二百五十七日目のステータス
今日は257日目です。
今日の天候は晴天。
今日から本格的に大迷宮探索だ。探索に必要な水や食料はエリックとアイシアの後衛組で持つことになった。重さの軽い食料はアイシアが、重い水はエリックが持つことになった。
先頭にルシフェルが立ち、エドガーがすぐに防御に入れる位置にいる。アイシアとエリックは少し離れているが回り込まれる心配もあるのでアイシアとエリックの前にレオンがいる。レオンとルシフェルがスイッチして戦っていくのがメイン火力となる。
「はぁああ!!」
ルシフェルが覇気のある声で剣を三振りする。剣を振る瞬間に剣の周りに黒いモヤが一瞬浮かびすぐに消える。そんな一瞬の消費でもオークの首は綺麗に落ちた。
この迷宮での戦いに慣れていることがよく分かる。レオンも挑戦しているが、まだ無駄がかなり多い。
一階層はルシフェルだけでも戦えそうだが、レオンが慣れるためにもスイッチして戦っている。奥に進んでいくとレオンに疲れが見え始めた。
だが、その頃には一階層は終わりのようで頑丈な扉が見えてきた。
「一階層のボスが二階層をうろついている魔物だ。レオン、やってみてくれ。」
「あぁ。」
頑丈な扉の向こうには槍を持ち仁王立ちする黒色のオークがいた。皮膚の色は変異種だろうか、とても硬そうだ。それに武器を持っているだけでなく使いこなしそうな雰囲気を感じる。
「うぉおおおおお!!」
レオンが裂帛の気合いと共に突撃するが、黒色オークは槍でもってその攻撃をいなし追撃する。光を剣に纏わせ無理矢理に剣を振るうと槍が折れると感じたのか黒色オークは槍を引いた。そして、剣が通り過ぎた瞬間にレオンへと肉迫し槍を突き出そうとした。
瞬間、黒色オークは己の体が動かないことに疑問を覚えた。そして己の体から噴き出す血に自身が切られていたことを悟る。
光を伸ばして間合いを伸ばすことで届かないはずの黒色オークを切ったのだ。だが、こんな力技を使わなければレオンは危なかったかもしれない。少なくともレオンはその予感がしたので消費が多くなる使い方をしたのだ。
「はぁはぁ、これが二階のモブってマジかよ。」
レオンは呼吸を整えながら小さな声で愚痴を言った。普段ならここで今日の探索は終了だが、ルシフェルたちには時間がない。そのためそのまま二階へと進んだ。そして黒色オークをあっさりと倒すルシフェルを見てレオンは軽く凹むのであった。
そんなレオンにエリックがルシフェルも昔は苦労して倒してましたよ、きっと君もすぐに倒せるようになります、とフォローしていた。
二階層を少し進むと黒色オークの群れに出くわし、苦戦を強いられアイシアやエリックも活躍した。またエドガーは完全に敵の攻撃を止めており盾役として完璧な仕事ぶりだった。時折怪我をしていたがそれも神聖樹の癒しで治る程度だった
俺はステータスを確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、上位一等魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
鍛冶神に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
ダンジョンの核
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体力:0/0
魔力:85/100【制限】
筋力:100【制限】
知力:100【制限】
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【怒りの一撃】、
【欲求変換】、【神聖樹の癒し】
【連鎖解放【制限】】、【世界干渉【制限】】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
継承者
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体力:100/100【制限】
魔力:70/100【制限】
筋力:6
知力:100
視力:10
聴力:50
運気:100
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、
【神器継承】
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技能:【純魔力】、【連鎖解放【制限】】
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お読み頂きありがとうございました。




