第十四夜「記憶」
遅くなりましてすみません!
那祢です。
今回は捕獲後の話です。
お説教される主人公。
彼はその後どうなるのか?
またあとがきで。
「全く!たまったもんじゃないな!」
しびれる足をさすりながら俺は部屋に戻る。
あの後執事とメイドまでやって来てお説教されたのだ。
「知り合って間もない女性と直ぐに寝てしまうのはちょっと・・・・」
「抱くならそれなりの責任が伴われます。その後覚悟はお持ちなんですか?」
「坊っちゃん!女性を誘うなら少し早いのでは?ムードとセクシーさが・・・・・」
まあひとつはアドバイスみたいな感じだったが。
大変疲れた。
あー。
眠りたい。
怠い体で布団に入る。
これでしばらくぐっすり眠れるだろう。
部屋の時計をみる。
もう、四時か。
モゾモゾしながら布団のなかで考える。
そう言えば最初のアイツらは何だったんだ?
いきなり襲いかかってきたし。
しかも、俺を見ると顔色が変わったしな。
人違いしたのか?
すると両親は最近、海外出張しているので家にいない。
家にいるのは執事とメイド。
その二人のどちらか?
あと侵入者が多すぎる。
部屋の外にも罠を仕掛けたりしないといけないのでは?
何故か下の階からは来ないのが不思議なんだが。
うーん。
ー ズキン! ー
悩んでいると頭が痛みだした。
あれ?
ふと思い出す。
そう言えば何で俺は学校通っているんだ?
たしかに高校三年を過ごした気がするんだが・・・・
アルバイト・・・・・してたよな?
両親の顔が・・・・・思い出せない。
あれあれ?
そう言えば・・・・俺って?
誰だ?
疲れているんだろう。
頭の中の回転が鈍い。
そういえば最近、入院したよな。
何でだったんだ?
あー!!!
考えると頭がいたくなる。
もういいや。
寝よう。
俺は枕に頭を埋めながら・・・・
そのまま睡眠をとることにした。
ー ギィィ・・・・ ー
部屋の扉が開く。
二つの人影が浮かぶ。
それは執事とメイド。
「坊っちゃんは事故から記憶が戻りそうなんですな。」
「・・・そのようですね。」
「それはよかった、良かったですな。」
「・・・・本当にそうかしら?」
「ん?メイドよなぜそう思う?」
「だって彼の記憶が戻れば・・・・」
扉がパタリ閉まる。
そして暗闇に静寂が訪れた。
記憶が失われていた主人公。
なぜ記憶が断片しかないのか?
次回、それがわかる・・・・かもしれないです。
またよろしくお願いいたします。
那祢でした。