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百十五日目のステータス

今日は115日目です。

「1ニチメ」と「115日目」の二話です。それほど長くないです。


*116日目の投稿遅れます。申し訳ありません。(理由は活動報告にあります)

*ステータス微修正 (魔力にプラス)しました。

 今日の天候は晴天。

 二泊した町と別れて旅に出て、テンプレのような状況に出くわした。

 オーガの群れに襲われて絶体絶命の商人、逃げ出す冒険者たち。見捨てられた哀れな商人を助けようと思っていたらそこにはまだ一人の少女が残っていた。覚えたてのような弱い魔法をやたらめったらに飛ばしながらなんとか商人を守ろうとする健気な少女だった。


「ボンちゃん?」


【あ、ああ、今助ける。】


 見惚れていた。こんな人間がいるのだと驚いていた。俺からしたらあの逃げ出した冒険者の方が普通の人間に思える。自分の命とそれ以外を天秤にかけてそれ以外を選べる人間はそんなに多くない。

 だからこそ、自分の命より信念を大事にした少女に見惚れたのだ。


 ただ、見惚れていて少女を死なせてはならないのでオーガたちは【念力】で適当に圧殺した。最大値が大きくなったから調整が難しくなったかというとそんなことはない。例えば今まで小さなダイヤルだけを回していた調整に新しく大きなダイヤルも付いたような状態だ。


「大丈夫?」


「は、はいぃ、大丈夫、です。」


 アイシアが声をかけると、腰が抜けたのかぺたりと少女は座り込み力なく返事した。そんな少女の後ろから商人らしきおじさんが出てきて御礼を言ってきたので、偶然見つけて対処可能だったので助けただけだとアイシアは謙遜した。


「それに、御礼を言うならこの少女にどうぞ。この少女が時間を稼いでいなかったら助けられなかったかもしれないわ。」


「そうですね、ありがとう。貴方は勇敢な冒険者さんだ。」


「そ、そんな!私なんて何も出来なかったです、何も……」


「そんな事ないわよ。貴方はとても立派だったわ。私はアイシアって言うの、貴方の名前も教えてくれないかしら、勇敢な冒険者さん?」


「私はリーンと言います。ただのリーンです。お姉さんは凄腕の冒険者なんですか?」


「リーンちゃんね、よろしく。凄腕って自分で言うのは恥ずかしいけれど、B級上位の冒険者よ。」


「わぁ!!すごいです!すごいです!女性一人でB級だなんてとっても素敵です。」


 勇敢かと思えば腰が抜けたり、落ち込んだと思ったら元気になったりと忙しい少女だ。とても眩しい太陽のような雰囲気を少女に感じる。アイシアも手放しに褒められてだらしない顔で照れている。


 そういえばアイシアはまだB級上位なのだろうか。北部前線でA級下位に上がるかもしれないので微妙なところだ。

 その後、馬と馬車をやられているようでリーンちゃんと商人のおじさん、その荷物はこちらの馬車に乗せる事にした。おじさんは魔法で動かす馬車に興味深々な様子だったので秘密だと伝えたときの残念そうな面が面白かった。

 アイシアとリーンちゃんが馬車の中で話して彼女のことや今回の依頼について分かってきた。

 彼女はこれから向かう町の冒険者で見習い魔法使いだそうだ。今回の依頼は別の町との往復の護衛で臨時の募集をかけた即席パーティだったようだ。彼女は孤児院出身のようで最近自立したばかりだという。


【なぁ、アイシア。暫くゆっくりしようって話を前にしたよな。それならリーンちゃんの師匠になるってのはどうだ?】


「とっても素敵ね。良いと思うわ。」


「何の話ですか?」


 話の途中で突然流れが変わったのでリーンちゃんは目をぱちぱちと瞬かせていた。


「ねぇ、リーン。私を貴方の師匠にしてくれない?」


「えっ?えええええ!!」


 分かりやすいくらい綺麗に驚いてくれた。とても面白い、間違えた、とても可愛い反応だ。


「な、なんで私なんですか?」


「貴方が勇敢な冒険者さんだと思ったからよ。それとね、冒険続きで少し休みたくなったから、貴方の師匠をすることがちょうど良い休暇になると思ったって打算もあるのよ。」


「休暇、打算……うーん、でも本当に私なんかが良いんですか?」


「お嬢ちゃん、こんな幸運滅多にねえんだからやっぱり無しだと言われない内に約束しちまうのが良いぜ!商人は商機を逃さねえもんだ!」


「私は商人じゃありません!……でも、そうですね。それじゃあ宜しくお願いします!」


「こちらこそよろしく。」


 こうしてアイシアに弟子が出来た。リーンという少女で頑張り屋で真面目な、とても良い子だ。

 その後、今晩の野営にちょうどいい岩場を見つけたのでそこで野営をした。商人がとても美味しい鴨をリーンとアイシアに振舞ってくれたのでその日の晩御飯はとても豪勢なものになった。


 俺は【ステータス】を確認した。


ステータス

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名前:ボンちゃん

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種族:ミスリル杖、低位魔神【異邦人】

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性別:男

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年齢:16

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状態:強欲の眷属、筋肉魔神、

精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属

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体力:0/0

魔力:3120/3120

筋力:100,000

知力:10

視力:10

聴力:10

運気:10

---------------

恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】

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技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<極>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、

【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋肉魔神】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、

【疲労無効】、【形態変化】、

【魔力二倍】、【技能貯蔵】

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名前:アイシア・ボーンヘッジ

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種族:人族

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性別:女

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年齢:17

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状態:健康、精霊との友好

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体力:10/10

魔力:171+3120/171

筋力:6

知力:50

視力:10

聴力:50

運気:50

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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】

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技能:【火<大>】、【水<特>】、

【風<中>】、【土<小>】、

【精霊視】、【魔力消費減<特>】、

【精霊同調】

---------------

お読み頂きありがとうございました。

総合評価1500pt突破記念みたいな感じになって良かったです。

今後とも応援して頂けるとありがたいです。また、これから応援して頂ける方々には感謝を申し上げます、ありがとうございます。

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