百七十七日目のステータス
今日は177日目です。
ブクマや評価をして頂き、また日頃からご愛読頂きありがとうございます。
今日の天候は晴天だろう。
まだ夜が明けていないが月明かりが射し込んでくるので月を雲が覆い隠しているわけではなさそうだ。
リーンの杖を作り終えたガルムさんが難しい顔で俺を睨んで考え事をしているようだった。ガルムさんがこれほどまで悩む姿は初めて見た。
【そんなに難しいのか?】
「難しいが別に無理じゃねえ。ただ、貴重な素材をふんだんに使うんで少し躊躇ったまった……金は貰ってるが良い素材ってのはそういつでも手に入るわけじゃねえからな。」
【なるほど。アイシアからはどんな要望をもらったんだ?】
「状態異常を回復したいって話だ。まあお前さんらの頼みだ。それにボンみたいな貴重な杖を扱う機会も貴重だから割り切れてはいるんだ。」
そう言ってガルムさんは俺を手に取った。作業を始めるようだ。もう片方の手には光を発する太い枝を握っている。
素材が何かを問い詰めたいがどうやって入手したのか謎なので、藪蛇にならないように首を突っ込まないことにした。何かを呟き、俺とその枝を捏ねるように混ぜ合わせて新しい杖を作っていく。身体中を内臓まで弄られるような奇妙な感覚だった。
その後、大きな鍋に万能薬と同じ色をした薬品を鍋が一杯になるまで注ぎ俺を投入した。何かを呟いたかと思うと鍋の液体が光って俺の中に吸収されるのが分かった。
「完成だ。」
ガルムさんは満足そうにそう呟いて眠りに落ちた。俺はそこら辺にかけてある毛布を【念力】で動かしてガルムさんへと掛けた。その際、調整してすぐだからか魔力がスムーズに動き過ぎておかしな感覚だった。
昼頃にアイシアたちがやってきて、アイシアからリーンへ杖を与えていた。その性能についてはガルムさんが語っており、【威力増幅】や【並行射撃】など俺も持っている技能から【魔石変換】という魔石から魔力を抽出して魔力を回復する技能を持っているという。効能としては俺の【魔力供給】の方が良いらしいが直接術者の魔力が回復出来る事が利点だ。
リーンはとても喜んでアイシアに感謝していたので良かったのだろう。アイシアもガルムさんに俺のこととリーンの杖について感謝を述べていた。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:神聖杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
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体力:0/0
魔力:20000/20000
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【念力の衣】、
【神聖樹の癒し】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
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体力:10/10
魔力:350+20000/350
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】
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お読み頂きありがとうございました。