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【完結】誇れ!~私が社長の秘書と恋人の座を手に入れるまで~  作者: 慧依琉:えいる


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第39話:俺の癒される場所…。


今回も要目線で語り口のように綴っております。



俺はその足で実家に向かった。


ドタドタドタ……………。俺は父に怒りをぶつけそうな勢いで自宅の扉を開けて父の書斎へと向かう。


「父さんっ!」


俺は父の書斎を開けた。


「な、要っ!ノックくらいせんか!」


「………………。」


父は俺の様子を見て全てを理解したのだろうか…。暫く俺たちはにらみ合ったままだった。



「今日は見合いの日じゃなかったのか?」


ようやく切り出した言葉がそれか……………。俺はこの見合いに納得して行ったわけではないことを理解しているくせに……………。そう思った。



「どうして言ってくれなかったんですか……………。見合い相手がアイツだって!」


「学生の時に交際していた子だろ?会えばまた気持ちが戻るかもしれんと思ってな。」


「それが余計なお世話です!俺には付き合ってる彼女がいると申し上げたはず!」


父は小さく息を吐いて


「そうだな。一応約束は果たしたんだ。先方への顔も立つからな。」



「これで満足でしたか?もう俺に見合い話は持ってこないで頂きたい!」


「ああ、わかった。」



「それと…。俺と奈々が今後結婚という話になった時には認めて頂きたい。」


「………………。それはまた話が別だ。その時にもう一度私に紹介してみなさい。その時にどうするか決めようではないか。」


「………………。」


即断で返事はもらえないか…。俺は父の顔を見て


「わかりました。その時にまた彼女を紹介させてもらいます。」


そう言って実家を出た。




こんな時には奈々の笑顔で癒されたい。俺はその気持ちが大きくなり、無意識に車を奈々の家へと走らせていた。



奈々の部屋の前でノックをしようとした時、俺は手を止めてしまった。


〝いきなり訪ねて驚かないだろうか…。〟


そう思ってドアの前で思案していると奈々が出て来た。



「あれ?要さん?」


驚いたのは奈々の方ではなくて俺の方だった。


「どうしたの?どうぞ、中に入って。」


微笑んで奈々は俺を自分の部屋へと招き入れてくれた。奈々の部屋は間もなくやってくる冬に備えて暖房器具が顔を出していた。


「────コタツかぁ!」


「そうなんです。ちょっと早いかな?と思ったんですが、急に夜に冷え込む事もあるから…。」


奈々は明るくそう言った。そして俺に座るように促した。


「どうぞ、座って。」


「ああ。」


そして俺はコタツに入った。電気を入れてるわけではないが、ほんのりと暖かかった。そしてコタツの上にはノートパソコンが置かれていた。


ああ、奈々が言っていた趣味で書いてるやつか。勝手に見るわけにはいかないな。

そう思ってそちらを見ないように気を付けていた。ノートパソコンの周りにはどうやら書いてる小説の資料だろうか…。何やら沢山書き込まれていた。



「あ…!」


奈々が資料を置いたままだと気付いたようだ。


「ちゃんと見てはいないけど、これって小説の資料だよね?」


「あ…うん、そうなの。書いてるうちに頭の中に全部入っていくのだけど、最初ってまだ馴染めないからそうして書き留めておかないと読み返さなくちゃならないし…。もちろん、読み返しはちゃんとしてるのよ?でも、どこで書いたかとかわからなくなるとその分時間かかっちゃうし…。」


「うん、いいよ。そういう時間を大切に使うところ。何にでも共通することだね。」


俺がそう言うと奈々は照れていた。目の前に奈々が淹れてくれたコーヒーが置かれる。こういう流れも自然になってきたことで俺はなんだかとても安心感を得られるようになった。


「ありがとう。」


すると奈々はニッコリとほほ笑んだ。



そして奈々から今書いてる物語の話を聞いた。話をしてくれてる奈々はいつも以上に輝いて沢山話をしてくれた。こういう奈々の自然なところが本当に癒される…。






ご覧下さりありがとうございます。父にキチンと気持ちを伝えた要。真っ先に向かうのは奈々の家だった。

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