二百十七日目のステータス
今日は217日目です。
今日の天候は晴天。
今日は特にやる事もないので昼までのんびりと過ごしていた。アイシアも朝食だけ食べて部屋に戻ってまた昼食に降りたところだ。
【ねぇ、ボンちゃん。】
【……なんだ?】
【久しぶりにギルドに寄ろうと思うの。そういえば、私って冒険者だったし。】
【そうだな、それが良い。俺も半分忘れてたよ。】
ほとんど形骸化していた冒険者としての肩書きを思い出していた。最近では生活の為に冒険をすることが無くなってしまった。事後報告で処理をしてくれる業者のような扱いをしてしまっていた。
なので、少しばかり恩返しと言うとおこがましいかもしれないが何か困ったことがあれば手伝おうという気持ちでアイシアとギルドへやってきた。
そのことを伝えると受付嬢たちは大慌てで資料を引っ掻き回して厄介ごとを探した。たくさんの厄介ごとをかき集めてきて大変になるなと思っていた。
けれど、受付嬢さんが持ってきたのは一件の依頼だった。流石に遠慮したのだろう。
依頼内容はD級レイド“モールウェルズ”のゴブリンの巣窟殲滅依頼の監督役というものだった。
詳しく話を聞いてみると、D級レイドを創設した男に惚れた子爵の一人娘がレイドに加入してしまったという。初めての依頼となるこの依頼で娘の目を覚まさせて欲しいという願いだった。
面倒そうだが、要するに男がゴブリン相手にすら苦戦しているところをか弱いアイシアが助ければいいそうだ。
「ゴブリン苦戦なんてするの?」
「そりゃ苦戦しますよ、アイシアさんがいてくれるなら普通のゴブリンのいる巣窟なんて行かせませんから。」
「あっ、はい。」
レイド長の男性はどうあっても恥をかくことになるようだ。強く生きてくれ。
彼に同情していたのだが、そもそもギルドがこれだけ協力しようとしている理由は彼のレイドが彼と彼を取り合う女性たちのパーティだからだ。つまり女の敵なのだ。それだけではなく、子爵は冒険者に多額の出資をしてくれている貴族なので今回の件で出資を打ち切られたくないという思惑もあるとぶっちゃけてくれた。
依頼は男がアイシアのことを調べないうちにと思った受付嬢たちの手により明日からになった。
俺はステータスを確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、上位三等魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:60200/60200
筋力:100,000
知力:500
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】、【憤怒解放】、
【強欲解放】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
継承者
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体力:302/302
魔力:3020+60000/3020
筋力:6
知力:100
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、
【神器継承】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<大>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<特>】、【魔力自然回復<特>】、
【神器解放】
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お読み頂きありがとうございました。




