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誇れ!~私が社長の秘書と恋人の座を手に入れるまで~  作者: 慧依琉:えいる


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第6話:秘書課、初出勤!


このお話は主人公目線で語り口のように綴っております。




帰り道、言われた通りに手帳を買うために文具屋へと足を進めた。春だというのに夜はやはりまだ冷えるようでスプリングコートを着ている女性が目立った。

手帳コーナーへ行き、パラパラとめくっては書きやすさなどを見比べた。と言っても、今まで人のスケジュール管理などしたことがないからどういった物が正解なのかはわからない。自分の仕事の予定表くらいにしか使ったことないしなぁー。


私はアレコレ考えながら手帳を見ていた。すると後ろから肩を〝ポン!〟と叩かれたので思わず振り向いて見ると、そこにはアノ!笹川が立っていたのだ!


「よぉ!春川。こんなところで何してんだ?!社長室付けになったから早速備品揃えてるってとこかあ!?」


「ちょ………、笹川君、声……大きいよ。」


私は彼が大きな声で喋ってるのがすごく気になった。他に誰かいるかもしれないし、とにかく周りの人に迷惑がかかるからだ。彼は社会人なのにそういう周りへの配慮というものは持ち合わせていないのか?



「はあ?お前、最近反抗的だなぁ!誰のお陰で社長室なんて行けたと思ってんだ?!」


私は彼のその言葉に絶句した。彼には迷惑ばかりかけられていたのに今回の異動が彼のお陰だとでも言いたげだったからだ。


「あなたには関係ないわ。」


彼は私のそんな態度に苛っとしたようで更に声を大きくして私に言い放った。



「はんっ!お前のようなヤツはそのうち相手にされなくなるさ!その時に俺の価値がわかるってんだ!」


そう言って満足したのか、彼は去って行った。私はようやくホッとして手帳選びを再開した。





信号で止まっていた一台の車。後部座席に乗っている人物がずっと文具屋の方を見ていた。


「社長、どうかされましたか?」


運転手が声をかけた。



「いや…、いい。出してくれ。」


「はい。」


そうして車はそのまま街の中へと消えて行った────






帰宅した私はあることに気付いた。


「きゃぁー。服がないっつ!」


そう。今まで事務方は制服があったのだが、秘書課には制服はなく、皆自前のスーツでの出社だ。だけど私はビジネススツ一着しか持っていない。秘書課の皆のような華やかなものはないのだ。

今頃気付くなんてバカだ……………。仕方ない、明日はこのスーツで行くか。帰りにちょっと見てくるか。


実際、持っているのは入社当時のスーツだ。


「良かったあぁ!何とか着れるわ。」


サイズが変わっていなかったのは不幸中の幸いであった。




翌朝、言われた通りに8時に出社した私は秘書課の部屋に入室した。所属している秘書たちが一斉にこちらを向いたものだからすごく緊張した。


「あ、今日からお世話になります、春川奈々と申します。よろしくお願いします。」



すると一人の女性がこちらに向かって声をかけてくれた。


「春川さんというのね。森山です。専務秘書をしております。よろしくね。」


「はい、こちらこそよろしくお願いします。」


そう会話をしていると他の人たちも寄ってきてそれぞれ挨拶をしてくれた。



「私は山本よ、部長秘書をしているわ。よろしく。」


「私は副社長秘書をしている永田です。よろしくお願いします。」


「私は会長秘書をしている石川よ。わからないことは何でも聞いてね。」


皆さん綺麗~!それに優しそうで良かった…。私は心の中で安堵した。



「みなさん、ありがとうございます。これからよろしくお願いします。」


その場は温かい雰囲気に包まれた。





ご覧下さりありがとうございます。秘書は社長以外にもついています。同じ秘書課の仲間と、どうやら打ち解けられそうな…?

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