表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/294

百二十五日目のステータス

今日は125日目です。

ギリギリですみません!

 今日の天候は曇天。


 今にも降り出しそうな重い暗雲が空を覆っている。一度降り出したらバケツをひっくり返したようにやまなそうな暗雲だ。


「皆、今日は来てくれて感謝する。サブマスターで王立騎士団団長を務めるアーガイルだ。横にいる彼は貴族にしてB級冒険者の烈火の獅子リーダーのレオンだ。今回の大討伐で貴族との仲立ちをしてもらう。貴族に伝えたいことがある場合はレオン君に伝えるといい。」


 結果的に30人程集まったB級以上の冒険者がレオンに視線を向ける。歴戦の猛者や異質な者の視線を受けても平然と構える様子はユリアと同じく貴族なのだと感じさせられる。

 リーンは今回は宿に置いていくことにした。


「ご紹介にあずかりました、レオンです。若輩者で舐められると思いますが、構いません。私は私の役目を果たします。だから、貴方たちには貴方たちの役目を果たして頂くことを期待します。」


 この場からぽつぽつと怒気が湧いたのを感じた。けれど、行動や言動に移すつもりはないようですぐに収まった。

 これだけの冒険者相手によく挑発するような発言を言い切れると逆に尊敬する。


「私が全体に指示を出すので細かい部分は彼に任せる。若いが頼りになる人物だ。もちろん、皆も頼りにしている。」


 その後も今後の方針やらについて一時間ほど話が行われた。基本的に冒険者はパーティ単位で行動し、王立騎士団が一まとまりで行動するようだ。

 アイシアは烈火の獅子に誘われたので所属だけして、基本的には単独行動をすることを選んだ。

 マッソーリロ夫妻は前線に出ないことを条件に参加を決めたようだ。

 他の面々も各々の想いが合って行動をした結果、参加を決めたようだ。


「アイシアさん、ほんとに単独行動で大丈夫ですか?」


「うん、問題ないよ。ボンちゃんがいるからね。魔物の王以外には負ける気がしないよ。それに魔物の王が来たらしっかり後退するから。」


「そうですか。いつでも頼ってくれて良いですからね。」


「ありがとう。それに北部戦線では貴族のしがらみがあるだろうに助けてくれてありがとう。」


【ありがとう。本当に助かった。】


「それはアリアに言ってください。それにアリアも頼られて嬉しかったと思います。」


 ギルドを出て、歩きながらレオンと話していた。相変わらずイケメンな野郎だ。

 歩いているとついに曇天もしびれを切らしたのか雨が降り始めた。


 レオンが顔をしかめた。

 雨が降っているからだろうか?アイシアはいつも通り雨を弾こうとして驚愕していた。


「ボンちゃん!!これ雨じゃない!!」


【雨じゃない?】


「アイシア、やっぱりそうか!これは雨じゃない!スライムだ!」


 ぼたぼたと空から零れ落ちてくる雨、この全てがスライムだというのだろうか。

 周囲に視界を確保すると、草木が朽ちていく。無邪気にはしゃぐ子供の皮膚がただれて泣き喚いている。露店の食料が全てダメになっていく。牛馬が喚き暴れ出す。


【嘘だろ、ほんとに全部スライムなのか。】


 敵意は低いし直接の死者は出ないだろう。けれど、民間への被害がでかすぎる。それに王都全域を魔物に囲まれたなんて人聞きが悪すぎる。


【念力】


 威力は度外視して範囲を最大まで広げた。空中のスライム全てを受けきるように広げたつもりだったが、王都が広過ぎる。圧縮して潰すとスライムは蒸発していったが、スライムの雨はまだまだやまない。


【ああ、くそ!キリがない!アイシア!火属性魔法を全力であの曇天にぶち込んでくれ!】


 火属性<大>魔法・豪炎


 ただひたすらに激しく燃える炎。それが俺の【威力増幅】と【並行射撃】で強化されて極大魔法級の規模になった。

 空一面を覆う炎に王都全体が熱くなる。


 スライムの雨は燃えて消えた。

 そして、アイシアは倒れた。俺を通したとはいえ一度に魔力を使い過ぎたのだ。

 レオンがアイシアを運んでくれる。アイシアを烈火の獅子の元に送った後、状況報告に向かうと出ていった。


 俺は【ステータス】を確認した。


ステータス

---------------

名前:ボンちゃん

---------------

種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】

---------------

性別:男

---------------

年齢:16

---------------

状態:強欲の眷属、筋肉魔神、

精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属

---------------

体力:0/0

魔力:-6000/3600

筋力:100,000

知力:10

視力:10

聴力:10

運気:10

---------------

恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】

---------------

技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<極>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、

【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋肉魔神】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、

【疲労無効】、【形態変化】、

【魔力二倍】、【技能貯蔵】

---------------


---------------

名前:アイシア・ボーンヘッジ

---------------

種族:人族

---------------

性別:女

---------------

年齢:17

---------------

状態:健康、精霊との友好

---------------

体力:10/10

魔力:180+0/180

筋力:6

知力:50

視力:10

聴力:50

運気:50

---------------

恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】

---------------

技能:【火<大>】、【水<特>】、

【風<中>】、【土<小>】、

【精霊視】、【魔力消費減<特>】、

【精霊同調】

---------------

お読み頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ