表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
245/294

二百四十一日目のステータス

今日は241日目です。

 今日の天候は雨天。

 連日の雨天である。だが、問題はそこではない。雨天ではっきりと見えないが向こうに大きな山が出来ているように見える。


【あれって、あれか?】


【そうだね、あれだね。】


 アイシアが頷いた。あれだそうだ。アイシアは何やら慌てているユリアに声をかけた。


「ユリア様、あれはスライムですか?」


「そうですけど、アイシアはすごく落ち着いてますね。」


「まあ、以前もありましたし。あれくらいなら別に問題ないでしょう。」


 そう言ってアイシアは遥か向こうに見えるスライムに向けて火属性<極>魔法の“日落”を唱えた。


【魔力消費減<極>】持ちだが、ごっそりと魔力が減った。しかし、代わりに小さな太陽がスライムに落ちた。リアの火属性ダンジョンから小さな太陽を極大魔法で作れると知り実践してみたのだろう。


 ユリアは驚愕し、次いで歓喜した。あれならばひとたまりも無いだろうと。

 しかし、落ちた太陽は日没のように消えて無くなりその影響は微塵も残らなかった。


「あ、あれ?なんで?」


 理解不能、ユリアは訳が分からない様子だった。俺たちだって詳細を把握したわけではない。ただ、あの山のようなスライムがS級に属する相手であり、ダンジョンを展開できる可能性が高いことを理解した。


 ぷるぷるとスライムが震えた。やばい。やばい。やばい。


【アイシア前線に出るぞ!!】


 俺はアイシアを連れて【念力】を飛ばした。風でバランスを取り前線へ辿り着いてもアイシアは正常な感覚を保っている。


 スライムが跳んだ。こちら側の前線へ向けて跳んできた。もう小競り合いは終わりのようだ。


【念力】で吹き飛ばすか、そう考えた時スライムが真っ黒に染まり中から太陽が落ちてきた。


【アイシア!!】


 アイシアの魔法に期待したがその必要は無かった。産み落とされた太陽は次の瞬間には熱さえ感じさせないほどに消えてしまった。そして、どうやってか分からないが真っ黒な口を大きく開けたスライムは空中に縫い止められたかのように固定されていた。


「まだ覚えたての魔法ね。こんなに簡単に消せては部屋の明かりと変わらないわよ?」


 いや、そんなことはないだろ。

 俺は心の中でつっこんだ。アイシアもリアさんの煽りに怒るのではなく笑っていた。


「私なんてリア様からしたらまだまだですよ。」


「そんなことはないわ。貴方の得意分野なら私と良い勝負ができると思うもの。」


 そう言って笑った。良い勝負であって負けるわけではない、リアさんはただの事実を述べただけだ。自信家なわけではない。


【ほぅら、凍って砕けて散ってしまいなさい。】


 言葉に魔力を乗せてスライムへと語りかけた。それだけで液体は固体へと変化し、バラバラに砕けて散ってしまった。山のようなスライムに対してこんなことがこれほど簡単に出来る魔法使いは彼女以外にいない。


 勢いに乗ってこちらへ侵攻しようとしていた雑兵たちはむしろ勢いに乗ったこちら側に呑まれて消えた。そしてその流れのまま前線を大きく叩くと敵国は最前線を放棄し後退した。


 俺はステータスを確認した。


ステータス

---------------

名前:ボンちゃん

---------------

種族:神聖杖、上位三等魔神【異邦人】

---------------

性別:男

---------------

年齢:16

---------------

状態:強欲の眷属、筋肉魔神、

精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、

---------------

体力:0/0

魔力:80000/85000

筋力:100,000

知力:900

視力:10

聴力:10

運気:10

---------------

恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】

---------------

技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<極>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、

【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋肉魔神】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、

【疲労無効】、【形態変化】、

【魔力二倍】、【技能貯蔵】、

【調和】、【念力の衣】、

【神聖樹の癒し】、【憤怒解放】、

【強欲解放】

---------------


---------------

名前:アイシア・ボーンヘッジ

---------------

種族:人族

---------------

性別:女

---------------

年齢:17

---------------

状態:健康、精霊との友好、

継承者

---------------

体力:400/400

魔力:8000+80000/8000

筋力:6

知力:100

視力:10

聴力:50

運気:100

---------------

恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、

【神器継承】

---------------

技能:【火<極>】、【水<極>】、

【風<特>】、【土<大>】、

【精霊視】、【魔力消費減<極>】、

【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、

【威力増幅<極>】、【魔力自然回復<極>】、

【神器解放】、【純魔力】

---------------

お読み頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ