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百八十三日目のステータス

今日は183日目です。

ブクマ、評価などありがとうございます。また日頃から見続けて頂いてありがとうございます。

 今日の天候は雨天。

 二階に併設された宿から一階の酒場へと降りて朝食を食べていた。街の外れにあるというのに小綺麗で、酒場というよりもバーと言いたくなる雰囲気だ。周りを見渡しても、朝から酒を飲む呑んだくれも酒臭く身なりのおざなりな人も居ないようだ。他の街ではこんな事はありえない事だ。他の街では貴族街付近に近付いてやっとこのレベルだと考えるとこの街は随分と潔癖なのだろうか。


「主人、飯を持って参れ。」


 行儀良く入口の扉が開けられ、そこからやってきた一人の騎士が宿屋兼酒場の主人へと命令した。突然の命令にもかかわらず、店の主人は文句一つ言わず今すぐ用意させてもらいますと慌てたように用意を始めた。

 大急ぎで作られた食事は周りの客とは比べ物にならないほど豪勢だった。それを騎士は追従している付き人に毒味をさせた後、不満そうな顔で一口食べ及第点をやろうと言った。

 店の店主は安堵の溜息を零した後、酷く疲れた様子で奥へと引っ込んでいった。騎士は食事を終えると金貨を一枚机に無造作に置いて店を出た。


「ねぇ、マッソーさん。あの料理は金貨一枚もかかるんですか?」


「詳しくは分からないが、かからないだろう。私は人聞きに聞いていたがこういう光景を初めて見たな。」


 マッソーさんはこういうことがあると知っていたがその場に居合わせるのは初めてだったようだ。普通の宿屋の食事が小銀貨一枚程度で、銀貨、大銀貨、小金貨、金貨と上がっていく。小銀貨5枚で銀貨1枚、銀貨2枚で大銀貨1枚分、大銀貨2枚で小金貨1枚分、小金貨5枚分で金貨1枚分の価値がある。つまり普通の食事の100倍の金を落としていったのだ。

 騎士というのは貴族の就く職業なのだろう。貴族からの施しだと考えると先ほどの騎士は態度は偉そうだったが貴族らしいとも言える態度かもしれない。


 ぼんやりと考えていると、アイシアも同じように考え事をしていたようでマッソーさんに笑われていた。


「貴族の行為に驚くかもしれないが、B級冒険者の護衛費は凡そ大銀貨1枚から小金貨1枚だ。A級冒険者の護衛費は跳ね上がって金貨が数枚と考えられている。安売りしても金貨1枚はかかるものだ。」


 金貨の価値に驚くアイシアにマッソーさんは優しく教えてくれた。ちなみに金貨より上の硬貨は普通のやりとりでは使われないそうで、国家間や貴族の大事な用事でのみ用いられるようだ。

 アイシアはその硬貨を北部戦線と魔物の王討伐の際に各金貨100枚と共に数枚頂いている。アイシアはその硬貨の価値を改めて理解したようで冷や汗をかいていた。アイシアはおそらく金貨よりも価値の低いものだと思っていたようで北部戦線や魔物の王の討伐価値は金貨100枚程度だと思っていたのだろう。

 俺も金貨よりも高いとは思っていたがそれほど大事なものだとは思わなかった。なぜならガルムさんの工房や烈火の獅子の面々も所持していたからだ。だが、普通に考えるとただ彼らがおかしいだけだったのだろう。


 お金の管理は俺が【形態変化】で金貨を飲み込み、他の硬貨をアイシアが持っていたのだが、特殊な硬貨も俺が飲み込むことになった。

 その日は知り合いに会いにいくマッソーさんを見送り宿で雨音を聴いて過ごした。


 俺は【ステータス】を確認した。


ステータス

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名前:ボンちゃん

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種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】

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性別:男

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年齢:16

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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、

精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、

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体力:0/0

魔力:20500/20500

筋力:100,000

知力:10

視力:10

聴力:10

運気:10

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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】

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技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<極>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、

【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋肉魔神】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、

【疲労無効】、【形態変化】、

【魔力二倍】、【技能貯蔵】、

【調和】、【念力の衣】、

【神聖樹の癒し】

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名前:アイシア・ボーンヘッジ

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種族:人族

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性別:女

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年齢:17

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状態:健康、精霊との友好、

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体力:10/10

魔力:355+20500/355

筋力:6

知力:50

視力:10

聴力:50

運気:50

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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】

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技能:【火<大>】、【水<極>】、

【風<中>】、【土<中>】、

【精霊視】、【魔力消費減<極>】、

【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、

【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】

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お読み頂きありがとうございました。

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