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誇れ!~私が社長の秘書と恋人の座を手に入れるまで~  作者: 慧依琉:えいる


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第32話:私の気持ちを何よりも優先してくれる彼


このお話は主人公目線で語り口のように綴っております。



私は今、

社長である恋人の要さんと一緒にホテルのスイートルームにいる…。



確か会社でミスがあり、そのお詫びの為に訪れて日帰りが難しいので1泊するのだが…。



────どうしよう!要さんと二人っきり!しかもスイート?!


私はドキドキしながら今、ここにいる。目の前の要さんは慣れるの?ってくらい、冷静だ。



「奈々。いつまでそんなところに突っ立ってるんだ?荷物をこっちに置いて。」


そう、私はホテルマンに案内された部屋の入口付近でそれこそ固まって突っ立っていたのだった。

要さんに促されて荷物を一旦置いて要さんのそばに行く。



「驚いただろう?勝手に決めてすまない…。」


「いいえ。ただ…。緊張して…。」


「ははは!安心しろ。俺はお前を大切にしたいからお前の気持ちを無視して突っ走るような事はしないよ。ほら、スイートは入口は一つだが、部屋に仕切りがあって二部屋ある造りなんだ。寝る時は別々で後は一緒に過ごせるからさ。」


「………………要さん……………。」


私は要さんが私の気持ちを一番に考えてくれてる事が嬉しかった。付き合ってまだひと月にもならないのだけど、要さんはまだキスすら求めてこない…。ちょっと慎重すぎない?でも私が恋愛初心者だから気にしてるのかも…。



「ううん、私もあの方たちが困ってるのを真横で見ていたので何とかしてあげたいと思っていましたから…。」


「そうか。奈々ならそう言うと思った。さあ、夕飯はどうする?ホテルの中で食べるか?ここに運んでもらう事も出来るが?」


要さんはそうサラッと言った。ルームサービスをそんな簡単に…?流石社長クラスは違う!



「そうですね、せっかくなので食べに行きましょう!」


「和・洋・中どれにする?」


「んー、あ!これにしましょう!」


そう言って私はバイキングを選んだ。きっと要さんが全部出すって言うと思うから少しでも安くなるかと思って、それにこっちのが気軽だしね。


「ああ、バイキングか。それもいいな。奈々の好みが知れるしな!はは!」


「もう!それを言うなら私だって要さんの好みを知れるんですよ?」


「そうだな。知り合いがいない場所で二人でゆっくり出来るのはご褒美のようだな!」


そう言って要さんは笑っていた。私も本当にそうだなと思った。




13階のお部屋なので二人でベランダに出て夕陽が沈んでいくのを眺めながらコーヒーを飲んでお喋りをした。明日の朝の食事についても相談して要さんがフロントに電話をして今夜と明日、両方の予約を入れてくれた。


ホント…。至れり尽くせりだなぁ…。仕事の時は私が手配して要さんに至れり尽くせりするんだけど、ん~~~~!社長相手に至れり尽くせりされるのって何だか変な気分ね!でも悪くはないわ。ふふっ。





夕食を食べにバイキング会場へと私達は向かった。ホテル内でラフに動けるようにと私服も持って来ていたのだった。デートの時にたまにラフな格好をするけど、何度見ても要さんはどんな服でも似合ってるなぁ…。私が要さんに見惚れていた時、


「────要?」


誰かが要さんに声を掛けて来た。ん?確か知り合いがいない場所だって言ってたはずなのに…。しかも女性?



私も要さんも声の方を向いた。


「あぁ、やっぱり要だ!」


そう言ってその女性は要さんの腕に絡みついた!


──────────え?!






ご覧下さりありがとうございます。幸せな気分の要と奈々の前に何やら不穏な空気が押し寄せてきます…。

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