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百八日目のステータス

遅くなりまして申し訳ございません。帰りが遅くなったり筆が進まなかったりで遅くなってしまいました。

今日は108日目です。

ブクマ、評価などありがとうございます。

 本日の天候は晴天。

 アイシアが血色の良くなった顔で朝食を食べると食事を下げに来た屋敷の者が、


「我が主人がアイシア様に会いたがっております。御調子が宜しければ身支度を整えさせて頂きますが、いかが致しましょうか?」


 ときいてきた。

 俺は正直気が進まなかったがアイシアは快諾した。湯浴みやらなにやらの為にアイシアが連れられていくのを俺は黙って見送った。

 すっかりアイシアがどこかへ行ってしまったのを確認してから俺は脱力した。ただでさえアイシアの冒険を俺のわがままで止めてしまうのに、こんな事まで俺の意見を通すのは間違っているよな。そう頭では理解しているが、アイシアが無理をしていないかと心配になってしまう。

 ぼうっと待っても仕方がないので俺は筋トレをした。【技能貯蓄】なら音も立てず、周りのものにも被害が出ない、そのうえ高効率と素晴らしい筋トレライフだ。俺は無心で筋トレを続けた。


「ボンちゃん……何してるの?」


 筋トレを続けているとアイシアが帰ってきていた。ジト目でこちらを見ていた。


【もちろん筋トレだ!】


「なんでそんな自信満々なのよ……」


 真面目に答えたつもりがアイシアに呆れられてしまった。何故だ……

 湯浴みやお色直しやらを済ませたアイシアは随分と綺麗になっていた。いつもは少女らしい雰囲気だが、今は大人の女性らしい雰囲気を感じさせる装いになっている。


【なんでユリアに会うだけでそこまで着替えたんだ?】


「着替えてる内にテンションが上がっちゃって……」


【……そうか。そうなのか。なら良かった。可愛くしてもらえて良かったな。】


「うん!」


 無邪気に笑った。そういうところはいつもよりもむしろ少女らしく思えた。

 少ししてからやってきた屋敷の者に連れられ、俺たちはユリアのもとへ向かった。書室だろうか、程よく柔らかそうな大きなソファーが対面に置かれて中央には脚に繊細な装飾が施された机が置かれていた。


「今回は申し訳ない。」


 アイシアの顔を見るや、ユリアは真っ先に謝罪の言葉を告げ頭を下げた。


「護衛が私の仕事でした。ユリア様が謝ることなんて何一つございません。ですからその謝罪は受け取れません。」


 アイシアにしては珍しい素っ気ない態度だ。ユリアもそれを感じてかピクリと肩を震わせ顔を上げた。その顔は何人もの分家の前に堂々と立っていた人物と同じ人物とは思えない。


「でも、友達として感謝をしてくれるって言うなら、そういう言葉なら私は受け取るよ。」


「そ、そうか!私を助けてくれてありがとう、アイシア。」


「意地悪言ってごめんねユリアちゃん。でも、私は今回の結果でユリアちゃんが謝る理由が無いと思ったのは本当だよ。護衛を守って怪我したなら、それは私の責任だよ。」


「それは違う。普通はそうかもしれないけれど、でも貴族は護られやすくなる為に護られる訓練をしている。だから今回みたいな護られ方はダメなんだ……」


「まあユリアも助かったし私も助かったんだからもう良いじゃない。それより、戦況はどうなの?」


 結局、ユリアをかばってアイシアが怪我をしたという事なのだろうか?藪蛇になっては嫌なので尋ねることはないが、それならお互いの感情は理解出来る。

 アイシアに戦況を尋ねられたユリアは、納得は出来ないが収まりを付けるしかなくなったといった感じで、戦況について話し始めた。

 北部前線は一先ずの収まりを見せているようだ。

 英雄を行方不明にされ、準英雄を全滅させられた向こうさんは、どうにも逃げ腰で撤退の指示を出しているようだ。それに伴って護衛の依頼は終了し、ギルドを通して報酬を送るから受け取ってくれとのことだ。


 その後は友人同士の会話を楽しんでいたようだ。護り護られで気まずくなっていた関係が改善されたようで良かった。

 護衛任務は終わったけれど、友人としていつまでもここに居てくれて良いとユリアは言ってくれているが明日にはここを出て暫く冒険をお休みしてゆっくりしようと思っているとアイシアが告げた。ユリアは少しの間、寂しそうな顔をした後に観光地や避暑地などお勧めの場所を教えてくれていた。


 随分と長い間話していたが、イザベラに引き止められ嫌々ながら連れられるユリアを見送ってユリアとのお話は終了した。既に日が暮れていた。

 こうして北部前線での最後の夜を終えた。


 俺は【ステータス】を確認した。


ステータス

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名前:ボンちゃん

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種族:ミスリル杖、高位魔族【異邦人】

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性別:男

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年齢:16

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状態:強欲の眷属、筋肉の限界を超えし者、

精霊鍛治師に鍛えられし杖、憤怒の眷属

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体力:0/0

魔力:3000/3000

筋力:990

知力:10

視力:10

聴力:10

運気:10

---------------

恩恵:【ステータス】、【精霊の祝福】

---------------

技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<極>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<極>】、

【並行射撃<Ⅴ>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋力三倍】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、

【疲労無効】、【形態変化】、

【魔力二倍】、【技能貯蔵】

---------------


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名前:アイシア・ボーンヘッジ

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種族:人族

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性別:女

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年齢:17

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状態:疲労【小】、精霊との友好

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体力:8/10

魔力:170+3000/170

筋力:6

知力:50

視力:10

聴力:50

運気:50

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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】

---------------

技能:【火<大>】、【水<特>】、

【風<中>】、【土<小>】、

【精霊視】、【魔力消費減<特>】、

【精霊同調】

---------------

お読み頂きありがとうございました。

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