百十九日目のステータス
今日は119日目です。
今日の天候は雨天。
本日は久しぶりにギルドの訓練場を使って特訓をする事にした。この街では初めてだが、ギルドが大して変わらないように訓練場の見た目も大して変わらぬものだった。
ただ、昔と違ってアイシアを見る視線は高位冒険者の訓練風景を眺めてやろうという視線が混じるようになった。
「そういえば、まだ属性を聞いてなかったね。襲われてた時は礫をいっぱい発射してたから土属性は分かるんだけど、他はどう?」
「私の発動できた属性は火と土です、師匠!火は火起こしや食べた後のゴミを焼き捨てることに使える程度で、攻撃には土をメインで使ってます。」
土をメインで使っている、ピンチの時に使っていたので半ば察していたアイシアは、冷や汗を垂らしながら自分が土属性をほとんど練習してこなかったことや、未だに【土<小>】の技能であることを告白した。
「得意属性がある事は仕方ないですよ、師匠!それに水の制御をあんなに綺麗にこなせる人は初めて見ました!凄過ぎて参考にならなかったけど、凄かったです!」
修練場まで来るときは雨が降るとやるようにしている雨避けの訓練を見ての感想だ。
あれは地味に難しいし見てもやり方が分からない事が見てすぐ分かる難易度の曲芸だ。
具体的な難しい点は2つだ。
まず自分が発生させていない水の干渉だ。認識すること自体は割と簡単に出来るようになるが、それに対して魔法的な介入を行い自分の管理下に置くという作業はただ魔法で水を発して動かすよりも高度な技術だ。
次に大量の雨粒全てに対して行うので全体感を掴むことだ。属性はどれもその存在が曖昧だ。それを全体的に流動する1つのものとして捉え直す事が難しい。マルチタスクで全部の雨を認識する人外はもしかしたらいるかもしれないが、それは非効率なだけなのでオススメしない。
閑話休題。
アイシアは師匠になると言ってはいたがリーンと一緒に簡単な土属性の魔法を試し撃ちしていた。そこで分かった事だが、土属性に関してはリーンの方が得意だった。
それこそ俺を使えば【威力増幅<極>】の補正で強力なものが出せるが、俺抜きならリーンの方が一度の制御量が多かった。制御の精度はアイシアの方が高いので次期に制御量もアイシアが多くなるだろうがリーンの自信に繋がったようなので良かった。
また、火属性に関しては完全にアイシアが上手で終始アイシアが手本を見せていた。まあ仮にもA級冒険者なので当然かもしれない。
リーンは【ステータス】換算で言えば【火<小>】、【土<中>】ぐらいだろう。どちらも一段階ずつ上げていきたいところだ。
後は魔力量もどうにかしたいところだ。リーンが土属性魔法を10回打つとしばらく休憩が必要になるので効率が悪い。
早々に俺のことを説明して俺を使ってたくさん魔物を討伐して経験させた方が良いかもしれない。
まさかのアイシア側にも課題が見つかる訓練となって得るものの多いものとなった。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属
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体力:0/0
魔力:3150/3150
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好
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体力:10/10
魔力:172+3150/172
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<特>】、
【風<中>】、【土<小>】、
【精霊視】、【魔力消費減<特>】、
【精霊同調】
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