二十五日目のステータス
現在はちょうど日付をまたいだぐらいだろう。良く晴れた星の綺麗な深夜だ。普段なら心穏やかに鑑賞しただろう。ははっ、そんな余裕ねえよ。
アイシアを縛ったクソ男三人組のやる事など想像するまでもない。嫌がるアイシアに男どもは行為を始めようとする。
殺す。殺す。殺す……呪詛のように念じる俺の身体に変化があった。
【怒りの値が規定値を越えました。憤怒の吸血姫より眷属化の申請が来ていますが了承しますか?】
俺は奴らを殺せる力が手に入るならどうだって構わないと了承した。
怒りが溢れ出した。そんな感覚だった。俺の怒りが紅い刃となってクズ男三人組の上半身と下半身を真っ二つにしていた。
驚いた顔のアイシアと目が合った気がした。彼女はありがとうと言いながら俺を抱き締めてくれた。彼女は安心したのか眠ってしまった。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:杖、魔族【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:上級杖、憤怒の眷属
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体力:0/0
魔力:250/320
筋力:2
知力:2
視力:2
聴力:2
運気:10
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恩恵:【ステータス】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<小>】、【念力】、
【怒りの一撃】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:16
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状態:健康
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体力:10/10
魔力:32+250/32
筋力:5
知力:20
視力:3.0
聴力:20
運気:50
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恩恵:【魔法技能】
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技能:【火<小>】、【水<小>】、
【魔力消費減<小>】
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