第十五夜 「写真」
おはようございます。
いや、もうこんばんわですね。
那祢です。
今回のタイトルは写真。
写真が意味成すものとは?
またあとがきで!
「よしっ!」
次の罠が決まった。
警察を呼んでもちゃんとした対応してくれない。
ならばこうするしかないな!
昨日俺はあるゲームを発見した。
その名は
ー 影○ ー
コントローラーのボタンを押すと色々な罠が出てくるあのゲームだ。
振り子で相手を吹き飛ばし上から降る罠で相手を潰す。
そして下から針が出てきて串刺しにする。
うむ!
素晴らしい罠だ。
だがこのまますれば辺り一面が血の海になることは確実なので・・・・
その中で使えそうなのを選んでみた。
まずチェーンに繋がれた振り子は危ないので振り子の代わりに巨大なハリセンが凪ぎ払う仕様にしてみた。
上から降る岩は危ないので五ヶ所に付いている電気の証明を落下できるようにした。
下から出る針は下から三角のお馬さんが出現する様にした。
三つの出来上がった罠。
それを試しをしたい。
そう思った俺は
「オーイ、メイド!すぐにこいっ!」
メイドを呼ぶことにした。
何故かって?
執事だと・・・・
絵ずら的に気持ち悪いだろ?
威力を弱めた奴だし大丈夫だろう。
さて、こい・・・・・!
そう身構えてみると
ー ガチャ! ー
「お待たせしましたぞ!!!」
な、なんだ・・と・・・!
執事が入ってきた。
すると
ー パシッ! ー
「ほわっ!」
ハリセンで叩かれ
ー カポッ! ー
「視界が悪いですじゃ!」
電気の照明が頭にはまり
ー ストンっ! ー
「ハウッ!」
木馬が下から出てくる。
「・・・・・・・・・・・・」
「お、おおおおおー。股がー!」
「・・・・・・・・・・・ふぅ。」
「く、食い込むー!!!」
決まったのに・・・・
何だろうこの敗北勘。
「坊っちゃん!これはどう言うことですか?」
部屋の入り口にはメイド。
どうやら執事の早さに間に合わなかったようだ。
ー くっ! ー
渋いお爺さんのそんな姿は見たくなかったよ。
そう思っていると
「坊っちゃん。もう少し痛みがある方が私は好きですよ。」
と罠を抜けた執事が耳打ちしてきた。
いつのまに!
どうやって抜けたんだよ!
イラついた俺は無言で執事のお尻を蹴飛ばした。
「最高のご褒美っ!」
お尻を抱えてふっ飛ぶ執事を他所にメイドと一緒に罠を改良することにした。
夜
いつもの時間。
ー ギシッ・・・ギシッ・・・ ー
忍び寄る気配を感じる。
寝たフリをした俺はそいつの位置を確認する。
ー よしっ! ー
すかさずスイッチを押す。
ー ブンっ!!! ー
ハリセンがすごい早さで凪ぐ。
ー バシンッ!!! ー
「!」
吹き飛ばされる。
そしてそこには・・・・
ー バシンッ!!!バシンッ!!!バシンッ!!! ー
厚紙から合板の変化したハリセンが集中豪華する。
「ひっ!なっ!やっ!」
ハリセンがが止まり・・・・・・
足もとの吊り輪で天井に吊るした。
「また君か。」
そこには人探しをしている泥棒さんがいた。
人探しをしてるから泥棒じゃないか。
「また、どうしたんですか?家に入ってきて。」
「あっ、ゴメン。少し聞きたいことがあって。」
ならなぜ玄関から来ない?
そう思っているともう一つ侵入者の気配が感じた。
そこには・・・・・
「あっ?バレた?どうぞお構い無く。そのまま会話しててっいーよ?静かにお仕事しているから。」
手を振りながら答えるアイツがいた。
俺は早速先程の罠の二号を起動させ・・・・
「ひやんっ!いたいよっ!これっ!」
特注の木馬で捕獲までした。
その姿を見ていた人探しさんは
「げ、下品。最低。」
と冷たい言葉を投げかけられました。
その後二人を下ろした後、人探しさんから正しい木馬の使い方を知り
「す、すみませんでした!」
泥棒相手に謝るしかなかった。
確かにゲーム中、かなりダメージを受けていたがそう言う意味だったんだ。
大人の階段を少し渡った気分です。
「さて、話を戻すけど何でまた侵入してきたの?」
「あっ!それはね。今回は探している人の写真・・・・・」
「何で私も縛るのさ!木馬に乗せたなら優しくしてよー。」
「お前は黙れ!で写真が?」
「そう、写真を貰ってきたんだ。そしたらさ・・・・」
「かわいいレディーを一人放置してるんですけど!かまってよ!」
二人で会話しているとアイツが邪魔をしてくる。
何時もよりウザイ。
「そしたらその写真の人物が・・・・・」
「かまってよー。かまってかまって!!」
「ちょっ!おまっ?!」
す巻きのまま俺の膝の上までのし掛かる。
柔らかい感触。
これはお胸だな?
そんなことを感じながらもなんか違和感を感じていた。
普段こいつはこんなことをしない。
むしろ隙を見て逃げ出してくるはずだ。
「ひゃっ!」
「え、へへー。」
頭を撫でて顔を見る。
目が合う。
そして視線が外される。
もしや・・・・・・
俺は枕元にハリセンを作ったときに置いてあったガムテープを取る。
そして、ハンカチを丸め口にいれ最後にアイツの口に貼った。
「むふー!ふー!」
なにか怒っているのか慌てているのか。
まあいい。
なにか隠しているんだ。
膝の上に乗っていたアイツを横に下ろす。
「いいの?放置して?」
「かまわん。横に置いて頭を撫でてあげればいいだろう。」
「むふむふー!」
「嫌みたいよ。納得していないみたい。」
じたばたしているが押さえつけるように頭を撫でる。
「かまわん。で話を戻そう。写真というのは?」
「あ、これね。三つ貰ってきた。」
「ふふーっ!!!ふふひふー!」
そこには
「えっ?」
やや茶髪で髪を垂らした清潔とは言いがたい男の写真。
髪の毛の長さや色が違うが。
コンビニでレジをして笑っている。
そこには・・・・・・俺がいた。
写真に写る主人公。
「もう一人の僕!」ではないはず。
ならばなぜ写っているのか?
真相は次号判明する?
またよろしくお願いします。
那祢でした。