百六十五日目のステータス
今日は165日目です。
今日の天候は雨天。
慣れた宿屋の味とは違う簡素な味付けだが、その分肉が多くダンジョン街の飯という感じだった。いつもの飯が恋しいのか心ここに在らずなアイシアだったが、美味しそうに力強く食べるリーンにアイシアも味わって食べ始めた。
さて、目的のダンジョンだ。以前のダンジョンと違って今回は無茶が出来る。どういう意味かは登っていくうちに分かるだろう。
バシュと弾け飛ぶ罠の音が響いた。アイシアたちの少し前方で破裂したそれはアイシアたちとは反対方向へと吹き飛んでいった。
「……すごいわね。」
「すごいですね。ダンジョンがただの洞窟ですね。」
アイシアたちが感嘆している。アイシアたちの周囲には現在俺が外向きの【念力】を膜のように展開している。そして、外側から力が加わるのを察知すると先ほどのように【念力】で弾くのだ。最初はこの【念力】に意識の大半を使っていたが、使っているうちに慣れたのかそれほど意識せずとも展開し続けることが出来ている。
毒ガスや酸には弱いが物理は完全無効と言っても問題無いだろう。
15階層まではリーンが主体で魔物を倒してもらい、そこから25階層まではアイシアが主体で登る事になった。不意打ちを仕掛けようとしてくる1m程の大きさの蝙蝠の魔物が【念力】に阻まれて弾け飛んだ姿は流石に気の毒だった。その事から分かるが魔物さえ本当は問題ないのだ。パワーレベリングも甚だしい。
また、40層まで探索が終わっているので魔物や罠の既出の情報を見たが、陰湿な毒や酸は無いようだ。もしかするとその被害にあった冒険者が帰らなかっただけかもしれないので警戒はしているが、40層までは登れるだろう。
25階層まで問題なく進み、今日の目的は達したと転移人に乗って帰還した。外は既に真夜中なようで宿の明かりがぽつぽつと付いているだけだった。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
混乱【大】
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体力:0/0
魔力:6000/11000
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【状態異常固定】、
【念力の衣】、
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好、
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体力:10/10
魔力:240+6000/240
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<特>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<特>】、
【精霊同調】、【混乱耐性<小>】
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お読み頂きありがとうございました。