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飽和魂量

作者: まよ

「女性は産む機械だ」

「LGBTには生産性が無い」

このような類の発言をする人間は、実は地獄から派遣されてきた人間なのである。さらに動物愛護団体や環境保全に関わる人間も地獄から派遣されてきた人間なのである。


両者は善悪の違いはあれども、実は目的とするところが同じなのである。要するに必要なのは枠なのだ。

生物が死ねば、その魂は天国か地獄に送られる。そして輪廻転生をして、別の生物へと生まれ変わる。前世で徳をつんでいれば望む生物に生まれ変われるし、悪事をはたらいていれば、畜生かそれ以下に生まれ変わらされてしまう。


しかし、その生物は生まれ変われるだけましだと言える。前世で特に悪事をはたらいた極悪非道な生物、基本的には人間を指すが、そういった生物は、ある任務が与えられて人間として生まれ変わることになる。


その任務とは、生物の総数を増やすことである。今、世界の魂は飽和してしまっているのだ。魂は幾度も輪廻転生を行うので減ることはなく、それでいて新しい魂は次々に生まれる。そのような状況で、一方の世界の生物の総数は減少している。なので輪廻転生をしようと思っても、その枠がないのが現状なのだ。


だから、地獄から生物の数を増やしてくるようにと任務を与えられて転生してくる人間がいるのだ。その人間たちは、あの手この手で生物の総数を増やそうとする。時には生物を保護し、時には生殖を促して。その人間たちは必死なのだ。なぜなら生物の数が減少し、魂の数が、生物の数よりも多くなった時、いわゆる枠が足りなくなった時、最優先でその人間たちの魂から順に消滅させられるからだ。


微生物でもなんでも輪廻転生さえできれば、また次がある。しかし魂が消滅してしまうとそれも叶わない。皆必死なのだ。だから、ついつい失言をしてしまうこともあろう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

失言は許されることではありませんが、こんな裏側があったのかと思うと気持ちが楽になりませんか。

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