百十七日目のステータス
今日は117日目です。
本日の天候は晴天。
「彼らはギルドを除籍され、犯罪奴隷として鉱山送りが決定しました。C級冒険者だった事も加味して一人当たりこれくらいになります。」
そう言って受付嬢さんはC級冒険者の平均依頼金額の30回分程を示した。C級冒険者の一回の平均依頼金額は三食付きの安宿を10日間泊まれる程度なので三食付きの安宿を300日泊まれるぐらいの金額だ。大金である。
ただ、実際のC級冒険者は依頼で治療道具や武器の消耗が全くないということは少ない上に酒は飲むし良い宿に泊まろうとするので3日に一度は依頼を受けなければやっていけない。
「それで賠償金についての話になりますが、この内の5割が国、2割がギルドにいくので残り3割が被害者への賠償金となります。」
「馬車や馬を補充しないと行けなかったので助かります。」
アルムさんだったか、商人のおじさんはこの条件に納得しているようだ。交渉の余地も無しなのか大盤振る舞いだから何も言わないのか、どちらなのだろうか。
「アルバさん良かったですね。」
「はい、とても好条件で助かりました。」
アルバさんか。次に会う時があるかは分からないがしっかり覚えておこう。受け渡しが終わってアルバさんは仕入れなどの為に冒険者ギルドを後にした。
その後、アイシアは昨日きけなかった事を聞いていた。
「そういえば、私って本当にA級昇格なのですか?A級下位の間違いじゃないですか?」
「間違いなくA級昇格ですよ。元からA級下位昇格の話は出ていた中で、前回の依頼結果です。それを考慮した結果、A級昇格は妥当だと判断されました。」
「前回の結果、ですか。反省する点ばかりの結果だったと思うのですが?」
「戦闘力については元よりA級相当とされていました。その上で貴族を身を呈して庇う誠実さや、状況を打開する人脈などを評価されてA級昇格ですので何も引け目を感じる必要はありません。そもそも敵は冒険者で言えば戦闘力はS級相当でした。その戦闘において依頼を失敗していないだけでも素晴らしい結果です。」
矢継ぎ早に理由を話す受付嬢の圧にアイシアも押し負けて、納得したようだ。確かに英雄や準英雄からの護衛なんてどんな無理ゲー?って話だよな。そう考えると評価されて然るべきなのか。
【良かったな。アイシアはしっかりと頑張れていたってさ。】
「うん。そうだね。」
アイシアはぼそりと返事をした。
それから、アイシアは暫くB級以上の依頼を受けるつもりがないことやリーンを弟子に取った事を伝えた。とても残念そうな顔をしていたが、リーンに素直に祝福の言葉を送ってくれた。
その後、アイシアはリーンと今後の予定について話し合った。マッソーリロ夫妻や烈火の獅子への御礼をしに王都へ行くのでこの街から王都までの護衛依頼を募集してもらう事にした。拠点をこの街にするか王都にするかはまだ決めていない。リーンは王都でも良いとのことだ。
また、王都に出発する前にリーンを弟子にした事を孤児院の院長さんなどに伝えたいので明日、孤児院を伺うことに決まった。
俺は【ステータス】を確認した。
ステータス
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名前:ボンちゃん
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種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】
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性別:男
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年齢:16
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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、
精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属
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体力:0/0
魔力:3150/3150
筋力:100,000
知力:10
視力:10
聴力:10
運気:10
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恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】
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技能:【不死】、【魔力供給】、
【魔力自然回復<極>】、【念力】、
【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、
【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、
【硬化】、【念話】、
【筋肉魔神】、【限界突破】、
【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、
【疲労無効】、【形態変化】、
【魔力二倍】、【技能貯蔵】
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名前:アイシア・ボーンヘッジ
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種族:人族
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性別:女
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年齢:17
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状態:健康、精霊との友好
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体力:10/10
魔力:172+3150/172
筋力:6
知力:50
視力:10
聴力:50
運気:50
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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】
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技能:【火<大>】、【水<特>】、
【風<中>】、【土<小>】、
【精霊視】、【魔力消費減<特>】、
【精霊同調】
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お読み頂きありがとうございました。