二百十三日目のステータス
今日は213日目です。
いつもご愛読いただきありがとうございます(唐突な感謝ですが完結するわけではないです。)
今日の天候は晴天。
約束通りダンジョンへと訪れた。約束通りそこには二人の骸骨が待ってい
なかった。
骸骨は待っていなかった。二人の美男美女が待っていた。
「え……誰?」
「あ、ああ、我はこの4階層最深部を守る魔物で、彼女が私の妻でダンジョン主だ。」
「皆様方、初めまして。私がダンジョン主でこの男の夫をしています。」
「え……えぇ……」
そこから彼らの話を聞いた。
彼らの本体は骸骨だがダンジョン主やその右腕になった事で人化が可能になったそうだ。けれど、彼がダンジョン主とダンジョンの核を分離した事で人化は1日でせいぜい3時間ほどしか持たないそうだ。けれど、そのおかげで外に出ることが出来るようになったとか。
そうして外に出ていると彼らは外で生きたいと思うようになったという。
更に驚くべきことに、ダンジョン主は政略により殺されたこの街の初代領主の妹で4階層最深部を守っていた男はその騎士だったという。
復活してダンジョン主の骸骨に出会ったとき、彼は二度目の恋をしたと思っていたら実は初恋の相手だったそうな。なんて展開をしてやがるこの骨どもと思ったが、ユリアはそれが気に入ったようで改めて彼女たちを雇うことにした。元々は奥の手として採用したのだが、ローブを被ってバレそうな時だけ人化すれば問題なさそうとのことで護衛として採用することになった。
もっと用心した方が良いのではないかと思ったがダンジョン主がユーフラテス家の血を強く継いでいる──この場合はむしろユーフラテス家が彼女の血を継いでいる家系というべきか──ので彼女を信じることにしたそうだ。
また、俺たちはダンジョンの核を頂き俺の身体に回収した。継承者であるアイシアへの還元もされたようだ。しかも強化率は前回よりも多い気がする。彼らとまともに戦って勝てたのだろうか。
彼らは完全に人化する為に別のダンジョンを攻略するそうだ。おそらくダンジョン一つ攻略するだけで一日中人化できるのではないだろうか。
このダンジョンの核を吸収できたら良かったのだろうが、このダンジョンで生まれた魔物がダンジョンの核から恩恵を受けた結果がダンジョン主や階層主なので手段と結果が逆である。彼らは自由になる為にダンジョンの縛りを抜けたのだ。故にこのダンジョンの核は彼らにとって毒でしかないそうだ。
そういうわけでダンジョン探索はなんともおかしな攻略という結末を迎えた。
俺はステータスを確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、上位三等魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:60000/60000
筋力:100,000
知力:500
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
継承者
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体力:300/300
魔力:3000+60000/3000
筋力:6
知力:100
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、
【神器継承】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<大>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<特>】、【魔力自然回復<特>】、
【神器解放】
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お読み頂きありがとうございました。




