百四十五日目のステータス
今日は145日目です。
今日の天候は晴天。
アイシアが体調を崩した。また予想外の敵の予兆なのかと心配して、アイシアに向けて【ステータス】を使ってみたがアイシアしか見つけられなかった。
やはり【ステータス】は一定の認識をした相手にしか使えないのだろう。使えるかどうかの判定は精霊のように存在を理解しているかだと考えるのが妥当か。
「ボンちゃん、休んだら治るからそんなに心配しないで。」
【そうか?本当に大丈夫か?ユーには俺から伝えに行こうか?】
「ボンちゃん落ち着いて。ごほっ。その方が問題だよ。」
アイシアの体調が悪い方が問題だが、これ以上言い争っても仕方ないので俺が折れよう。アイシアと共にユーに明日に延期出来ないか相談に向かった。
ユーはアイシアの様子を見るなり、近付いて来て触診を始めた。そういえばユーは素材さえあれば万能薬を調合出来るような調合師だったか。
「うーん、今日は辞めた方が良くないかな?」
これだけでその判断が出来るとは流石だ。そういえば、昨日話していたうちにユーとはすっかり打ち解けたようで敬語はもう使っていない。
「あ、はい。それを言いたくて来たの。」
「なるほどね、ちょっとウチまで一緒に来てくれる?ここで調合しても良いけど、時間がかかるし落ち着いた場所の方がアイシアも良いでしょう?」
「良いの?」
「当たり前じゃない。一緒に旅する仲間の病気を見ない調合師なんて相当なクズよ。私はクズじゃないわ。だから気にしないで。」
ユーに連れられてユーの家に着いた。ユーの家は木製の自然な暖かみのある素敵な家だった。リビングに通され、アイシアは薬膳茶をユーから手渡されていた。
「それでも呑みながらくつろいでいて。」
それだけ言ってユーは奥の部屋に入って調合を始めた。十数分ほど待っているとユーが小さな小鉢を持って帰ってきた。
「これを飲んで寝たら明日には治っているわ。」
「ありがとう。……あれ?そんなに苦くない。」
「ありがとう。適切な処理をしてるから身体が受け付けやすいのよ。」
その後、少しだけ話を続けたが、病人は早く帰って寝なさいと言うユーの気迫に押されて俺たちは帰った。
ユーは凄い人なんだと感じる一日だった。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属、
混乱【大】
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体力:0/0
魔力:6000/6000
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】、
【調和】、【状態異常固定】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:風邪、精霊との友好
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体力:10/10
魔力:190+6000/190
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<特>】、
【風<中>】、【土<中>】、
【精霊視】、【魔力消費減<特>】、
【精霊同調】
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お読み頂きありがとうございました。
別作品になりますが、冬童話2019に向けて投稿を始めました。読んでも良いと思ってくれる人は私のマイページの作品一覧や今日の活動報告から読んでくださるとありがたいです。