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誇れ!~私が社長の秘書と恋人の座を手に入れるまで~  作者: 慧依琉:えいる


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第16話:突然の三人からの申し出!


このお話は主人公目線で語り口のように綴っております。



秘書課の森山さんを含む三人が休憩室に来て部屋の中は気まずい空気感に包まれていた。


私が秘書課に配属されて6か月になる。その間、ずっとこんな調子だった。だからもう、最近ではあまり気にならなくなっていた。それは石川さんがいつもフォローしてくれているからだ。


彼女たちは私から離れて座っていたが、三人で顔を見合わせてからこちらに歩み寄ってきた。私はまた文句を言われるのではないかと身構えたが、石川さんは首を横に振った。

私達の目の前には三人が気まずそうに立っている。


「………………何か?」


石川さんが彼女たちにそう言った。



「あの…。私達春川さんに言いたいことがあって…。」


彼女たちの態度は以前のように突っかかってくるわけではなく、どちらかと言うとしおらしく見えた。


「私にですか?」


私はそう返した。一体何を言いたいのだろう…。


すると三人はサッと頭を下げて


「ごめんなさい。謝って済む問題じゃないのかもしれないけど、私達、あなたにとても酷い事をしていたと気付いたの。」


そう言ってひたすら謝ってきた。




私はびっくりして声が出なかった。代わりに石川さんが彼女たちに一言言ってくれていた。


「ほんと、謝って済む問題じゃないと私も思うわ。」


三人は更に深く頭を下げた。



その様子を見て私は大きく一つ、息を吐いた。



「顔を上げて下さい。」


そして私は続けて


「どうして謝ろうと思ったのですか?」


単純にどうしてなのかと気になったので聞いてみた。



「最初、私達はいきなり抜擢されたあなたの事が羨ましくあり、秘書経験がないと言う事で私達の方が経験が長いのにどうして?って気持ちが大きかったの。だけど、あなたの仕事ぶりを見て、社長が何故あなたを抜擢したのかわかったから…。私達の嫉妬と思い込みで意地悪をしてきたこと、本当にごめんなさい。」


私は彼女たちが心の底から反省をしているのだと感じたので


「わかりました。謝罪を受け入れます。本当に辛かったです。ここにいる石川さんや社長、金山さんたちがフォローして下さったからこそ、今も私はここにいるわけです。簡単に〝はいそうですか、だったら仲良くしていきましょう〟とはならないです。」


「それは…覚悟してます。」


私は更に一息、吐いて


「ですが、いつまでもウダウダと思っていても雰囲気が悪くなりますし、そういうの、好きじゃないんですよね。だから潔く水に流しますから協力していきましょう。」


三人は驚いた顔をして私の方を見た。そして…石川さんは


「ププッ、そうなる?!」


と言って笑っていた。



「だって、明るく賑やかな方がいいに決まってるじゃないですか~。」


そう言うと、三人も


「ありがとう!」


と言ってほほ笑んでくれた。

最初はどうなるかと思ったけど、キチンと筋を通して仕事をしていたら認めてもらえたことが嬉しかった。このまま頑張って本当の意味で一人前を目指していかなくちゃ!



私はより一層励もうと思った。


「あら、もうこんな時間。早く戻りましょう。そろそろお開きになっちゃうわ。」


石川さんがリーダーのように声をかけると皆で



「はい。」


と揃った返事が返ってきたので


「まあ!」


と言って石川さんがクスクスと笑った。






ご覧下さりありがとうございます。ようやく秘書課の仲間たちと和解出来て一安心です。

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