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百九十七日目のステータス

今日は197日目です

 今日の天候は雨天。

 アイシアには今日もダンジョン巡りは休みだと伝えられていたので、ダンジョン街に来て初めての昼起床である。悪いことをしたような、それでいてすごく心踊るようなことをした感覚を目覚めの時に感じたという。


【明日は真面目に頑張ろうねぇ。】


【おー。明日は頑張ろう。だから、今日はもう休んでいいよね……】


 怠惰に汚染されていた時とは違う真のダラけた1日を過ごしていた。ぐでんぐでんになって机に突っ伏して昼寝をした。そして、夕方になってそろそろ身体を動かしておこうと訓練場へ向かった。


 個人訓練場だというのにたくさんの人が集まっていた。また変な訓練でもしているのだろうかと中を覗こうとすると冒険者ギルドの制服を着た女性がやってきた。


「アイシアさん、先程確認したところマッソーさんたちが消えていました。周りの冒険者に確認してみると2時間程前にダンジョンから声が聞こえたと言います。また、訓練場上空に大規模な魔法陣が展開されているのを見たと報告がありました。動機も方法も分かりませんが、何者かによってダンジョン内へ引きずりこまれたのではと考えています。」


「分かりました、ありがとうございます。今からダンジョンへ向かいます。45階層から登って50階層へ向かいます。きっと彼らはそこにいます。」


「力不足で申し訳ございません。ご武運を祈ります。」


「ありがとうございます。」


 軽くお辞儀をして、アイシアはダンジョンへと駆けた。俺一人で行こうかとはもう言わない。俺とアイシアの出来ることは違う。アイシアの力が必要になるかもしれないのだ。

 それは悔しがることではないはずだ。


 ダンジョン45階層へと転移した。最速で50階層を目指す。【神聖樹の癒し】をアイシアに常時かけながら【念力】で浮かせて少し強引にアイシアを運んだ。48階層までは魔物を蹴散らしながら進むことができた。けれど、49階層は広大な円形の階層で、階層一つが丸々モンスターハウスになっているようだった。50階層へ向けて直進したのだが、階層が開かない。どうやらこのモンスターハウスを一層しなければならないようだ。


【アイシアにも頼めるか?】


【うん、大丈夫!】


 アイシアが水属性魔法で、俺が【念力】で魔物を屠りながら発生源を潰していく。数百にも及ぶ大型魔物の群れを討伐するが敵はまだ尽きない。殺到する魔物からアイシアをかばうための【念力】、発生源を潰すための【念力】、湧き続ける魔物を間引くための【念力】と、魔力を使い続けて無尽蔵かと思っていた魔力も消耗を感じる。右から順に発生源を潰していくがあまりに広大だ。戦っても戦っても終わりが来ない。

 発生源を潰しきる頃には俺もアイシアも随分と疲労していた。50階層へ今すぐ行くべきなのだが、戦える気がしない。アイシアの顔にも疲労が見える。けれど、アイシアは50階層を目指そうとするので止めた。


【少しだけ休もうアイシア。無理しすぎだ。】


【私が不甲斐なくてごめんね、ボンちゃん。】


【そんなことない、そんなことないんだ、アイシア。】


 アイシアはそれだけを言って眠りについた。俺も随分と消耗してしまった。


 俺は【ステータス】を確認した。


ステータス

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名前:ボンちゃん

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種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】

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性別:男

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年齢:16

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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、

精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、

魔力枯渇

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体力:0/0

魔力:-90000/35000

筋力:100,000

知力:400

視力:10

聴力:10

運気:10

---------------

恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】

---------------

技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<極>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、

【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋肉魔神】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、

【疲労無効】、【形態変化】、

【魔力二倍】、【技能貯蔵】、

【調和】、【念力の衣】、

【神聖樹の癒し】

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名前:アイシア・ボーンヘッジ

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種族:人族

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性別:女

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年齢:17

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状態:疲労【大】、精霊との友好、

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体力:3/10

魔力:500+0/500

筋力:6

知力:50

視力:10

聴力:50

運気:50

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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】

---------------

技能:【火<大>】、【水<極>】、

【風<中>】、【土<中>】、

【精霊視】、【魔力消費減<極>】、

【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、

【威力増幅<大>】、【魔力自然回復<大>】

---------------

お読み頂きありがとうございました。

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