百七十六日目のステータス
今日は176日目です。
ブクマなどありがとうございます。
今日の天候は晴天。
リーンのステータスは思いの外、高かった。それに苦労してきたからか継戦能力が高そうだった。
街へと帰ってきたアイシアたちは朝食を食べると早々にガルムさんの工房を訪ねた。国で五本の指で数えられる鍛治師であるので、居ないかもしれないと思っていたが工房が稼働しているようだったので声をかけてアイシアは中へと入っていった。
「ガルムさぁあん!いらっしゃいますか?」
「いるぞぉおおおお!」
工房の奥から大声が聞こえてきた。中へ入って良いのか分からず困っているリーンを連れてアイシアは工房の奥へと向かった。ガルムさんは燃え盛る炉の中に手を突っ込み、炉の中から紅く輝く金属を取り出し鍛えていく。暫くその様子を眺めていると鍛え終わったのか黒い容器の中へゆっくりと刺した。小さな弾けるような音が幾度となく聞こえた。
「おう、久しぶりだな。ボンの調子はどうだ?」
「悪くないと思います。今日はボンちゃんを見てもらうのとこの子、私の弟子のリーンに杖を与えようと思ったのです。」
「ほぅ、お前が弟子か。」
ガルムさんがリーンを見つめると、リーンはびくりと震えたがガルムさんを見つめ直して丁寧な挨拶をしていた。
「お嬢ちゃんは土属性が得意で、打撃耐性もあるのか。ほうほう、意外と難しい武器もそつなく使いこなしてくれそうだな。まあ分かった、作ろう。何か要望はあるか?」
「どう?何か要望はある?」
「私は、身体強化がしたいです。後は魔法のストックか連射がしたいです。」
「分かった。それで作ろう。んで、ボンはもう精神が十分に生えてきてるみたいだからそこらへんを調整しよう。」
安請け合いをしているように見えるが実際に出来るのだろう。その実績がガルムさんにはある。
「ガルムさんはなんで見ただけでそこまで分かるんですか?前はここまでじゃなかったですよね?」
「まあ俺も色々あったからな。ボンの【ステータス】に近いことが出来るようになってるんだ。」
ガルムさんはまだ成長しているようだ。この人は本当にすごい人だ。アイシアも驚いているようだった。
その後、作業をするからと追い払われたアイシアたちは宿かどこかへ帰ったのだろう。俺はガルムさんの仕事を眺める事にした。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
混乱【大】
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体力:0/0
魔力:15700/15700
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【状態異常固定】、
【念力の衣】、
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
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体力:10/10
魔力:350+15700/350
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<極>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<極>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】、
【威力増幅<中>】、【魔力自然回復<中>】
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お読み頂きありがとうございました。