百九十五日目のステータス
今日は195日目です。
今日の天候は晴天。
今日はレンレンとクマ、リーンのトリオとマッソーさんの試合だ。昨日の想像以上の激戦を見ていると今日の試合も期待してしまうというものだ。
朝食やらなにやらは割愛させて頂こう。いつも通りに皆早起きだったよ、ただ王都に帰ったら宿屋の看板娘のメシカちゃんに自慢するんだと笑うマグナとリャオの姿には頬が緩んだ。
さて、それでは到着致しました個人訓練場。
ウォーミングアップを終えたマッソーさん、レンレン、クマ、リーンが中央へと集まって軽く会話をした後、10mほど離れた。
「それじゃあ!!いくぞぉ!!」
「ガォオオオオオオ!!」
位置についてよーいドン、なんて言葉は無く一瞬で火ぶたが切られた。
重量級に見合わぬ速さ、軽量級に見合わぬ重さをそれぞれ持ったクマとレンレンは全く同じ動きで挟撃した。華麗に捌いてクマへと拳を振り抜けばクマはバク転で回避しそのまま頭へ向けて蹴りを入れる。そして、レンレンは金的を狙って足を振り上げた。
マッソーはクマの足裏を足場に跳躍し、レンレンの顔面へ勢いの乗った膝蹴りをくらわせた。攻撃で一点しか地面に着いていないレンレンにはかわすことは出来ず、けれど力を受け流すことで最低限のダメージで抑えたようだ。
追撃を仕掛けようとするマッソーに影が落ちた。数100キロの体重によるクマのボディプレスだ。押し潰されると昔の感覚で思った俺は腹を撃ち抜かれて悶絶するクマを見て現実に戻った。そうだった、クマを蹴りだけで降り飛ばすのにボディプレスに潰されるわけがない。
「判断を間違えたな。」
マッソーさんの言う通りだ。クマは完全にダウンしてしまった。
「グゥ、ガォアアアア!!」
クマがやけくそになって最後の悪あがきに吠えたのかと思った。けれど、クマの咆哮によって地面が押し潰されマッソーさんも押し潰されそうになっている姿はやけくそではない。
技能だ。直感でそう思った。クマが技能を使いこなすのに驚愕したのはマッソーさんも同じだったようだが、何かしたかと思うとクマは弾き飛ばされていた。
「驚いたよ。まさかここまでやるとはな。」
「私も忘れないでください!」
今まで空気だったリーンだ。彼女の杖に俺の魔力垂れ流しとは次元の違う、圧縮された魔力がたまっている。
砂塵が吹き荒れた。
マッソーを覆う砂塵は瞬く間にマッソーを隠してしまった。それだけの魔法なのか?
ふと、そんな侮りをしてしまった。けれど、予想は裏切られる。砂塵は動き回るマッソーへと収束していき岩を作り上げていく。岩はさらに圧縮を重ね、マッソーを身動き一つ取れぬように拘束した。
マッソーも抵抗しているようだが、事前準備の差だろう。リーンの拘束が一手上回ったようだった。
この勝負はリーン達の勝利だ。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:26000/26000
筋力:100,000
知力:350
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
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体力:10/10
魔力:410+26000/410
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】
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お読み頂きありがとうございました。