を見上げる。時間はもうすぐ10時だ。

 今まで4時間ぐらい走って来たから、あと10時間ぐらい走れば秋田中央にはつくだろう。住所的に、秋田中央から2時間か3時間くらいかかりそうだから、高速降りたあたりか、その前あたりで給油しときたいな。

 あ、そう言えば今ガソリンって入ってるのかな。

 タンクのキャップを回して中を覗くと、大体あと4分の1ぐらいだ。もうちょっと走ると思ってたけど、多分もともと半分ぐらいしか入ってなかったんだろう。

 見た感じだとあと3リットルぐらいだ。

 それだとちょっと心もとない。

 周りを見渡すと、丁度ガソリンスタンドがあるのに気付いて、バイクのエンジンをかける。

 ゆっくり1速のままガソリンスタンドの方に走っていくと、スタッフが案内してくれる。セルフじゃないらしい。

「いらっしゃいませ。油種はいかがなさいますか?」

「レギュラー満タンで。あ、支払いはこれで。」

 バイクを停め、センタースタンドを立てると、ポケットに入っていたカードを渡す。

「かしこまりました。では少々お待ちください。」

 スタッフが一度離れるタイミングでタンクのキャップを開けておく。

「あ、ありがとうございます。」

 スタッフから見えていたようで、大きい声でお礼をされる。

 キャップを緩めた状態で置いておき、俺は自販機へ向かう。さすがにのどが渇いた。

 自販機の前に立つと、頭の中で《15の夜》が流れ出す。あれはバイクで家出だが、今はバイクで仕事中だ。

 どれにしようか迷っていたが、どうにも頭が回らないことに気づく。疲れから、頭の回転が遅くなってるんだろう。おじさんが前に、そう言う状況を《脳が渇く》って読んでた気がする。

 おじさん曰く、そう言う時はできるだけ甘いものを飲むのがいいらしい。なんでも頭が栄養とできるのはブドウ糖、つまり甘いものだけなんだそうだ。だから、太るとかそう言う事を気にせずに脳が乾いたら甘いものを摂って少し休めと言っていた。

 だから俺は、迷わずイチゴミルクを買い、横のベンチでゆっくり休みながらイチゴミルクを飲む。

 のどが渇いているからってのもあるけど、妙にイチゴミルクが染み渡る。だけど、このしつこいまでに甘ったるいこの甘味料の味が、妙に心地いい。

 おじさん曰く、ナイトランの時、眠気を覚ますために珈琲とかを飲む人は多いけど、それよりも集中力が切れたときの方が怖いから、甘いものの方がいいらしい。これは親父もそう言ってた。まぁ眠気も怖いから、カフェラテでも買えばよかったんだけど、残念ながら俺は珈琲が飲めない。苦いから。

 カフェインの量なら紅茶の方が多いけど、ミルクティーが売り切れてたんだ。

 給油が終わったのか、さっきのスタッフがこっちに走ってくる。

「お客様、給油が完了いたしました。こちら鍵とカードお返しいたします。」

「ありがとうございます。」

 鍵を受け取って、バイクの方に歩き出す。

 一度キャップを開けて、中のガソリンを確認して、もう一度キャップを締める。

 ヘルメットをかぶり、バイクに跨る。ミラーを見ると、スタッフが何人かこっちを見ている。すると、その中から1人がこっちに歩いてくる。

「SRですか。」

 声をかけて来た人は、感心するようにバイクを見ている。

「はい。SR400です。」

「これ、ほぼ純正パーツですよね。しかもキャブ車か。」

「そうですね。社外パーツはほとんどないかな。多分フィルターとかスプロケとかその辺だけだと思います。」

「ってことはスプロケとかはキタコですか?」

「さぁそこまでは。親戚から借りてるものなんで。」

 俺もそこまで詳しいわけじゃないから、パーツのメーカーとか聞かれても答えられない。

「にしてもよくその体格で乗りこなせますね。」

「まぁ車体自体は大きいし、この体には結構重いですけど、コツをつかめば普通に乗れますよ。」

「どちらまで行かれるんですか?」

「秋田まで。」

「秋田ですか。遠いいですね。」

「ええ。でも仕事なんで。」

「小さい体で大きいバイク乗ってるのって、かっこいいですね。頑張ってください。」

 ガソリンスタンドのスタッフに励まされ、少し元気が出た。

 鍵を回して、上死点に合わせると、キックを踏み抜き、アクセルを回す。一発でエンジンがかかる。

「…一発でかけた……。」

 後ろで見ていたスタッフは、そうぼそっとつぶやく。

 センタースタンドを戻して、クラッチを握りながら1速に入れる。アクセルを吹かしながらゆっくりクラッチを離して走り出す。

「ありがとうございました!」

 後ろからスタッフの声が聞こえてくる。

 2速にあげると、サービスエリアの出口に向かう。出口を出るときには道路にはほとんど車が居ない。

 出口をでる直前に3速にあげると、一気に加速して4速に入れる。

 周りに車が居ないことと速度制限がない事を確認すると、もう一度加速して5速に入れる。

 もう速度は100キロ近い数字だが、道交法的には速度制限がなければ100キロ出していいから、その通りに走る。

 時刻はもう11時を回る。

 トラックとかは走っているけど、乗用車とかはほとんど走ってない。

 そう言えば、昔おじさんのバイクの後ろに乗せてもらってこういう所を走ったことを思い出す。

 親父も大型まで持ってるけど、ほとんどカブしか乗らないからあんまり大きいバイクに乗ってるところは見たことが無い。多分今の俺みたいに乗ってはいるんだろうけど、俺は生まれてからは見たことが無いと思う。

 むしろバイクと言えば憲治郎おじさんだと思う。

 フルフェイスのヘルメットは顔に風が当たらないからあんまり速度が感じられないけど、なびく髪でなんとなくわかる。

 でも、そろそろ本当にじゃまだ。

 と言うか危ない気がする。

 次に見えたサービスエリアに入ると、コンビニでヘアゴムを買う。

 ポニーテールにしようかと思ったけど、それだと元を縛るだけだし、丁度いいから違う結び方にしてみようと、三つ編みに挑戦してみる。

 スマホで調べながらやって、初めての割には結構うまくできたと思う。

 そのままヘルメットをかぶって、上着の中に髪を入れる。最初に気づけばよかった。

 サービスエリアを出て、速度を上げていくと、髪が踊らないありがたさに気づく。

 髪が引っ張られないことで、ストレスなく加速することができる。

 さっきから思っていたが、100キロ近い速度で走っていると、振動がすごい。

 でも、走っていると、たのしい。

 そんなこんなで3時間ぐらい走り続けたころ、ガソリンスタンドのあるサービスエリアが見えてくる。

 サービスエリアに入ると、一度休憩の為に駐輪場に停め、1人で自販機へ向かい、今度はミルクティーを買う。もちろん冷たいやつ。あったかいのは眠くなっちゃうから。

 ベンチに腰掛け、夜空を見上げる。

 会社を出て8時間くらい経っただろうか。今は新潟の端っこぐらいだ。

 ペットボトルに口をつけようとすると、丁度スマホが鳴る。

 画面を見ると、菜々美さんだ。

『あ、西住ちゃん?今どの辺?』

 俺が答えようとすると同時に、通話に琴さんも入って来る。

『お疲れ。私は東京に入った。これから漫喫で仮眠して配送先に向かう。』

『あ~琴もついたんだ~。私も鹿児島に入ったよ。』

「お2人とも早いですね。私はまだ新潟の端っこですよ。」

『やっぱり秋田は遠いいね~。』

『西住ちゃん、気を付けて。』

「わかってますよ。ここで事故ったら、会社が大変なことになりますから。」

 実際、今会社は大変だ。

 ライダーが1人事故あって、本人は入院中だ。なんでも脛を折ったらしい。痛そうだ。

『私はたぶん明日の夕方には帰れるけど、2人は?』

『菜々美、もう今日。私も今日の夕方ぐらいに会社に戻れそう。』

「私は帰りは明日になっちゃうかな~。多分秋田入るのも早朝になると思いますし、そこから直帰するのも無理なんで、とりあえず秋田で少し休んで、ナイトランで戻ろうと思います。」

『大丈夫?そんな時間からホテルとれる?』

「大丈夫です。ネカフェか漫喫で寝て帰ります。」

 実際に何回かやったことあるし。問題は、秋田の地方に漫喫があるのかは分からない。

『とりあえず、西住ちゃんは無事みたいだね。』

「はい。少し休んでからまた走ります。さすがに9時ぐらいまでには秋田入りたいんで。」

『そっか。気を付けて~。』

『風邪、引かないで。』

「じゃぁ失礼します。」

 電話を切ると、最近のバイト中の事を思い出す。

 そう言えば、仕事中は自然に一人称が《私》になってるな~と思いながらも、それ以降特に考えることなくベンチを立って、バイクに跨りガソリンスタンドへ向かう。

 今度はセルフだから誘導とかはなく、そのままノズルの前に行く。

 うちの周りでは、ほとんどがセルフのスタンドだから、むしろセルフの方が身近だ。

 キャップを開けて、クレジットカードを登録すると、ノズルをも持って給油を始める。

 タンクの中にガソリンが入っていくことを確認しながら、吹きこぼれに気を配る。

 腕時計を見ると、大体3時ぐらいだ。ここから秋田の高速の出口までは7時間ぐらいかかるから、配達先につくのは12時ぐらいになっちゃうかな。

 ガソリンがタンクギリギリまで入ったのを確認すると、キャップを閉めて領収書を受け取り、バイクに跨って走り出す。

 深夜3時、さっき給油したばかりだけど、さすがに意識が飛びそうになるが、危ないと思った瞬間、ヘルメットのバイザーを開けて、顔面に風を浴びる。

 夏とはいえ、真夜中の風はそれ相応に冷たい。まぁ涼しい程度だけど。

 眠気を吹き飛ばしてからは、また速度を上げて、一路秋田へ向かう。

 3時間半ほどたった時、もう一度サービスエリアに停まって、給油をする。

 結構余裕を見て給油してるから、ガス欠で止まるってことはないと思うけど、問題は眠気だ。

 さすがに紅茶ぐらいじゃこの眠気はどうにもならなそうだ。バイクの振動がこれでもかと心地がいい。

 サービスエリアを出てから1時間もしないうちに時間ほどが経つと、空が明るくなり始める。

 時刻はもう5時だ。

 さらに2時間後、サービスエリアが近くになかったため、少し時間が空いたが、ここで高速走路最後の給油をする。

 給油を終えて、キャップを締めると、それと同時に一瞬気を失いかける。

 一晩中集中して高速を走って来たんだ。それに、初めてこんなに長距離走ったから、さすがに疲労がたまってるのかもしれない。

 もう完全に日が昇り、いつの間にか秋田に入っている。

 バイクのエンジンの振動や、道路からの振動の心地よさと、一晩走り続けて、適度ではないはずなのに、適度に感じる疲れから、とてつもない眠気に襲われ続け、気が付けば配達先への道順を考えるのではなく、襲い来る睡魔との格闘にほとんどの精神力を浪費している。

 そんなこんなしているうちに、降りるべき秋田中央の標識が見えてくる。

 ようやく、高校1年生の少女には長すぎる旅の終わりが見えてくる。

 高速のゲートを通過してすぐの信号で、ギアをニュートラルまでおろし切って、信号が変わるのを待つ。

 そろそろ眠気が限界かもしれない。

 菜々美さん琴さんはもう配達し終わったかな。

 時刻はもうそろそろ10時ってところかな。もう12時間ぐらいぶっ続けでバイクを運転してるけど、まさか初めての長距離でここまで来るとは思わなかった。

 市街地を走り抜けて、校外まで走って来たところで、目的地の町工場が見えてくる。

 正門から中に入る時、警備員がこっちに近づいてくる。

「すみません。こっから先は関係者以外立ち入り禁止です。」

「バイク便モトガールズの者です。松永(まつなが)精密加工研究所よりお届け物をお届けに参りました。」

 そう言いながら、社員証を見せる。

「あぁ、配送の方ですか。でしたら、あそこの正面入り口の横にバイクを停めて貰ってかまいませんよ。」

「わかりました。ありがとうございます。」

 警備員さんに1度おじぎをすると、1速のまま走り出す。

 正面入り口の横の駐車スペースにバイクを停め、入り口から中に入る。

 中は、広い受付の奥に、職員たちがデスクワークをする様なスペースが広がっている。それを見たとき、ふと下町ロケットの《佃製作所》が頭の中に浮かんでくる。

「どうぞ。どのようなご用件でしょうか?」

 受付スペースの前に立つと、そこに座っていた女性が話しかけてくる。

「バイク便モトガールズの者です。松永精密加工研究所よりお届け物をお持ちしました。」

 その言葉の瞬間、ざわついていた空間が一気に静かになる。

「あ、お疲れ様です。広島からは遠かったでしょう。」

 受付の女性が俺の言葉を聞いて驚いていると、奥から初老の男性が歩いてくる。

「こちらがお品物になります。こちらにサインかハンコウをお願いします。」

「代金はいくらですか?」

「発送時に受け取っていますので、大丈夫ですよ。」

 タブレットに書かれていた料金の欄には、《発払い》と書かれていた為、ここでは受け取らなくても大丈夫だ。

「わかりました。ではこれで。」

 伝票にサインをしてもらったのを確認すると、一度おじぎをする。

「ありがとうございました。失礼します。」

 さすがに疲れた。

 近くのネカフェか漫喫を探さねば。

「あ、待ってください!」

 後ろからさっきの男性に声を掛けられる。

「どうかなさいましたか?」

「これをどうぞ。」

 手渡されたのは、缶のミルクティー。しかもあったかい奴。

「一晩中走って疲れたでしょう。お疲れさまでした。実は僕もバイク乗りでして、長距離の後はどうしても疲れますからね。」

 初老の男性は、ミルクティーを差し出しながら、微笑む。

 おそらく今の俺の姿は、この人の娘世代よりも年下に見えてるだろうに、この人は、俺の事を1人のバイク乗りとして扱ってくれている。

 男だった時から、ツーリングに行くと、子ども扱いされることがしばしばあった。女になって、この姿になってからは子ども扱いだけじゃなくて色眼鏡を使われることも増えて、バイク乗りとして扱ってくれる人はまずいなかった。だけど、この人は今、俺の事をちゃんとバイク乗りとして見てくれている。そんな気がした。

「……ありがとうございます。」

 涙が出そうになるけど、頑張って耐えてそそくさと玄関から出る。

 手に握ったミルクティーはあったかい。

 鞄にしまうと、ヘルメットをかぶって、市街地に向かう。

 そこで、駐輪場にバイクを停めると、歩いてネカフェに向かい、6時間分の料金と、シャワーのオプションがあったため、それも追加で頼む。

 個室に入り、携帯を見ると、スマホには菜々美さんと琴さんから、『これから会社に戻る』と言った内容のLINEが来ていて、会社用の携帯には矢代さんから、無事についたかメールが来ている。

『先ほど配達が完了し、これより仮眠をとったのちに会社へ戻ります。』とメールを入れると、扉の鍵を閉めて、上着を脱ぎ、鞄の上に放り投げると、そのまま倒れ込む。

 あ~。

 疲れた。

 ふとさっきミルクティーをもらったのを思い出して、鞄をあさる。多少ぬるくなってるけど、全然あったかい。

 この冷房の効いた室内で、このあったかいミルクティーを飲み干すと、眠気に拍車がかかり、すぐに倒れ込む。端の方に置いてあったタオルケットにくるまると、そのまま眠りに落ちる。

 その時、1つの悲しい事実を思い出す。

 あ、帰りも同じ道を帰らなきゃじゃん……。

 そして投稿頻度が遅くなってきましたね~(笑)。

 どうも、雪村鶴音(ゆきむらつるね)です!

 最近は深夜に投稿することが増えました。その理由は、時間を忘れて執筆してるからです(笑)。

 そう言えば、転スラのマンガを読んでて、「2期来ねぇかな~。」って思ってたら、延期されたことを思い出して昼間へこんでました。

 本当にコロナは今すぐ消えてほしいです。

 まぁ今消えたとしても、多少時期が早まる程度か、変わらないと思いますけど。

 そう言えば大阪の感染者数が5日連続で100人超えましたね(まぁ神奈川もちょくちょく100人超えてますが…)。

 世の中大変ですね~。いち早い終息には我々が極力家を出ないことが重要なのですが、仕事は休めないので…。

 さてそろそろ作品の事に戻りましょうか。

 今回はSRでナイトランするだけの作品でしたが、学校が終わった後に1500キロのナイトランってかなりきついと感じるのは自分だけなんでしょうか。

 いや、みんなきついはず。

 涼ちゃんも眠そうでしたね。

 帰りの分は書きません。だって同じだけの文字数が必要になるから。

 次回は学園祭です。

 そしてしばらくバイトネタはお休みです。

 どんな内容になるかは、まだ決まってません。

 そして学園祭と言いつつ、違う事を書くかもしれません。

 自分でも自分の指が言う事を聞かないのです(笑)。

 とりあえずまぁ、お楽しみに!

 ではでは~。


―追記―

2020/8/30 11:05

 12時までに新章更新する予定です!


―追記―

2020/8/30 13:01

 12時までに更新できませんでした…。

 14時までに更新します(確信)。


―追記―

2020/9/28 14:15

 変換ミスを発見しましたので、修正いたしました。

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