二百十一日目のステータス
今日は211日目です。
今日の天候は雨天。
外で冒険するには微妙だが、ダンジョン探索には天候など些細なことだ。
雨除けの魔法を使いながら移動し、ユリアたちをダンジョン前で待っていた。
少しの間待っていると一台の豪奢な馬車がやってきた。きっとユリアたちだろう。
「ダンジョン攻略に行くのだからこんなに豪華な馬車はいらないって言ったのに受け入れてくれなかったのよ。」
ユリアが照れ臭そうに弁明していた。イザベラはユリア様にふさわしい馬車ですと嬉しそうにしていた。エマは感情に起伏のない落ち着いた様子で控えておりその表情からは特に何も読み取れなかった。ただ、武器の点検をしている様子から今回のダンジョン攻略への意気込みは十分なようだ。
そんなユリアたちを連れて4階層1地区へと転移した。
「驚いた。本当に一日でここまで辿り着いたのか。どんな移動速度であれば辿り着けるのだろうか……」
「……企業秘密です。」
「ええ、分かっています。」
エマは先ほどとは打って変わって驚嘆した様子で独白し、アイシアの返事には笑って対応していた。今日の彼女は探索者なのだろう。
「そういえば、4階層3地区と言っていたけど、どうやって戻ったの?」
「ええ……そんなことがありますか?」
エマがアイシアを見て、またユリアやイザベラを見た。ユリアたちも苦笑していた。
「アイシア、あのね、このダンジョンは3地区ごとに転移陣があるのよ。きっと階層ごとだと思っていたんでしょ?」
なんとも恥ずかしい話だ。
探索者の生命線である転移陣の場所さえ正確に把握していなかったのだ。アイシアは羞恥で顔を真っ赤に染めた。そして、先に進んだ。ユリアたちはそのあとをついてきてくれた。
4階層ともなると流石に魔物も強くなっていた。ミノタウルスやジャイアントなど大型で戦闘技術を有した魔物、速度特化かつ透過能力のあるカメレオンやカエル型の魔物が連携して向かってくる。カメレオンやカエルを俺が担当するかと思ったがエマが奴らを発見できるらしくエマに討ち取られていた。
また、ミノタウルスやジャイアントはアイシアとユリアが協力して魔法で倒していた。更に罠の類はイザベラが無効化していた。俺の出番は無いようだ。
順調に進んだが、初回ということもあり4階層3地区の終点まで来たところで転移陣で帰還した。
俺はステータスを確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、中位二等魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:45000/48000
筋力:100,000
知力:400
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
継承者
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体力:180/180
魔力:1800+45000/1800
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】、
【神器継承】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<大>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<特>】、【魔力自然回復<特>】、
【神器解放】
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お読み頂きありがとうございました。




