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八十四日目のステータス

今日は84日目です。3分前投稿。

 今日の天候は晴天。

 ギルドで受けた依頼の約束の日だ。まあ約束をしたのは昨日なわけだが、それは置いておこう。


 街の正門から豪勢な馬車がずらりと並び街一番の高級宿へと向かっていく。

 この街で補給などを行なって、明日出発し、1日の野宿を挟んだのちに魔の森探索という流れだ。


 今日は大貴族の御令嬢様との顔合わせだ。ギルドの応接室で待つこと数十分、ギルドの裏口から彼女は現れた。


【……リアル縦ロールだと!!】


 驚愕した。

 赤いフリフリドレスに金髪碧眼、極め付けの縦ロール、これはお嬢様の中のお嬢様だ。

 やる気がうなぎ登りで天まで飛んでいきそうだ。軽くアイシアに叩かれたがそんな瑣末な事は気にならなかった。

 なにかアイシアが話しているが俺の頭は縦ロールでいっぱいで全部左耳から右耳に流れていく。ただの例えだが、それくらい縦ロールは偉大なのだ。


「若手女性冒険者のB級は貴方くらいだと聞いているの。貴方が協力してくれる事は私にとってこれ以上無いくらいの幸運だったのでしょうね、ありがとう。この出会いに感謝致します。」


【巻きが揺れた……】


「いえ、こちらこそお嬢様のような聡明な方と御一緒出来て嬉しく思います。」


「お世辞は良いのよ。私の意地を馬鹿にしても良いのよ?」


【戻る……】


「意地とは世話役の彼女の事ですか?それなら私はとても好意的に思いました。奉公に報いてくれる素敵な主人も居るのだと心より感動しました。」


【この縦ロールは形状記憶しているのか……】


「それはありがとう。そ、それでね、貴方の実力を教えて貰っても構わないかしら?」


【縦ロール!これが縦ロール!】


「ええ、もちろんです。」


 ドスン!!

 アイシアは俺を掴んで応接室の床へ全力でぶつけた。痛い。

 お嬢様達が引いている。


【すいません。調子乗りました。】


「この縦ロール好きの杖が私の相棒で、私とこの杖が一緒なら勇者級の実力じゃなければ負けないと思います。私だけなら普通のB級冒険者くらいにはなれたと思います。」


「そ、そう。具体的に魔法関係のスキルや魔力は秘密なのかしら?」


「私は【火<大>】、【水<特>】、【風<小>】、【土<小>】、【魔力消費減<大>】のスキル持ちで魔力は150です。」


「それで普通のB級冒険者?ねぇイザ、普通のB級冒険者はそんなに強いの?」


「分かりかねますが決して弱くはないでしょうね。」


「そう。なら安心ね。これからよろしくね。」


「ええ、こちらこそよろしくお願いします。」


 こうして顔合わせは終了した。縦ロールの事しか考えてなかったので内容をほとんど覚えていない。

 とりあえず縦ロール様はユリアお嬢様で世話役のメイドさんがイザベラさんというらしい。


 宿に帰った後、アイシアに激怒された。


 俺は【ステータス】を確認した。


ステータス

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名前:ボンちゃん

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種族:杖、魔族【異邦人】

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性別:男

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年齢:16

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状態:強欲の眷属、筋肉の限界を超えし者、

名工に鍛えられし杖、憤怒の眷属

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体力:0/0

魔力:600/600

筋力:300

知力:2

視力:2

聴力:2

運気:10

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恩恵:【ステータス】

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技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<大>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<大>】、

【並行射撃<1>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋力三倍】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】

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名前:アイシア・ボーンヘッジ

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種族:人族

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性別:女

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年齢:16

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状態:健康、精霊との友好

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体力:10/10

魔力:150+600/150

筋力:6

知力:50

視力:10

聴力:50

運気:50

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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】

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技能:【火<大>】、【水<特>】、

【風<小>】、【土<小>】、

【精霊視】、【魔力消費減<大>】

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お読み頂きありがとうございました。

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