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誇れ!~私が社長の秘書と恋人の座を手に入れるまで~  作者: 慧依琉:えいる


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第29話:社長…そんな簡単にバラしてはいけないのでは…?


このお話は主人公目線で語り口のように綴っております。




「怖い…。怖い……………。怖い────」


社長がブツブツ言っている…。でも気になったので社長を放っておいて、金山さんに尋ねた。


「社内では金山さんは独身という事になっておりますが……………。」


「ああ、周りに変な気を遣わせたくないと私達の希望でね。それに人事課の金山は私の姉だから。」


「そうなんですね……………。では私も黙っておきます。」


「悪いね。そうしてもらえると助かるよ。」



それにしても石川さん本人からその話を聞いていない……………。私って石川さんには信頼されていないのかなぁ……………。そう考えると少しへこんだ。



「何?もしかして香織から聞いていないの?君になら話してると思ったが…。タイミングがなかったのかな?」


「そうですね。きっとタイミングがなかったのかも……………。」


金山さんは私が彼等の事実を知ってショボンとしているのを見てどうやら察したようでそう声を掛けてきた。



「あ、そうそう。大事な用があったんだ。社長。木ノ内商事から問題がありまして、恐れ入りますが出向いて頂けないでしょうか。」


「木ノ内商事?日帰りではキツイな。」


「はい、1泊2日で。」


「それで何があった?」


「はい。実は……………。」


話を聞いていると何やらわが社のミスにより、先方が大層ご立腹だという。とうとう社長に正規品を持って来いと言うのだ。



「それなら仕方ない。春川、明日、明後日で木ノ内商事へ出張するから予定の調整と宿泊の確保を頼む。」


「はい。すぐに対処致します。」


「ああ。────あ、それからお前も同行な。」


「────え?」



私は固まってしまった。社長の方を見るとにっこにこだ。そして金山さんの方を見ると静かに、だけど激しく頷いていた。


「わ…わかりました。」



私は急ぎ予定の調整と宿泊手続き、車両の手続きを行った。



「社長、予定も宿泊も確保しました。あと、車両ですが、8時25分発の新幹線を取りました。」


「わかった。明日の朝、7時に迎えに行く。」


「はい、よろしくお願いします。」


金山さん私達は二人のやり取りを見て秘書として私が成長しているのを感じて微笑ましく思ったらしい。そして同時に、あまりにも「迎え」というやり取りがスムーズにされていたので違和感を覚えたようで



「なあ、要。もしかしてお前……………。」


「ああ。どうせお前の嫁さんにはバレてるんだから、いいか。奈々?」



「──────────へっ?!」


……………って名前呼びで既にバレてますが……………!



「は?マジ?お前、社内恋愛はしない主義じゃなかったか?」


「ああ。そのつもりだった。だが、好きになってしまったのは仕方あるまい。」


「………………まあ…そうだが……………。」


「まだ誰にも言わないつもりだ。お前たち夫婦以外にはな。」


「それが賢明かと思います……………。」



ーそうよね、社長、怖がられてても人気あるし、そもそも私が抜擢されたのが個人的な理由だって言われ兼ねないし……………。そういう所、金山さんはやっぱり経験者だから余計にわかるんだわ……………。






ご覧下さりありがとうございます。とうとう金山さんにもバレちゃいました!

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