二百十九日目のステータス
今日は219日目です。
ブクマなどありがとうございます。
今日の天候は晴天。
早朝から彼らは姦しくしているのだが、アイシアは騒音対策十分な自前のダンジョンで眠っているので快眠である。アイシアの依頼は彼らの尻拭いだが、そんなところまで面倒を見る必要はない。
支度を終えた頃にアイシアは彼らに合流した。多良芦がアイシアのことを心配していたと声をかけてきた。本心かは知らないが確かに声もかけずに消えたのは申し訳なかったと反省し謝罪した。
移動を開始して30分もするとゴブリンの住む洞窟へ辿り着いた。
「それじゃあ洞窟に火を放ちましょうか。」
多良芦はなんでもない風に言った。それは確かに有効な手段だが、囚われた人の確認とかしないのだろうか。
「中の確認とかしなくていいの?囚われた人とかいたらどうするつもりなの?」
「女の人はいませんから大丈夫です。僕の技能は花嫁候補を捕捉することができるのです。男を捉えるゴブリンなんていないので火を放っても問題ないです。」
「あっ、そう。なら良いわ。」
察知した理由はやばいが、何も考えずに火を放とうとしたわけじゃないようで安心した。これでどれだけのゴブリンが削れるのだろうか。
彼の妻の数人が洞窟内へ火を放った。炎と煙でゴブリンを削ってくれることだろう。入り口付近にいたのか洞窟から逃げ出してきた弱ったゴブリンをあっさりと多良芦が倒していく。
「楽勝だな。やはりゴブリンなんて敵じゃないな。」
あぁ、フラグだな。そう思ったとき、洞窟の奥から地面を揺らすほどの咆哮が彼らへ襲いかかった。彼の妻の何人かはそれだけで恐慌状態に陥った。けれど、彼女たちはすぐ復活した。その代わりに彼女たちの負荷を技能で一身に受けたらしい多良芦が顔面蒼白で今にも倒れそうな様子なのに唇を噛み締めて立っていた。
「皆、大丈夫だ。僕が付いている。」
それだけで彼女たちの士気は向上した。不本意だが、彼の行動は男前だった。
【なぁアイシア、俺はこいつを手助けしたいと思ったよ。】
【初めての依頼失敗かな?でも、それでも良いよね。】
アイシアも笑って同意してくれた。
それからは多良芦のために一致団結した彼女たちを補佐してゴブリンキングの周りの敵を倒しながらゴブリンキングを削って多良芦が復活する時間を稼いだ。
多良芦が復活すると、ゴブリンキングを差し向けてとどめを刺させた。彼を褒めそやす声があちらこちらから聞こえてきたが今回ばかりは嫌な気はしない。
討伐証明にゴブリンキングを連れてゆっくりと帰還した。例のごとく、彼女たちはまたもめだした。多良芦はそれを見て笑っている。
俺はステータスを確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、上位三等魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:62000/62000
筋力:100,000
知力:500
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】、【憤怒解放】、
【強欲解放】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
継承者
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体力:320/320
魔力:3200+62000/3200
筋力:6
知力:100
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、
【神器継承】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<大>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<特>】、【魔力自然回復<特>】、
【神器解放】
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お読み頂きありがとうございました。




