百八十二日目のステータス
今日は182日目です。
今日の天候は晴天。
日の出と共に起床し、簡単な朝食を取って出発した。完全に日が昇りきってからも昼食を街で食べるために馬車を飛ばすこと1時間程、ようやく街へと辿り着いた。
だが、残念な事に門前には列が出来ていて今すぐには入れなさそうだ。面倒だと思いながらも並ぶ事数十分、厳しい顔付きの全身甲冑の騎士二人のもとまで来た。
「身分証を出しなさい。」
ドリムさんは大商会の証だと思われる証書を、アイシアたちはA級だと分かる冒険者証を提示した。ドリムさん、マッソーさんの身分証を確認している時は厳しい顔が少し和らいでいたがアイシアの身分証を見るとアイシアを睨みつけた。
「嘘の身分証はいけないな。君のような小娘がA級だなんて見栄を張ってどうしたいんだい?B級以上の冒険者証の偽造は重罪だ。」
「じゃあそんなつまらない嘘をつかない事くらい分かってくれませんか?」
「それはこちらのセリフだ。こんなつまらない嘘で重罪になりたくないだろ、早く本当の身分証を出しなさい。今なら心付け次第では見逃してやらんこともない。」
そう言って騎士はドリムさんやマッソーさんを見た。ドリムさんは深いため息を吐いて呆れたような声でアイシアが魔物の王を討伐せしめた英雄である事を話した。
「これは冒険者ギルド会議、また領主会議でも話されている内容なので深く周知されていると思ったのですが、どういう事ですかねぇ。」
「なんだと!?そんなバカな!」
もう一人の騎士は驚いたような顔でアイシアの身分証を騎士から奪い取り、じっと見つめた。
そして、横の騎士の頭を抑え付けて下げさせると自らの頭も下げた。
「すまなかったアイシア殿。まさか、英雄殿がこの街を訪れるとは思わなかった。A級冒険者の少女だと言われた時点で私が気付くべきであった。誠に申し訳ない。」
「あ、あー、いえいえ、別にそんなに丁寧に扱われたい訳じゃないのでお気になさらず。じゃあもう通って良いですか?」
「お引止めしてしまい、申し訳なかった。気難しい街だが、悪いところばかりじゃないのでどうか気を悪くせず楽しんで欲しい。」
もう一人の騎士は随分と丁寧に対応してくれたので、面倒はそれほど大きくならずに済んだ。ただ、不機嫌そうにこちらを見つめる難癖を付けてきた騎士の目が少し怖かった。
街へ入り、店へ入って昼食を取った。高級志向なのか皿に対して小さく盛られた料理だったので数は多くて味も美味しかったがマッソーさんは食い足りない様子だった。アイシアは十分に満足しているようだ。
ドリムさんを目的の商会へと送り依頼は完了した。その後は依頼報告へこの街のギルドへ向かって受付嬢に驚かれたり、リロさんへのお土産の相談に乗ったりとして時間が過ぎていった。日暮れ頃に美味しそうな香ばしい匂いのする一回が酒場になっている宿屋で晩飯をいただき、そのまま宿にする事になった。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:20500/20500
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
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体力:10/10
魔力:355+20500/355
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】
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お読み頂きありがとうございました。