百四十七日目のステータス
今日は147日目です。
ブクマ、感想ありがとうございます。
今日の天候は晴天。
今日も今日とて代わり映えのしない旅路となるはずだった。それは【念力】馬車を止めて昼食を取っている時だった。
「おい、馬のいねえ馬車があるぞ!」
頭が綺麗に禿げた大柄の筋肉ダルマがこちらに向かってきた。
「中に女が二人、しかも片方はエルフでやす!!」
ひょろ長の斥候役と思われる痩せぎすな男が不躾に中を覗き込んで筋肉ダルマへ報告した。
「こんなところに女2人なんて危険だ!!僕たちが守ってあげよう!!」
金髪碧眼、顔面は中の上な雰囲気イケメンがアイシアたちへ話しかけながら中へ入ってこようとした。
俺は念力で外へ放り投げた。一応自然に見えるように足を滑らせたようなこけかたにした。
「おいおい、何をしてるんだよイケンメ。」
「ちょっと滑ってしまってね。おかしいなぁ、ああお嬢さんたち、僕はイケンメ、そしてこちらの斥候役の男がヒョーロ、こちらの強そうな男がゴリルマだ。」
お前らの自己紹介なんて聞いてねえよ、そう思ったが自重した。アイシアの判断に委ねよう。だが、助けを求められたらすぐに動けるようにしておこう。
「ご丁寧にありがとう。私たちは二人で問題ないので関わらないでくれると助かります。」
アイシアは素っ気無い態度で返したのだが、彼らがそれでどこかに行く様子はない。
「遠慮しなくても大丈夫さ!僕は優しくするよ。」
「そうだぜ、別に金を取ろうってわけじゃねえ。旅のお供をしてやろうってだけだ。」
「そうでやす。お二人のお零れに預かれば私はええんでやす。」
話の流れが明らかにおかしい。その上、彼らの視線が露骨でアイシアもユーも辟易していた。ただ、それほどの事をしたわけでもないので彼らを怪我させるつもりはない。
【出発するか?】
「うん、そうしよう。ユー、出発するよ。」
「えぇ、頼むわ。早くこの場を離れたいわ。」
俺は馬車を掴む男どもの手を【念力】で引き剥がし馬車を発進させた。男どもは馬のいない馬車が動き出して驚愕していた。アイシアたちのことを幽霊だとでも思っただろうか。それで近付く気が失せてくれるなら儲けものだ。
その後の旅はいつも通りで、現れた数体の魔物を狩って、燃やして埋めた。日が暮れる前に魔の森に到着したが今日は魔物森に入らず野営をすることにした。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
混乱【大】
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体力:0/0
魔力:6300/6300
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【状態異常固定】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好
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体力:10/10
魔力:193+6300/193
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<特>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<特>】、
【精霊同調】
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お読み頂きありがとうございました。