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猫耳テイミング

どうしてこうなった?


アレクの世界には獣人とかの類いが居なかったから油断していたのだと言い訳をする。いや、誰に向かってだよ…


とりあえず、【傲慢】を解いて魔物にはお引き取り願った。一応、ミケとの主従関係は確かめたから次も呼べるはずだ。


で、肝心のミケなんだが…俺の膝の上で丸まって寝てるよ。いや、膝枕してるだけなんだけども…


小夏の時を思い出して頭を撫でているのだが、この猫耳の感触は飽きないものがある。


いや、現実逃避もいい加減にしよう。妹様たちが見てる。ニヤニヤしながら…


【傲慢】は解除した。されどご主人様扱いは変わらなかった…なんでやねん。こんな小夏に誰がした。いや、俺の所為ですね。


猫耳族の事を詳しく知る妹様たち曰く、猫耳族の女の子は強い雄が好きだからチートな俺が好かれるのは当然とか。いや、当然と言われてもなぁ…


まあ、スライムを使って人々を恐怖のどん底に叩き込もうって野望が潰えたのは良い事をしたはずだ。間違いない…【隷属の首輪】しないのにご主人様扱いされるのは微妙な気持ちになるが。


というか、さっさと小屋を作らないともう真夜中なわけなんだが、妹様たちがどうにかしてくれる気配は無い。野宿になるんだが構わないのだろうか。


そういえば、竜介たちはそんな感じで生きていたと奏多が言ってたから1日くらい悪くないと思う事にする。決して、猫耳族の体温が少し高いから温くて心地よいとかではない。


【怠惰】を利用すれば体に悪いが寝なくても大丈夫なんだ。2人に襲われる心配ははしなくて良い…


などと無駄に頭を回している。正直に認めよう。俺は嬉しい反面ショックを受けたのだ。【傲慢】についての事じゃない。ミケに戦いを挑まれたからだ。小夏の記憶が戻ってもミケはそれを過去のものとしてしまった。ある程度は受け入れてくれているが、ご主人様なんて呼ばれたのはかなりショックだった。


ミケは小夏ではないとは頭では理解している。でも、心は納得していない。何だかんだ考えつつもあかりんズの悪影響は受けていたわけだ。いや、ハーレムの事ではなく燈真であった頃の当たり前の光景を。


それを夢見てアレクとレトラは失敗したというのに。



「難しい顔しながらも猫耳触るのを止めないお兄ちゃんも素敵」


「お兄様、僕もモフモフしたいです」



混沌あかりんズが這い寄ってきて俺の横に座りやがった。ヤバい襲われる。が、2人が狙っていたのは猫耳ミケだった。



「やっぱりこの感触だよ…」


「どうして僕たちはタマちゃんの子孫なのに猫耳が無いんだろうね…」



アリエルアが言ったタマちゃんは猫耳族の2代目水の勇者でアベルティア王国の初代王妃の事だ…奏多の話では、灯里の猫耳好きはかなりのものだったらしい。


つまり、ミケを生贄にすれば色々回避出来るんじゃないか…と思ったが、妹は分裂してたんだった。手持ち無沙汰で俺の耳まで触ろうとすんな。それぞれの手を引き剥がし、頭にアイアンクローをかましてやる。



「ふにゃー…痛い、お兄ちゃんの愛が痛いっ!?」


「割れる、撫でて。撫でてよっ!?」



元気な奴らだ。というか耳元で叫ぶな、やかましい。


しばらくするとやかま姉妹も普通に眠ってしまった。俺の肩をそれぞれ枕にして…普通なら役得とか思うんだろうが、ただただ暑苦しい。色んな意味で野宿は危険だと悟った。





夢を見たにゃん。勉強は苦手にゃん…だからきっとこれは小夏の記憶にゃん。


あかりんが居て、かなたんが居て、いいんちょと姐御も居て…そして、ご主人様も居るにゃん。しのぶとはまだ親しくなかったから居ないにゃん…


一番楽しかった記憶にゃん…苦手な勉強をしてるのに楽しかったにゃん。だから、この後を見たくはないにゃん。楽しい夢じゃなくなるからにゃん…


我輩は魔王にゃん。魔王は孤高にゃん。1人だからって泣いたりしないにゃん…でも、この後を見れば泣くにゃん。心が叫んでるにゃん…「また皆でこうして笑いあいたい」って。


だから、我輩は…物凄く耳が痛くて目が覚めたにゃん。






朝になって、リーゼアリアとアリエルアが猫耳を触っていたらミケが飛び起きた。彼女が言うには「耳がもげる」ほどの激痛で起きたとの事。仕方ないので【嫉妬】でその状態を加害者たちに譲渡…2人は激痛でのたうち回ってますが何か?


俺は回復魔法使いながら触ってたから害は加えてない。むしろ、マントをヨダレで汚された罰を含めてあるだけマシと思え。



「…とりあえず、約束は約束にゃん。【隷属の首輪】をするといいにゃん…亜人を奴隷にするためだけに作られた忌々しい首輪を我輩に着けて世界を支配するといいにゃん」



なんかバカネコが悲壮感たっぷりに自棄を起こして変な事を言ってきた。


曰く、【隷属の首輪】とか【ステータスモノクル】なんかは小夏たちの死後に仲間が作った物らしい。で、首輪はその使用方法を巡って戦争が起こるほど…200年前の戦争もこれが一因だったとか。


つまりは、【隷属の首輪】なんて着けられているのは現在使用が認められている犯罪者を除けば倫理的に問題なんだとか…まあ、2人の場合は俺が倫理的貞操的にヤバいんだが。それを説明するとミケは納得してくれた。小夏の記憶でもやはり灯里は危ない奴だという認識か…



「とりあえず、奴隷云々は無しで構わないな。お前は家へ帰ってミケとして暮らせ」


「それは無理にゃん。我輩に家は無いにゃん…働かざるネコ住むべからずで追い出されたにゃん。だから、魔王として功績残すまで里には帰れないにゃん。スライムも消滅したから責任取って養って子作りして最強の子孫魔王を作れにゃん」



小夏はこんなに残念ではなかったはずだ。絶対に…きっと亜人になったからだと自分に言い聞かせる。 そうに違いない…人間には【傲慢】効かなかったんだから間違いない。


とりあえず、首輪はしないが悪さしないために同行するのは認める事にした。放っておけないのは小夏と…いや、小夏以上なわけだし。


こうして、レベル92の猫耳魔王が仲間になった。というか、レベル92って…

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