婚約破棄!婚約破棄です!(号泣)
「リリー・ロゼット!貴様との婚約を!破棄する!」
私、号泣。
どうしよう。涙が止まらないぃぃ。
「っ、涙で誤魔化そうとしても無駄だ!お前はアンナをいじめ!さらには殺そうとまでしたことが、分かって
いる!」
私、絶叫。
「つらかっだあぁぁ、つらがっだよおぉぉ(泣)。」
殿下ポカーン(゜Д゜)
「ひっ、今まで、くっ、殿下を支えるためにってっ、ひぅっ、ずとっ、勉強しなさっいって、
出来なかったっら、鞭でっ、叩っかっれて、魔法でっ、なおさっれて、血がっでてっもっ、
やめってくれなくてっ、お母さまにっ言ってっも、たすっけてくれなくてっ、っ、
ひっ、く、うぅぅ。」
まわりポカーン(゜Д゜)
「いじめてっいじめて、ごめっなさ、殿下に、みかっぎられるのはっ、いやだったけどっ、
つっらくって、ごめっなさい、ごめんなさいいぃぃぃぃ!」
固まるアンナちゃん。
我に返った国王。
「これは、どういうことだ。公爵夫人。」
泣く私。
オロオロするアンナちゃん。
状況確認のできていない殿下。
怒る国王。
真っ青になる公爵夫人。(母)
カオスカオス。
「っ、これはっ、っ、黙りなさいリリー!」
息を呑む周囲。
ザワッ!
あー、やっちまったぜ!的な顔をする母。
顔を真っ赤にして、聞く父。
「リリーが、っ、言っていることはっ、ほんとうかっ!」
国王、言う。
「王家専属の教師をつけさせたはずだっ!どうなっているっ!公爵夫人っ!」
母、だんまり。
しばらく私の泣き声だけが響く。
母、笑いだす。
「っ、ふ、あはははははは、うふ、アハ、アハハハハハハ!」
父、国王、戦慄。
「うふっ、ふっ、仕方ないじゃない?っふふ、だって、私よりも、美しくて、賢くて
愛されてるのよ?妬ましいの。だって私は、旦那様から愛されてない。美しくも賢くもない。
ね?仕方ないでしょ?ふふっ、ふふふっ、あはははは………、、、、。」
呆然とする父。
泣きやまない私。
笑い続ける母。
ザワザワする周囲。
カオスカオス。
「っ、もうよいっ!下がれっ!」
一ヶ月後…。
私は、田舎に療養目的でうつされた。
噂では、
殿下とアンナちゃんは無事結婚かと思いきやアンナちゃんに拒否されているらしい。
それに、
父様と母様は、いまじっくり話あっている、という手紙が父様から送られてきた。
これでよかったんだろうか?
悩んでも仕方ないよね?
うん。
私に一目惚れしていたらしい第二王子に、落とされかけるのは、また別のお話。