百九十四日目のステータス
今日は194日目です。
今日の天候は晴天。
「今日はダンジョン潜りは一休みして趣向を変えてみよう。」
朝食を食べるアイシアたちはマッソーさんへと視線を向けた。今度はどんな苦難を与えられるのだろうかと興味半分恐れ半分といった様子だ。
「今日は久々に俺と戦ってみよう。君たちがどれだけ戦えるようになっているか分かることだろう。」
「「おお!!」」
マグナとリャオとレンレンのクマが興奮で立ち上がっていた。立ち上がってはいないもののレンレンもリーンも気になっているようだ。アイシアは表面上は感情が揺れ動いているようには見えないが、どう思っているのだろうか。
「それは私も参加するのですか?」
「ああ、もちろんだアイシア。だが、そうだな。マグナとリャオのペア、レンレンとクマとリーンのトリオ、アイシアのソロで俺と戦おうか。」
アイシアは自分が戦うと思っていなかったのだろう。とても驚いた顔をしていた。また、マグナたちも四人で戦っても手も足も出なかったのにという顔をしている。
その後はルールなどについて語り合っていた。マッソーさんが寸止めでこちらはなんでもありとのことだ。ただしアイシアは杖で防御を10回したら負けとルール決めされた。
さて、時間が少しばかり経って訓練場だ。A級冒険者の特権で個人用の小さめの訓練場を貸し切りにしている。マッソーさんの対面には鎖鎌を構えたマグナと拳を握り締めて祈りを捧げるリャオの姿がある。
「それじゃあどこからでもかかってこい。」
マッソーの声と共に試合が始まった。けれどマグナたちは動かない。いや、隙が見つけられず動けないのだろう。不用意に動くのは悪手だ。
「動かないのか?ならこちらから行くぞ!」
マッソーさんが踏み込みと共に消えた。
金属音が訓練場に響き渡る。マグナがマッソーさん目掛けて鎌で斬りかかったのだ。その攻撃は容易くマッソーさんに弾き飛ばされたが彼の死角から鎖分銅が襲いかかった。
一撃入った、そんな確信は彼が剣を振り下ろすだけで幻へと変わった。地面に縫いとめられた鎖分銅にマグナはバランスを崩して隙を晒してしまう。
【破城拳】
マグナの危機に貯めていた力を解き放ちリャオが拳を振り抜いた。その拳の一撃は周囲の空間ごと彼を吹き飛ばそうとした。
「甘いわ!!」
ただし既にその攻撃は予測されていたようで真っ向から打ち破られリャオが逆に吹き飛ばされてしまった。
「まだまだ!!!」
吹き飛ばされたリャオをマグナが鎖で掴み分銅のように扱って彼へと振り下ろした。リャオもそれに合わせて逆の腕に溜め込んでいた本命を撃ち放った。
「ははっ、今のは危なかったぞ!」
リャオが再び吹き飛ばされ、マグナと衝突して今度こそ倒れた。
けれど間一髪で身を捩り、攻撃はかわしたマッソーさんも片腕からだらだらと血を流していた。
この試合はこれで終わりとなり、万全の状態で戦うために次の試合は明日となった。次はレンレンたちだ。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:26000/26000
筋力:100,000
知力:350
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
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体力:10/10
魔力:410+26000/410
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】
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お読み頂きありがとうございました。楽しかったです。