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九十八日目のステータス

今日は98日目です。


まず初めに、九十三日目以降の【ステータス】確認後の深夜の筋トレと【魔力供給】のステータス反映を忘れていました。申し訳ございません。


次に、たくさんの評価やブクマを頂きありがとうございます。おかげさまで異世界転移・転生の日間ランキングに載ることが出来ました。本当にありがとうございます。


 今日の天候は晴天。

 早朝からそわそわした様子のアイシアに連れられギルドへ向かった。朝食も屋台で買ったものを適当に頬張りながら歩く始末だ。急ぎ過ぎだろう。


【流石に早くないか?】


「ユリアちゃんならギルドが開く前から待っていてもおかしくない、むしろ遅いくらいよ。」


【そんなまさか。貴族もそんなに暇じゃないだろう。】


 ギルドへ到着して、受付嬢さんの待っていましたとばかりの表情に俺はアイシアが正しかった事を察した。


「今日は早いですね。中でユーフラテス様がお待ちです、もしかして約束してました?」


「約束はしてないですが、来ているだろうなとは思ってました。」


「なるほど。流石お友達ということですね。」


【流石過ぎるだろう……】


 応接室へ入ると俺に、正確にはアイシアに少女が飛びかかるように抱きついてきた。

 金髪碧眼縦ロールのお嬢様の中のお嬢様、けれど中身は意外と子供らしさに溢れる大貴族令嬢のユリアちゃんだ。ユリアちゃんが座っていたであろう席の右にはイザベラ、左には知らない女性が帯剣した女性が直立して控えていた。


「お嬢様、はしたないですよ。アイシア様もすみません。」


「私は嬉しいので大丈夫ですよ。」


「なら私もはしたなくても大丈夫ね!」


 そう言ってアイシアに抱き着き続けるユリアちゃんだがイザベラに引き剥がされ、大人しく席に座った。

 対面の席を勧められたのでアイシアも苦笑しながら座らせてもらった。

 帯剣した女性がそわそわしていたのでアイシアに聞いてもらった。


「そちらの女性はユリア様の騎士様ですか?」


「そうなのアイシア、エマはすごい騎士なのよ!お兄様もエマだけは何とか引き抜こうとしたけど私についてきてくれる忠臣なの。本当に感謝しているわ。」


「勿体無いお言葉です。私はお嬢様にこの命捧げておりますので当然のことです。」


 感動に身体を震わせるエマさんに、ユリアちゃんは呆れて、いっつもこうなのよと照れ笑いを浮かべている。縦ロールも嬉しそうに前後に揺れている。


 それから依頼内容の確認やユーフラテス家についてイザベラから話があった。

 依頼内容は北部戦線付近への同道、それから北部戦線までの護衛。

 また、ユリアちゃんは次期当主となる兄からの命令で北部戦線の指揮に加わることとなった事は噂どおりだったがユリアちゃんは兄を恨んでいないようだ。北部戦線付近の街を傘下に収めている大貴族が指揮を取らない事は問題である。その為、ユリアが兄に進言して命令させたというのが実態のようだ。

 現状では戦線に向かわせている兵はユーフラテス家の分家筋が指揮している。ユーフラテス家の分家がその街の領主であり人望厚いので上手く兵をまとめてくれているようだ。

 そこにユリアが行くとユーフラテス家の命令権で分家当主へ指揮の命令を行うことが出来るので実質的な指揮権の移譲が起こる。なんとも面倒な構図だ。


「それでですね、敵国に注意して頂きたい武人が一人おります。魔法を当てる事が難しい速度で動き、広域の大魔法を当てても構わず突き進んでくる人間離れした肉体の持ち主です。そんな怪物もドワーフ謹製の魔剣は流石に効果があるようで接近戦を避けてくれる事が唯一の救いです。ドワーフの手助けが無ければ既に戦線は後退せざるを得なかったでしょう。」


 エマさんが苦痛の表情で語った。

 大魔法を食らっても戦える人間ってそれ本当に人間か、人間離れし過ぎだろ……

 アイシアを見てみろ、その辺の山賊の魔法で死にかけてんだぞ。それに俺なんて誰にも何もされずに勝手に死んでんだぞ。


 アイシアも相当驚いているようでこちらをじっと見ている。いや、驚いているというより何か言いたげな様子だ。


「その人間ってもしかして魔族じゃないですか?」


【あー、その可能性があるのか。】


 だから俺を見ていたのか。その可能性は考えなかったな。人間の姿の魔族なんているのだろうか。


「魔族?流石にそれは無いでしょう。彼はその身一つで成り上がった貴族です。もちろん市民にも貴族にも有名です。そんな彼が魔族とは思えません。」


だが、その可能性はエマに否定された。確かに人間の国の英雄が実は魔族でしたなんて格好が付かないだろう。

アイシアもその説明で納得したようだ。


「そうですか。それなら良いんです。変な事を聞いてすいません。」


「まあ確かに魔族と見紛う強さです。その疑問も当然でしょう。新鮮な意見で参考になりました。」


 魔族かどうかは別として魔族並に強い敵がいるというのは厄介だ。魔の森の猫や自分自身で魔族の恐ろしさは実感している。そのレベルの敵を想定するとなるとアイシアは前に出したくない。いざとなれば【形態変化】した俺が戦おう。


「特殊な手段で北部戦線へ行きますので荷物は背負える範囲で抑えてください。食事や衣服、その他生活用品などは全て向こうで用意させますので護衛の用意さえして頂ければ大丈夫です。明日の早朝に迎えに行きますので遅れないようにお願い致します。」


「分かりました、それじゃあまた明日。」


「アイシア、貴方にはまた助けられるわね。ごめんなさいね、それとありがとう。」


「私の知らないところでユリアちゃんが死ぬのは嫌だからね。それにこれは依頼だからね、しっかり働き分の報酬は貰うから覚悟しといてね!」


「ふふっ、大貴族を甘く見ないで。報酬には期待してくれて構わないわ。」


 そうして話し合いは終わった。

 修練場で軽く魔法の確認をして、店を回って消耗品の交換を済ませ、宿に帰った。

 アイシアは緊張しているのか意気込んでいるのか俺を強く握っている。アイシアに無理をさせないように俺が頑張らないといけないな。


 俺は【ステータス】を確認した。


ステータス

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名前:ボンちゃん

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種族:杖、高位魔族【異邦人】

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性別:男

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年齢:16

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状態:強欲の眷属、筋肉の限界を超えし者、

名工に鍛えられし杖、憤怒の眷属

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体力:0/0

魔力:1210/1210

筋力:660

知力:10

視力:10

聴力:10

運気:10

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恩恵:【ステータス】

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技能:【不死】、【魔力供給】、

【魔力自然回復<特>】、【念力】、

【怒りの一撃】、【威力増幅<特>】、

【並行射撃<Ⅲ>】、【対魔】、

【硬化】、【念話】、

【筋力三倍】、【限界突破】、

【気絶耐性<特>】、【欲求変換】、

【疲労無効】、【形態変化】

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名前:アイシア・ボーンヘッジ

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種族:人族

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性別:女

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年齢:16

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状態:健康、精霊との友好

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体力:10/10

魔力:161+1210/161

筋力:6

知力:50

視力:10

聴力:50

運気:50

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恩恵:【魔法技能】、【精霊の祝福】

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技能:【火<大>】、【水<特>】、

【風<中>】、【土<小>】、

【精霊視】、【魔力消費減<大>】

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お読み頂きありがとうございました。

気の迷いでも良いので評価やブクマをして頂けると作者が別の作品を頑張ります。

この作品はどっちにしろ毎日書きます。(0時更新出来ない日は活動報告にて連絡するよう心掛けます。)

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