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第十七夜 「真相1」

こんばんわ!

那祢です。

今回は記憶の真相。

ではまたあとがきで。


11月7日、話を少し修正しました。

「坊っちゃん!レディーをそんな扱いしてはいけませんぞ!」

「好き勝手に言いやがって。」


二人の言葉に驚きを感じ、たじろいた。

そこには今まで見たことの無い表情の二人がいた。

多分コイツらも俺の全部知っているのだろう。

アイツと一緒にね。


「勝手?それはどっちがかな?」


俺はアイツを掴んでいた手を離す。


「ふぎっ!!!」


吊りあげた力が無くなりアイツはそのまま落下した。

お尻から落ちたので大丈夫だろう。


「「お嬢様!!」」


二人は声をあげてアイツを心配する。

お嬢様。

そう、今までこの家に侵入してきた泥棒。

別名で呼んでいたアイツはコイツらのお嬢様だったのだ。


「くっ!お前っ!」


落下させたことに腹が立ちメイドが俺に襲いかかってくる。

右手に小型のナイフを持っている。


ー バタフライナイフ ー


下手な所を刺されたら致命傷になる。

俺はすかさず下にしゃがみこんでいる『お嬢様』をもう一度つかみ、盾がわりにする。


「なっ!くっ!卑怯者!!」


ナイフを刺さるギリギリに止めて怒りを露にするメイド。


「お前も動くな!」


執事も隙を見て追撃をかけようと動いていたので机の上にあった布切りハサミをお嬢様の首に突きつけて警告した。

すると・・・


「ふいっ!ふひはわっ!むふりなふいっ!」


声がする。

お嬢様だ

お嬢様は二人に何かを言っている。

そうか!

ガムテープ貼ったままだったな。


ー ベリベリ! ー


直ぐ様剥がす。

勢い良く剥がしたので口許をさする。

かなり痛がっている。

おっ!

落ち着いてきたようだ。


「愛依!藤原!下がりなさい!」


お嬢様は二人を注意する。

多分メイドが愛依で執事が藤原なんだろうな。


「しかしですか!お嬢様にハサミを突きつけて・・・!」

「こやつ、お嬢様に傷をつけようとしてるではない・・・・!」


もっともの事を言う。

確かに不審者に捕まっているのだから。


「いいから離れなさい!私の言うことが守れないの!?」

「「!!!」」


お嬢様にも反論する二人を一括する。

多分今まで俺と仲良くしていたのはお嬢様の命令なんだろう。

あの二人で過ごした日は何だったんだろう?


そう思っていると・・・・・・


「待たせたわね。貴方と出会ってここで暮らすまでの今までの内容の話をしても良いかしら?」


グイッとお嬢様の首がこちらに向く。

確かにこいつは美しい。

艶のある髪も綺麗で透き通る肌も。

香水のシャボン系の甘い臭いも。

こんな綺麗な泥棒。

確かに考えてみればいないな。


「ああ、俺の記憶と照らし合わせしたい。お願いする。」

「ならハサミは止めて。」

「だが、そうしないと・・・・」


俺は二人を見る。


「大丈夫。私が止めておくから。」


いつも泥棒でくるときのお茶らけた声ではない。

この屋敷のお嬢様。

そう表す彼女の一言だった。


「・・・わかった。君を信じよう」


俺はその言葉を信じハサミを突きつけるのを止めた。

まあ刺すつもりもありませんが。

脅すためだけに使用してるんだが。

二人も構えていたものを下ろす。


「ありがとう。では説明するわ。私は西園寺家の次女。西園寺麗花です。この家と敷地は西園寺家当主、西園寺源蔵の庶民を模範するため用で作られた物なの。」

「この家の回りもか?」

「はい。」


確かに周りに家らしい家もなく近所の回覧板さえ回ってこない。

ほぼ山の上なので買い物するのにも自転車を使わなければ遠くまでいけないのだ。


「そ、そこまで広くあったとは知らなかった。」

「驚かせてすみません。」

「ただ、なぜ俺が西園寺の家にいたんだ?」


素朴な疑問に気がついた。

じゃあなぜ西園寺の家にメイドや執事と暮らしていたのだ?


「そ、それは・・・・・」


何かいい辛いのだろう。

彼女はうつ向いてしまった。

だがそこが一番知りたい。


ー 何故俺がここにいるのか? ー


利き手にハサミを握って脅迫するのも手だが。

まだ一応服をつかんで捕獲しているので無理矢理向かしても良いけど。

少し一人で葛藤していると・・・・・・


「ねぇ?」


横にいた人探しの泥棒が話しかけてきた。

今まで空気だったのに!


「もしや、これが理由かしら?」


彼女が見せてきたのは・・・・

数枚の写真だった。


「!!!」


写真を覗いた麗花は驚き顔だった。

その写真には執事こと藤原に抱えられた俺。

それが車に乗せられる所だった。


- ズキン! ー


頭が痛い!


ー ズキンズキン!! ー


痛みが記憶を取り戻す。

そうか!

俺は夕飯を買いに出掛けようとして・・・・・

曲がり角で走ってきた車に急にはねられた。

その際、ブロックの壁か電柱に頭をぶつけて・・・・・・

ぶつけ・・・・

病院からここに・・・・・・

それって・・・・・


「か、監禁されていたのか?」

「ち、違うの!貴方が病院で目を覚まさないからどうするか悩んで・・・・長期入院させられないから・・・・・」

「違うって何がっ!何故病院に任せなかった?」

「何故って・・・調べられたら私は・・・・。」

「それって自分の保身のためじゃないか!」

「違うの!貴方が目を覚ましたら全部伝えて何とか示談とかをお願いしたかったのっ!でも、貴方は記憶を無くしていて。だから貴方の回りを色々調べたの。そしたら妹さんとは別に私たちを調べている存在がいて・・・・・」


ふたたび写真を見る。

そうか!

この写真は車に引かれた後の俺が写っている写真。

これを撮った奴は写真で俺しか顔が写っていないから引いたと証拠にならない。

だから俺を探しだし確実とした証拠がほしかったのだ。


そして人探し泥棒が持っていたのは妹から預かった写真でまずない。

たぶん俺を探しだしお嬢様の地位を落とそうとする人探しさんの依頼者だな。


そしてすべて、結び付くのであった。

真相。

短くしたせいで二つに別れてしまいました。

繋ぎめも微妙に。

すみません。

また次回頑張ります。

那祢でした。


読んでみたらかなり酷かったので・・・・

修正して内容を少しまとめました。

すみませんでした!


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