百九十一日目のステータス
今日は191日目です。
今日の天候は晴天。
アイシア達は薄暗い部屋での起床に辺りを見回してうっすらと光る不思議な壁や天井を見て、ここがダンジョンだと思い出したようだ。美味しいとは言えない携帯食料を生成した水と共に食べて装備の点検を行う。支度が一段落したらレンレン達は自ら先へ進む事を望む。マッソーさんはそれを嬉しそうに受け入れている。
冒険の中で成長している感覚を味わっている、そんな雰囲気をレンレン達から感じる。それはとても素晴らしい事なのだろう。
自分でも驚くほど冷めてしまっている。
何をしているのだろうという疑問が湧いてくる。
成長を見守る、大いに結構だろう。きっとそれは大人の役目だ。そしてこの世界では俺もアイシアも大人に分類されるのだろう。それにそれだけの力がある。
けれど、何故かもやもやとした感情が残っている。その感情が何なのか俺には分からない。
順調に進んでいる。
いくら怪我をしようが俺が魔力を使えば回復するし、本当に危ない時は【念力】で対応する。知力が上がったからか、手助けなギリギリの見極めは以前とは比べものにならないほどに良くなっている。
だからこれはただの安全な冒険だ。
想定内の怪我を想定通りに直して、想定通りの事故を想定通りに防いで俺たちは45階層を突破した。
「よく頑張ったな。随分と成長出来たはずだ。」
マッソーさんがそう語っている。俺はそれを冷めた目で見ていた。ダンジョンを出てからも興奮冷めやまない様子だが、俺だけが冷めていた。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
---------------
名前:ボンちゃん
---------------
種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】
---------------
性別:男
---------------
年齢:16
---------------
状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
---------------
体力:0/0
魔力:-5000/24000
筋力:100,000
知力:300
視力:10
聴力:10
運気:10
---------------
恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
---------------
技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
---------------
---------------
名前:アイシア・ボーンヘッジ
---------------
種族:人族
---------------
性別:女
---------------
年齢:17
---------------
状態:健康、精霊との友好、
---------------
体力:10/10
魔力:390+0/390
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
---------------
恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
---------------
技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】
---------------
お読み頂きありがとうございました。