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誇れ!~私が社長の秘書と恋人の座を手に入れるまで~  作者: 慧依琉:えいる


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第36話:約束の日「紅葉を見に」


このお話は主人公目線で語り口のように綴っております。




そして休憩の時間に石川さんに会った私は彼女を捕まえて商談室をまた借りた。



「────え!?元カノに会った!??」


私は石川さんでも驚くんだと思った。


「そうなんです。宿泊するホテルの中で社長に声をかけてきて…。待ち伏せまでされてクレーム処理よりもそっちの対応の方が大変でした~~~。」


私が石川さんに泣きつくようにそう言うと


「あぁ…、そんな事があったのね…。私は元カノに会った事もないし、多分、社長と会った時にはもう二人は会っていなかったんじゃないかな…。」


「要さんもそんな感じに言ってました。入社してから暫くして突然連絡が取れなくなったって、」


「………………だからあんなに根詰めて仕事してきたのねぇ…。」


石川さんはしみじみとそう言った。私が入社してすぐ頃が一番酷かったらしい…。



「でももう別れて4年?経つんだし、社長ももう終わったって言ってたんでしょ?何も問題ないわよ。」


「そうですね。ただ、石川さんは元カノの事をご存知ないかなと思って…。」


「私は知らないけど、彼なら知ってるんじゃない?」


「────彼?」


石川さんがニッコリとほほ笑んだ。


「私の夫よ。」



「────あぁ…!」


「春川からは聞きにくいでしょ?私が聞いておいてあげるわ。」


「はい。」



-ん?あれ?

私、石川さんの旦那さんが誰か知ってるってことを石川さんは知ってるってこと?


「ちゃんと聞いてるわよ。私が話する前に話しちゃったってことも。」


「あぁ…、あはは、そうなんですね……………。」


やっぱりこの二人はご夫婦なんだわ。まだ信じきれていなかったけど…。それもかなり仲良しのようね。私達も見習いたいわ……………って、まだお付き合い始めたばかりなのに…。


私が色んな表情をしていたようで石川さんはまた〝クスクス〟と笑っていた。







前に話していた紅葉を見に行く約束の日がやってきた。その日も要さんが車で迎えに来てくれた。お出かけするには絶好のお天気だった。


「要さん、おはようございます。」


「ああ、おはよう。」


要さんは今日もラフな姿ではあるが、ジャケットを羽織っていた。もう日中でも少し気温が低くなってきてるからね…。


「奈々は今日も可愛いね。よく似合ってるよ。」


「あ…、ありがとうございます。」


私はちょっと照れてしまった。今日の私のコーデはニットにフレアスカートとローヒールだ。肌寒いからカーディガンを羽織っている。



そしてそのまま目的地へと車を少し走らせた。車内はまた新しく要さんが用意してくれていた馴染みのある聞きやすいクラッシクだ。

それを聞きながら私達はまた沢山話をした。


二時間ほど走った頃だろうか、どうやら目的地に到着したようだ。駐車場に車を停めてから私達は少し歩いた。私が用意したお弁当バックは要さんが持ってくれて二人で手を繋いで歩いて行く。最近ではこうして手を繋ぐのも慣れてきたけど、最初は緊張したなぁ…。




15分ほど歩いただろうか、目の前に絶景が広がった。



「ぅわぁ────!すごく綺麗っ!」


赤や黄色の葉が彩り豊かに目の前に広がった瞬間だ。紅葉がすごく見頃だ。ちょっと寒いくらいではあったが、空気も澄んでいてとても心地よかった。


「思ったよりも寒かったな。大丈夫か?奈々。」


「はい!寒いですけど、とっても心地いいですね!」


そう言って笑う私を見て要さんも


「そうか、それならよかった!」


と言って微笑んでくれた。私はスマホで何枚か写真を撮った。そうしてるうちに要さんが二人で撮ろうと言い出したので素敵な山々を背景にして私達二人は並んで要さんが撮ってくれた。最初は上手くいかず、何度か撮り直しをしていくうちに二人の表情が段々柔らかくなっていった。



「じゃあ、ここで食べるか。」


「そうですね。ちょうどテーブルとベンチがありますね。」


「ああ、この場所は絶景だからここで食べれるようになっているんだろう。」


辺りを見渡しても同じようなテーブルとベンチがセットになっていた。そこそこ来訪者はいたが、取り合いにならなさそうだ。

私は安心してお弁当を出してお茶を淹れた。保温ポットに入れててよかった!


「温かいな。この機転は流石だな。」


「ふふっ。」


そうして私たちはその景色を見ながらその場でお弁当を食べることにした。






ご覧下さりありがとうございます。休日に約束の紅葉を見に二人は遠出しました。

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