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黒薔薇姫と白薔薇

作者: 雪野つぐみ
掲載日:2014/03/03

「おねえさま、ごほんよんで!」

「いいわよ。どの本を読んでほしいの?」

「うーんと……これ!」

「『黒薔薇姫と白薔薇』ね。わかったわ」


むかしむかし、白薔薇と呼ばれる娘がいました。

白薔薇はとても美しく、働き者でした。

家はとても貧しかったのですが、白薔薇はとても幸せでした。

やがて年頃の彼女には婚約者ができました。

街中の女から人気の、美しい青年です。

たくさんの人が彼女たちを祝福しました。


むかしむかし、黒薔薇姫と呼ばれる娘がいました。

黒薔薇姫は、とても美しくお金持ちでした。

お金と家の権力で好きに振る舞っていました。

やがて年頃の彼女は、恋をしました。

しかし、恋の相手は彼女ではなく、白薔薇と婚約しました。

たくさんの人が白薔薇と青年を祝福するなか、嫉妬に狂った彼女は恐ろしいことを思いつきました。


白薔薇はある日、魔女として捕らえられました。

たくさんの猫が白薔薇の家の近くに住み着いていたから、という理由です。

「猫は悪魔の遣い」、「猫を飼うのは魔女」、それが当たり前の世界です。

魔女裁判で白薔薇は川に沈み、死にました。


白薔薇が死んだあと、青年と結婚した黒薔薇姫ですが……

結婚式の数日後、豪華な屋敷の池で溺れて死にました。

黒薔薇姫がなぜそんな死に方をしたのか知るものはいません。


「……おしまい」

「ありがとうおねえさま。あのね……」

「どうしたの?」

「くろばらひめとけっこんしたひとって、くろばらひめがなんでしんだかしってたのかな?」


「さあ、どうでしょうね……」


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― 新着の感想 ―
[良い点] おねえさま、あのね 白薔薇姫と黒薔薇姫とけっこんしたひと 一番得したんじゃないの なんで? だってそのひとまた新しいお嫁さん もらえるわけでしょ なんて 二次作品作っちゃいました …
[良い点] リアルなところ。 [気になる点] 少しだけ、ダークすぎるところ。 [一言] 悪いことをすると、悪いことが起きる、みたいなことが自然と読み取れて良かったです。主人公は女性でしたが、男性のje…
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