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若手エリート社長、突然の事故死!!

俺の名前は佐藤商

いたって普通の若手エリート社長だ。

19歳の時に会社を立ち上げ、2年後の21歳のときには

大企業へと成長した。

それはもうウハウハだった。

人生はまるでバラ色!!金は油田のように湧き続ける!!

俺は様々な事業で成功し、東京にある富裕層向けのタワーマンションに住むようになった。

世間からは俺への嫉妬や不満の声があがったが

そんな弱者の鳴き声には気にも止めなかった。

社長である俺にはもう怖いものなんてなかった。

…ある1点を除いては…。


そのたったひとつの心配事とは、

19歳の時に起業の為に怪しい金貸しから借りた金をいまだに返せていないことなのだった。

その金貸しから借りた額はなんと100億。

起業にはそんな馬鹿でかい金は要らないのだが、

一気に競争相手を出し抜くには必要な金であったのだ。

その結果大企業になれたのだから判断は間違っていなかったのだろう。

いずれ俺はその金を返すつもりなのだが、

怪しい金貸しの言った言葉が魚の小骨のように引っかかる。

それはこういうものだった。


「私はあなたにいくらでも金を貸してあげましょう。

しかも金利なしで。

しかし1つ条件があります。条件といってもそんな難しいものではありません。単純明快です。

条件とは期限内に必ず金を返すことです。

それはたとえ死んだとしてもです。

死んだ場合、まだ期限内の場合死後の世界でも働いてもらいますからね。

もし金を返せなかったら、きつい処罰があるので気をつけてくださいね」


まず金利なしという点でもうすでに怪しすぎる。

どうやって成り立ってるんだそれ。

しかもそれに加えて訳の分からない冗談まで言われた。

とにかく金を期限内まで返さないとヤバイっていうのはビンビン伝わってくる。

俺が金を返す期限まであと5年なのだ。

今俺の手元には40億ある。

あと60億。果たして5年のうちに返せるだろうか。

俺は今日もそれが気がかりで自室の机に項垂れるのだった。


はぁ


もう夜の11時か。

社長の朝は早い。明日も朝一番に出勤しなければ。

何せ社長は会社の顔なのだからな。

どんなに会社の商品が素晴らしくても社長がダメダメじゃぁ会社は成り立たないし、社員や株主、世間の信用を得られない。

そういうもんなのだ。


変なこと考えてたらお腹すいたなぁ。

なんかないかなぁと冷蔵庫を探すがなんもない。

コンビニでも行ってこようかなぁ。

実は俺タワマン住みと言っても一階なのだ。

だからすぐにコンビニが行けて便利だ。

元々が貧乏家庭で生まれ育ったから節約癖が未だにある。

流石に大企業の社長らしさを見せなければ、他の社長から嫌味を言われるので一応タワマンに住んでみたものの、一階が安いので一階に住むことにした。

金はあるのだが貯めないと借金が返せないので、

今までの給料の殆どが貯金されている

そんなことを思いながらタワマンの外に出た。


やっぱ外の空気はいいものだ。

何買おうかな。とルンルンスキップでコンビニへと向かう。

コンビニまで10分もかからないのですぐにコンビニ前の信号に着いた。

赤信号なので待っているとなんか人が叫ぶ声がする。

どうしたんだろう?

そう思って道路を見るとトラック猛スピードでこちらに向かっていた。

周囲の人は危機を知らせようと叫んでいたのだ。

やばい!と思い躱そうとするも、体が咄嗟に動かない。

トラックのキャブが体にめり込んだかと思うとそのまま意識がふっと上に登った。

多分死んだ。


3日ごとに一話あげます

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