二百四十八日目のステータス
今日は248日目です。
今日の天候は晴天。
勝利の宴は翌朝まで続いた。太陽が昇りきる頃には皆が眠りに落ち、道端は横倒れになって眠る者で溢れて混雑していた。寒くはないとはいっても外で眠るのは身体に良くないと思ったが、余りに幸せそうに眠るものなのでユリアやアイシアも叱りつける気力を失くしてしまったようだ。
諦めて溜め息を一つ吐くとアイシアたちは本陣奥に建設された屋敷で深い眠りについた。
目覚めた頃には日も暮れかけた夕方だった。宴もせず本陣や屋敷の見張りについてくれていた衛兵たちが北から人間がやってきたと報告に来て起こされたのだ。
見れば、夕日を背景に一人の男がやってきていた。衛兵たちが杖や弓を構えて男に狙いをつけていた。
「止まれ!何用でやってきた!」
「ふふっ、今回は僕の負けだよ。せっかく時間も手間もかけて育てた大事な駒だったのにな。」
悪寒が走った。
こいつはやばい、本能が警戒信号を最大で発していた。
アイシアを止めなくてはと考えたが、アイシアも身体が震えて動けないようだ。
「本当は処分しようとしてたんだけど、これは君たちに返そう。」
そう言って男は左の手のひらをこちらへ向けた。独特な感覚の後、ダンジョンが発生した。そうして丸い玉が外に放り出された。
【再生】
男が一言そう告げると、丸い玉はぽこぽこと音を立てながら真っ赤に膨れ上がった。そうして、いくつもの大きな赤い物体へと別れたかと思うと更にその容貌を変化させていく。
それは人の姿だった。
「お、お前は誰だ!!」
人の姿になった者は術者の男を見ると恐怖に震えていた。
丸い玉から人へと変わった者はユリアの兄だった。周りを見れば彼の親衛隊だったのだろう人物の姿も見える。
「記憶は消したというのに恐怖は消えないのか。面白い結果だ。」
男はそれだけ言うと満足して消えた。しばらくするとユリアの兄は落ち着きを取り戻し、今までの横柄な態度へと戻った。
ユリアはそれを怒ることも笑うこともしなかった。敵の異常さに驚くだけで精一杯だった。
俺はステータスを確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、上位二等魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:100000/100000
筋力:100,000
知力:1000
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】、【憤怒解放】、
【強欲解放】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
継承者
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体力:400/400
魔力:8000+100000/8000
筋力:6
知力:100
視力:10
聴力:50
運気:100
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、
【神器継承】
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技能:【火<極>】、【水<極>】、
【風<特>】、【土<大>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<極>】、【魔力自然回復<極>】、
【神器解放】、【純魔力】
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お立ち寄り頂きありがとうございました。




