二百三十日目のステータス
今日は230日目です。
今日の天候は晴天。
ノイズ混じりの景色のような、まるで異界の扉のようなダンジョンの入り口を抜けると埃っぽいダンジョンの中だった。王都の階層型ダンジョンと似た景色だ。入り口のハイカラさとは打って変わった実家感というか田舎感に安心した。
──俺たちを取り囲む魔物の量と質に目を瞑れば。
ミノタウロスのような大型魔物や残像を残すような速度で移動する虎、混乱や睡眠を引き起こす超音波を自在に操る巨大コウモリなど一階層にいてはダメな強敵ばかりがいるのは何故だろうか。
「アイシア!アリアを襲ったやつが潜伏してるかもしれない!あいつは前回、魔物を従えて戦っていた!」
魔物使いか。その能力で一階層の初心者コースをこんな地獄に変えたわけだ。
ただ、魔物たちははっきり言って役不足だった。アイシアは簡単に倒しているのだが、レオンも手こずりつつも見事に倒している。
「これなら大丈夫そうだな。」
「レオン!気を抜かないの!……ねずみ?」
嫌な予感がしたので俺は有無を言わさず【念力】で潰した。その血液を浴びた虎が呻き声を上げたかと思うと次の瞬間には倒れて痙攣し、そして動かなくなった。
そんなねずみが魔物に紛れて四方八方からやってきていた。
「レオン!ねずみが強力な毒を持っているから気をつけて!」
「おう!」
俺はねずみを潰すことを優先してアイシアに魔物を倒してもらった。ねずみに対しての初動が悪かったらレオンかアイシアが死んでいたかもしれない。蘇生の魔法は存在しないと言われているのでねずみと言えど侮れないものだ。
出迎えに来た魔物たちを全て倒し、下層への入り口を見つけた頃にはずいぶんと疲弊していた。そのためレオンは下層へ進むのは明日にすることに決めた。
俺はステータスを確認した。
ステータス
---------------
名前:ボンちゃん
---------------
種族:神聖杖、上位三等魔神【異邦人】
---------------
性別:男
---------------
年齢:16
---------------
状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
---------------
体力:0/0
魔力:60000/64000
筋力:100,000
知力:520
視力:10
聴力:10
運気:10
---------------
恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
---------------
技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】、【憤怒解放】、
【強欲解放】
---------------
---------------
名前:アイシア・ボーンヘッジ
---------------
種族:人族
---------------
性別:女
---------------
年齢:17
---------------
状態:健康、精霊との友好、
継承者
---------------
体力:340/340
魔力:7400+60000/7400
筋力:6
知力:100
視力:10
聴力:50
運気:100
---------------
恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、
【神器継承】
---------------
技能:【火<極>】、【水<極>】、
【風<特>】、【土<大>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<極>】、【魔力自然回復<極>】、
【神器解放】、【純魔力】
---------------
お立ち寄り頂きありがとうございました。




