百九十三日目のステータス
今日は193日目です。
今日の天候は晴天。
また朝が来てしまった。もしかして今日くらいはゆっくりと優雅に朝食を食べれると妄想していたが、マッソーさんは当然のように待ち構えていた。レンレン達は既に食べ終えているようだった。相変わらずの早起きだ。
「マッソーさん、今は40〜45階層なのは分かったけど、いつかは50階層を目指すの?」
アイシアが朝食を食べている時にレンレンがマッソーへ尋ねていた。マッソーはその質問に苦い顔をした後、目指さないと言った。
無駄に暑苦しくなってしまったマッソーらしくない判断だ。レンレンも不思議に思ったのかどうして?と聞いた。
マッソーは深呼吸を数度行い、息を整えて話し始めた。
「50階層へ到達した冒険者と俺は面識があってな。いや、遠回しな言い方はやめよう。そのパーティには俺の師匠がいたんだ。Sランク目前と言われ50階層到達を土産にするつもりだったんだ。」
「師匠さんは帰ってこなかったの?」
「いや、帰ってきたさ……ただ、師匠は両の手を失い妻の身体を抱きしめることも出来ない身体になってしまっていたよ。師匠は剣士だったから両手を奪われた。仲間の聖女は声と顔、魔法使いは魔力、斥候は脚を奪われていたそうだ。彼らのパーティは壊滅したんだ。」
ごくりと唾を飲み込む音が聴こえた気がした。レンレン達の顔色は悪い。言葉が出ない様子の中でリーンが話の続きを尋ねた。
「で、でも50階層のボスは倒したんですよね?そうじゃないと外には出れないじゃないですか。」
「あぁ、そうだな。」
「もしかして、倒したら発動する類の呪いだったの?それならマッソーさんが止めるのも納得!」
レンレンが納得した風に言うがマッソーは首を振った。
「呪いよりもたちが悪いものだったらしい。本当かどうかは分からないが自分を神の使いと呼称する人型の魔物一人相手に手も足も出なかったそうだ。」
そんなまさか、とレンレンたちは声に出していた。俺はその存在に興味を持った。その人物に会ってみたいと思ったのだ。
アイシアはちらりとこちらを見たが何も言わなかった。
その後、ダンジョン巡りへと向かったが、今日は大怪我をすることがなかった。
代わりに俺が動き過ぎてマッソーに指摘を受ける場面が増えていた。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:15000/26000
筋力:100,000
知力:350
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
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体力:10/10
魔力:410+15000/410
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】
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お読み頂きありがとうございました。