第十三夜 「新たな来訪者」
おはようございます。
那祢です。
今回も罠で侵入者撃退。
ただ今回来る人は?
またあとがきで。
ー ヒリヒリ・・・・ ー
まだ頬がヒリヒリする。
勝手に布団に入ってきたのに・・・・
まあ揉んだことは悪いと思うけどね。
頬をさすりながら下の階のリビングに向かう。
まあ、メイドの胸を揉んだあと平手打ちをされて下の階に降りてくるよう伝えられたからだ。
どうやら頼んでいた罠が出来上がったらしいのだ。
「しっかし・・・痛いな。」
擦っても治るわけ無いのにな。
リビングのドアを見つけた俺はそっとドアノブに手を置く。
そして扉を開けた。
「あ、坊っちゃん。お待ちしていました。」
朝の出来事はなかったように接するメイド。
その横には俺が頼んだ罠がある。
それは・・・・・・
そして夜になった。
俺は朝から仕掛けを設置するのに大変疲れた。
だからこそぐっすり眠れるはずだ。
約束された睡眠時間。
今日こそしっかり眠りたい。
日記を書き終わり寝る準備が整う。
ー さあ、寝よ・・・・ ー
そう言いかけたときだった。
ー ガタガタ・・・! ー
窓ガラスが揺れ始める。
ー おっ?来たな? ー
寝たふりをする俺。
罠にかかるまで・・・・・
そう思い・・・・侵入するまで待つ。
ー ガチャ・・・カラカラカラ・・・・ ー
ゆっくり扉を開ける音がする。
背中を向けているので見えないが何者かが侵入してきたようだ。
そして
ー プスリっ! ー
「ん?いたっ!」
罠が侵入者にヒットしたようだ。
蜂に刺された感覚ぐらいなんだろう。
「なんか仕掛けられていたのか!?逃げない・・・・とぅお・・・・・?!」
バタンっ!
後ろで倒れる音が聞こえる。
今回の罠は・・・・・
「うっ!動かないっ!?」
効果はランダム自動吹き矢装置
どうやら麻痺効果。
俺は早速引っ掛かった者を確認することにした。
あれ?
こいつは?
そこには男が一人痺れて横たわっていた。
だが姿が泥棒とは言いがたいのだった。
服装がどちらかというと・・・・・・
ー スーツでネクタイ・・・・ ー
サラリーマン?
そんな服を着ているのである。
そう、確か映画やゲームにあった殺し・・・・・・
ー ブンッ!・・・・カッ! ー
いきなり俺の横にナイフが飛んでいく。
ただ、麻痺のため命中せず壁に刺さる。
「くっ!何で・・・・がっ?」
小さい声でなにか言っている。
当たらなかったから悔しのか?
何て悠長に言ってられないじゃないか!
至急、警察を呼ばないと・・・・・!
そう思って電話を探していると
「何の音ですかな?坊っちゃん・・・・その人は誰ですぞ?!」
「もう・・・・・五月蝿いな。・・・・くそ執事さわぐな。・・・・?で・・・この人誰?」
「坊っちゃん、私が来たのでもう大丈夫ですぞ!」
「ねぇ?・・・・何事ですか?」
執事とメイドが侵入者の倒れた音で来たようだ。
ややパニックな執事。
目を擦りながら眠そうで面倒くさそうなメイド。
二人は対称的だった。
そして侵入者を縛り上げ内容を話すと
「あー。こいつ、あの吹き矢で麻痺してるのね。」
「なるほどですな!ならさっさと警察に付き出しましょう。」
と言い二人は侵入者を連れていった。
ー ふぅ・・・・・ ー
そして部屋はまた静かに・・・・・
ー カラカラカラカラ・・・・・ ー
静寂を破る音がする。
頭上の天窓の扉が開く。
そして奴が顔を覗かせる。
「あっ!やあ!君げんきー?」
アイツだった。
そして・・・・
ー プスリ! ー
「きゃ!いたっ!えっ・・・・?」
どうやら「効果はランダム自動吹き矢装置」に侵入者と認識され撃たれたようだ。
あ、これが正式名称です。
刺さったとなると・・・・・・
ー グラリ・・・・ ー
そうだよねっ!
上から彼女が降ってきた。
女の子は羽みたいに軽いさ!
男ならすかさずキャッチ!
何てできるわけなく潰されるのであった。
ラ○ュタみたいにはいかないよね・・・・
そう思いながら気を失った。
途中もう一人の泥棒さんがやって来たようで。
二人して寒かったのか抱きしめ合って寝ていたのを見つかり二人こっぴどくお説教されるのであった。
泥棒さんでなく・・・・
なぜ彼はここに?
警察で明らかになるのか?
次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。